コレステロールと糖質制限食【2】 2012年改訂の日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、「LDLコレステロール140mg/dL未満」が目標数値です。その後も17年現在まで、大抵の病院ではLDLコレステロールが140mg/dL以上になると、高LDLコレステロール血症と診断されます。日本動脈硬化学会は、基本的には、総コレステロールやLDLコレステロールは、低ければ低いほどいいという見解です。 総コレステロールやLDLコレステロールについては、これまでの数々の試験によって「血清コレステロール値が高いと心血管疾患が増える」「コレステロール値を下げると動脈硬化性疾患(心筋梗塞<こうそく>、脳梗塞など)が予防できる」などの結果が示され、それらは医学界の常識として定着していました。