最高時速350キロで疾走する高速列車を開発し、高速鉄道で世界のトップに立った中国。その中国が今年、高速鉄道の最高速度引き下げに踏み切り、中国北車長春客車(CNR)など国内の大手鉄道関連企業やABBグループといった鉄道関連設備メーカーでは、“減速化”に向けた調整が始まっている。中国国営新華社通信が伝えた。 盛光祖鉄道相によると、中国鉄道省は、発展にともなう鉄道需要と人々の移動需要に応えるために、建設計画の策定、運行表の編成、利便性の向上を進め、その上で乗車券も手頃な価格で販売する必要があるという。 このため、高速鉄道は今後、時速350キロの路線では時速300キロの列車を運行、最高時速300キロの路線では時速300キロと250キロの2種類の高速列車を走らせるという。まもなく開通する北京-上海間の高速鉄道も列車の最高時速は300キロと250キロとなり、乗車料金も2種類が設定される。 「企業は国の