ウクライナ・ハルキウ州クピャンスクで、損壊した建物の前を自転車で通る女性(2022年11月3日撮影)。(c)Dimitar DILKOFF / AFP 【11月15日 AFP】ロシア軍がウクライナ東部クピャンスク(Kupiansk)から撤退した際、市職員のオレナさんが庁舎のがれきの中から回収したのは椅子1脚とモニター1台だけだった。他にはほぼ何も残っていなかったことから、組織的な略奪を疑う見方が強まっている。 クピャンスクはロシアとの国境から50キロに位置する鉄道の要衝で、侵攻前の人口は2万7000人だった。開戦から3日後の2月27日、ヘンナジー・マツェホラ(Genadiy Matsehora)市長は戦闘行為の停止と引き換えに、ロシア軍に街を明け渡すことに同意。以後、同市は9月10日までロシア軍の占領下に置かれていた。 親ロシア派政党「野党プラットフォーム―生活党」の党員であるマツェホラ市