あなたは人を殺したことがあるだろうか? 本稿はこのありふれた問いから始まる。私noon75は人殺しの孫である。この話を母から聞いたのは私が十八歳の頃のことだった。しかし私がそれで良心の呵責に苦しめられたとか、罪の意識を感じたとか、孫として贖罪しなければならないとか、そういった世間という狭い社会が求めるチープで、凡庸で、退屈な道徳話と私のブログというものは縁がないことは、皆さんご存知の通りであり、まさにそのとおり若かった私は特に何も感じなかった。ただ母が言うことだから事実なのだろうと思った。例えば殺生というものは我々が毎日やっていることであり、例えば菜の花が咲き乱れる野原を歩けばその靴の下では何匹もの虫や蛙や小さな生き物を踏み殺しているのである。それが生きるということであり、人か動物なのかという生物学的な違いは本質的には些細なことである。人だから特別というのは人間が作ったフィクションであり、