福岡県柳川市教育委員会は19日、詩人・北原白秋を顕彰する「白秋祭」にちなんで全国公募した昨年度の「白秋献詩」で、最高賞の文部科学大臣賞に選ばれた秋田県の中学3年の女子生徒の作品が盗作だと判断し、賞を取り消すと発表した。女子生徒は、出版社の新人賞を受けた別の作品で盗作が判明して賞を取り消されていた。母親に対し、白秋献詩の作品も「まねた」と告白したという。 白秋祭は毎年、柳川市出身の白秋(1885〜1942年)の命日の11月2日を中心に開かれる。市教委は毎年、詩碑の前で朗読する「白秋献詩」の作品を募り、ここ数年は9千点余りの応募がある。 市教委によると、今月15日夜、女子生徒の母親からの電話連絡で盗作と分かった。受賞作と同じ題名の「葡萄(ぶどう)」という作品が2009年6月、ネット上の詩投稿サイトで発表されており、受賞作は12行のうち3行を除いてほぼ「丸写し」だったという。 最高賞受賞者