年末から本の整理にとりかかったのだが、癖になってしまった。実にくだらない本でおいらの書庫が満杯になっているのだ。こういうものを残しておくと、子孫に恥ずかしい。燃えるゴミの回収日(それと資源ゴミの回収日)に毎回大量に出すのが日課となった。実に気持ちがいい。 現役時代の勤務場所が神保町の近くだったため、大量に新刊本を買うのが習性になっていた。毎月かなりの出費だったが、いわゆる「男の道楽」なんかとくらべると「本」への支出は、いくら大量に買ったとしても、稀覯本でもない限り大したものではない。それに「これは投資である」と自分に言い聞かせてきた。ところがとんでもない。いま見てみると、投資どころか、まるで「恥のかたまり」なのだ。 特に、時事問題とか時流に乗って売られた書物は、完全にゴミ。なんとか賞の受賞とかいう文芸作品もほとんどがゴミ。エッセイ集なんかは特にひどい。製紙パルプにしかならない。よくもまあ、