日経新聞電子版のプレスリリースページ。各企業・団体の新製品、新サービスのプレスリリース(報道機関向け発表資料)など最新情報をまとめて掲載します。個別の企業名や業種での検索も可能で、原則、発表当日に掲載。
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統合失調症の代表的な症状は幻聴、幻覚、妄想です。幻聴は誰もいないのに、例えば自分を非難したり中傷するように声が聞こえる症状。幻覚は現実にはこの世にありえないものが見える症状。そして、妄想はありもしないことを正しいと信じて思い込む症状です。そして、これら3つの症状によって、騒いだり暴れたりといった陽性反応と逆に、引きこもって家から出なくなる陰性反応の両者が表れます。 当初は、ドーパミン過剰だけが統合失調症を引き起こす犯人だと考えられ、神経細胞から放出されるドーパミンの代わりにドーパミン受容糖鎖に結合する抗精神病薬が色々と作られました。しかし、このような抗精神病薬を服用すればするほどドーパミンが不足して、副作用としてパーキンソン症候群になる可能性が高くなりました。 そこで、パーキンソン症候群になる副作用が低くしかも、統合失調症の悪い陽性反応を抑える「クロザピン」が開発されましたが、この「クロザ
横浜市立大学(横浜市大)は、SUELレクチンドメインを有す魚卵レクチンが、悪性リンパ腫の一種であるバーキットリンパ腫の細胞膜に存在するグロボトリオース糖鎖と結合すると、がん細胞が抗がん剤を排出させる時に働く多剤耐性トランスポーターMRP1の遺伝子発現が抑制され、通常の1/10の低濃度の抗がん剤で細胞死が起きることを見出したと発表した。 同成果は同大客員研究員で現長崎国際大学薬学部 専任助教の藤井佑樹博士と大学院生命ナノシステム科学研究教授で元文科省学術調査官 大関泰裕氏(糖鎖生物学)、東北薬科大学分子生体膜研究所助教 菅原栄紀博士、同 仁田一雄所長、同大 高柳元明 学長(医学博士・内科学)、パシフィックノースウェスト糖尿病研究所部長で米国アカデミー会員の箱守仙一郎博士(糖鎖腫瘍学)、および横浜市大 教授 安光英太郎氏(分子生物学)、同准教授ロバート・カナリー氏(環境毒性学)らによるもので、
遺伝子組み替え技術を応用して、ウィルスや細菌などの微生物や培養細胞に大量に作らせる医薬品はバイオ医薬品と呼ばれています。代表的なものとしてインターフェロンやB型肝炎ワクチンがあり、従来の薬では対処が難しかった病気にも効果が期待され、新薬開発の主戦場となっています。 今までのバイオ医薬品の基本的な製法は、薬効に関係する遺伝子を大腸菌や動物の細胞に導入し、薬のもととなるタンパク質、抗体、核酸ができるかを確認し、細胞などを大量に培養して薬を作ります。しかし、この方法では不要なウィルスや細菌が混入しないように品質管理が必要となる一方で、培養によって量産するために、品質にバラツキが発生したり、製造コストが高くなる弱点があります。 今度、大阪大学大学院の梶原康宏教授(大塚化学、東京理科大学と共同)らは、鶏卵から薬効のカギとなる糖鎖を抽出し、その糖鎖を自在にアミノ酸と結合させ、薬のもとを作製し、汎用的な
現在、うつ病になる人は増え続け、患者数は2008年に100万人を超え、10年間で2.4倍になっています。しかも、患者の2人に1人は再発し、3人に1人は薬が効かないといわれています。 うつ病は90年代後半頃に「こころのカゼ」と呼ばれ、誰でもかかるが、適切な治療(投薬)を受ければ「必ず治る病気」と考えられていました。しかし、一向に回復しない人も多く薬物療法への疑問が世界各地から発信されています。 うつ病の治療として使用されているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)は飲んでも効かない、あるいは再発が多いという事実が世界各地から報告される様になっています。さらに、SSRIに重大な副作用があり、飲み続けているとイライラする様になり、暴力的になったり、あるいは自殺などを引き起こす事が分かってきました。 多くのうつ病患者では、セロトニンを放出する機能はあっても脳内のセロトニン量が不足している状態
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。 カラダご医見番 ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。 バックナンバー一覧 この数年、熾烈な開発競争が繰り広げられている抗体医薬。免
痛みや発熱などの症状は、レバー、卵白、サザエなどの食物の油に入っているアラキドン酸(オメガ6)が体内のCOXという酵素の反応によってもたらされる事は知られています。 アスピリン(バファリン)は、このCOXに結合してその働きを止める事で、リウマチの痛みによく効いたり、解熱剤として体温を下げたりします。さらに、抗血液凝固作用がある事も明らかになってきました。 ところが、面白い事にアスピリンはリウマチでは1日1グラム、解熱剤としては数百ミリグラム、抗血液凝固剤としては数十ミリグラムがほぼ適量である事が判ってきました。 より、具体的には、体内の発熱物質プロスタグランジンE2を抑制するには1日当たり300ミリグラムが必要ですが、特にアスピリンの濃度と抗血液凝固作用との分析により、1日当たり80ミリグラムで体内の血液凝固物質トロンボキサンA2の濃度を下げて、抗血液凝固作用を発揮する事が判明しました。
九州大の大八木保政准教授(神経内科学)らの研究グループは2日、アルツハイマー病のマウスに、パーキンソン病の治療薬「アポモルフィン」を投与した結果、記憶障害が回復したと発表した。 実験結果は米国の神経学専門誌「アナルズ・オブ・ニューロロジー」電子版に掲載された。大八木准教授は「アルツハイマー病の新たな治療法の開発につながる」と説明している。 発表によると、遺伝子操作で発症させたマウスに、アポモルフィンを週に1回ずつ計5回注射した結果、神経細胞の機能を低下させる脳内たんぱく質「アミロイドβ」が減少。マウスを泳がせる実験では、ゴールまでの到達時間が6〜7秒短縮されるなど、記憶障害も回復したという。
産業技術総合研究所、北里研究所などが、植物の遺伝子を組み換えることにより、免疫の活性化に役立つタンパク質「インターフェロン」を含むイチゴが栽培できる新技術を共同開発したことが19日分かった。平成23年にも医薬品として承認申請に踏み切る方針で準備を進めている。実用化されれば、抗がん剤などとして用いられる高額なインターフェロンが安価に提供される可能性がある。 産総研などは、遺伝子を送り込む性質のある「アグロバクテリウム」という微生物に、試験管の中でインターフェロンの遺伝子を配合。その培養液に、1センチ程度に刻んだイチゴの葉の組織の細胞を約15分間浸した後、同細胞を植物体に再生させてイチゴの栽培を開始した。この方法により、約9カ月後にはイチゴが実を結び、1粒約10グラムの中に高濃度のインターフェロンが確認された。 今回の研究は、産総研北海道センター(札幌市)が保有する特殊空調などで外部と遮断され
再発または手術不能な乳がんに対するエーザイの抗がん剤「ハラヴェン」(一般名エリブリンメシル酸塩)について、厚生労働省の医薬品第2部会は20日、製造販売を承認してよいとの意見をまとめた。上部の薬事分科会への報告を経て正式に承認される。 エーザイによると、臨床試験で既存の治療法より患者の生存期間を2・5カ月延長した。2~5分間で注射でき外来治療にも向いているという。 この薬につながる物質「ハリコンドリンB」は昭和60年、故平田義正名古屋大名誉教授と上村大輔慶応大教授がクロイソカイメンから抽出し構造を特定。平成4年に米ハーバード大の岸義人名誉教授が人工合成に成功した後、エーザイが有効性の核となる部分を突き止め、薬として生産するための複雑な工程を確立した。
人体が医薬品を異物として解毒したり、がん細胞が抗がん剤を排出したりする防御網をかいくぐり、抗がん剤をがん細胞の奥まで運べる微細カプセルの開発に、東京大などが成功した。 効率的ながん治療を可能にする成果で、米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに6日発表する。 カプセルの大きさは、ウイルスとほぼ同じ直径10万分の4ミリ・メートル。表面が水になじむよう素材を工夫し、血液中にまぎれさせて人体の免疫機能に捕捉されないようにした。また、薬剤耐性を獲得したがん細胞は少ない分子からなる抗がん剤を外へ排出するポンプのような構造を持つため、細胞が取り込む栄養分に見せかけるよう、分子の数が多いカプセルを設計した。 その結果、カプセルはがん細胞の遺伝子が収納された核の近くまで届いて初めて破壊されるようになり、抗がん剤が遺伝子の働きを邪魔してがん細胞の増殖を抑制できるようになった。 開発した片岡一則
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VPD(Vaccine Preventable Diseases)とは、ワクチンで防げる病気のこと。日本には公費負担で無料の定期接種ワクチン、有料の任意接種ワクチンがある。最近では、細菌性髄膜炎を防ぐヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの有料接種が可能になった。 多いように見えるが、実は日本はワクチンに関しては後進国。欧米では、ヒブワクチンは20年前、肺炎球菌ワクチンは10年前から無料接種。今冬猛威をふるっているロタウイルス胃腸炎のワクチンにいたっては、WHO(世界保健機構)が最重要ワクチンに指定しているにもかかわらず、国内には承認されているワクチンすらない。米国ではJ・F・ケネディ大統領の時代からVPDが重視されている。医療費の低減にもつながるからだ。 「かつて日本は予防接種の先進国だった」(日本赤十字医療センター小児科の薗部友良氏)。厚生労働省が予防接種に消極的になったのは、1973年に予防
接種者の大半が思春期の女子で、このワクチン特有の強い痛みにショックを受け、自律神経のバランスが崩れるのが原因とみられる。転倒して負傷した例もあるという。同省は「痛みを知ったうえで接種を受け、30分程度は医療機関にとどまって様子を見るなど、注意してほしい」と呼びかけている。 子宮頸がんワクチンは、肩近くの筋肉に注射するため、皮下注射をする他の感染症の予防接種より痛みが強い。昨年12月以降、推計40万人が接種を受けたが、10月末現在の副作用の報告は81人。最も多いのが失神・意識消失の21件で、失神寸前の状態になった例も2件あった。その他は発熱(11件)、注射した部分の痛み(9件)、頭痛(7件)などだった。
糖鎖の構造が癌の転移に深く係わっている事は徐々に知られてきました。例えば、阪大谷口教授が米国のグループと発見した糖転移酵素GnT-Vは糖鎖の先端にN-アセチルグルコサミンを付けて分岐しますが、この構造の糖鎖をもっている癌細胞は転移性が高い傾向があります。 一方、糖転移酵素GnT-Ⅲが作るバイセクト構造といわれる、2本に分かれた糖鎖の枝分かれにN-アセチルグルコサミンが結合した構造をもつ癌細胞は転移性はありません。 そして、GnT-Ⅲを癌細胞に導入すると、癌の転移が減少する事が確認されていますので、癌の治療薬につなげる研究が進められています。 また、谷口教授は糖鎖の根元にフコースを付けコアフコース構造を作る糖転移酵素FuT8を発見しましたが、このFuT8は抗体医薬の改良につながると期待されています。 抗体は癌細胞に特異的な抗原と結合する一方でマクロファージやNK細胞などの免疫細胞とも結合し、
ステロイドは殆ど全ての動植物が体内で自ら作りホルモンとして利用する脂質化合物です。結合する受容糖鎖によって、おおむね5種類に分けられますが、薬のステロイド剤として使用されるのは副腎皮質ステロイド(糖質コルチコイド)です。 ステロイド剤は細胞膜を簡単に通過し細胞内に入って、受容糖鎖に結合する事で、人体のDNAに直接作用(遺伝子の活性or抑制)しますので、これほど劇的な効果を示す薬はありません。 皮膚の軽い傷や炎症から、アレルギー疾患、膠原病、多発性硬化症、肺炎、白血病、臓器移植後の免疫抑制など広範囲にわたって使用される一方で、この薬ほど安易に使用すると問題が発生する薬もまれです。 副腎皮質ステロイドは常に脳の指令によって分泌量がコントロールされ、精神的・体内的なストレスを受けると脳から副腎に指令が送られ、通常の2〜10倍の量が分泌され、体内の代謝が活発になり、体がストレスに素早く反応できる様
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