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scienceに関するTurkoisYuのブックマーク (17)

  • Daily Life:「科学的思考」のレッスン

    November 28, 2011 「科学的思考」のレッスン 「科学的思考」のレッスン―学校で教えてくれないサイエンス (NHK出版新書) 著者からいただいた。ありがとうございます。 第一章から第六章までは科学哲学の紹介、第七章から終章にかけては科学技術社会論の紹介、という構成になっている。科学哲学的な内容としては、境界設定問題、科学的説明、検証理論などのオーソドックスなテーマを取り上げているのだが、「科学的思考」とは何かを考える、という問題設定の下に非常によく消化されていて、「無理に科学哲学にこじつけました」という感じはまったくない。特に、「科学的説明」という、科学哲学の定番の話題の中でもどちらかというと玄人好みの(言い換えれば哲学者以外にとってはどうでもいいような)話題をこの流れの中に自然に組み込んだ第三章は工夫が光る。第六章では「共通原因の原理」が(その言葉は使わずに)解説されている

  • 放射線の標的は本当にDNAだけか? ゲノム不安定性とバイスタンダー効果 渡邉正己

    放射線の標的は当にDNAだけか?-ゲノム不安定性とバイスタンダー効果- 京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門 渡邉正己 がんは多段階の形質変化が積み重なって起きることが臨床的な観察から古くから知られていた。そして段階的に進む形質変化のそれぞれに密接に関係する遺伝子が存在し,その遺伝子に突然変異が起きることが発がんの第一歩であり、アクセルであると考えられてきた。この考え方は、“発がんの突然変異説"で あり、現在も最も有力な発がんの仮説である。しかし、依然としてこの仮説は実証されておらず発がんの全容を見渡すという視点でみると何らかの矛盾を伴っていることが多い。多くの矛盾を指摘することが出来るが、30年前に指摘しながら依然として解決されていない疑問は 、発がん頻度が個々の体細胞突然変異頻度より遥かに大きいということにある。 その後、長年に渡る細胞がん化研究で、私は、細胞はがん化しない

  • asahi.com(朝日新聞社):放射性物質、福島のデータ一部ミス 2カ月分低めの傾向 - 社会

    印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力  文部科学省は2日、東京電力福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質がちりとともに落ちてくる降下物の測定結果に一部ミスがあったと発表した。福島県が測定した6月6日から約2カ月分のデータで、数値が低めの傾向があった。  文科省は原発事故後、全国の都道府県による降下物の測定結果を毎日公表している。大気中のちりを丸一日、水をはったおけで受け止め、水を蒸発させて放射性物質の量をみる。過去の平常値から異常を察知するのが目的だ。  この測定で6月6日〜8月4日のデータが、その前後と比べて低めに出ていた。分析結果を単位換算する際にミスがあったか、おけから水を採取するときに均一に混ぜなかったことなどが理由と考えられるという。福島県はデータを再検証する。

  • asahi.com(朝日新聞社):原子力学会シンポ、反省・批判相次ぐ 事故後初の大会 - 社会

    印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力  東京電力福島第一原発の事故後初めてとなる日原子力学会の大会が19日、北九州市で始まった。事故をテーマにした特別シンポジウムでは、専門家として事故を防止できなかった反省や批判の声が相次いだ。  同学会は大学や電力会社などの約7千人が所属。大会は4日間の日程。一般公開だが、事前申し込みが必要で、参加者約500人のうち一般は60人だった。  冒頭、会長の田中知・東京大教授は「現在も多くの周辺地域の方々が避難しており、学会の立場として大変遺憾」と述べた。二ノ方寿・東京工業大教授は「事故が起きても大丈夫だと過信していた。真正面から事故に向き合い、徹底した原因究明が必要」と訴えた。  さらに、事故の背景について、宮野廣・法政大客員教授は国内の原発がトラブルなど計画外で停止する頻度が低いことが安全神話につながったと指摘。「格的な原子力安全の取り組みを避けて

  • なぜ科学教育は必要か

    はじめに 1959年に「二つの文化」1)という講演の中でスノー(Snow, C. P.)は、「イングランドで知識人は人文と自然科学の二つのグループに分かれ、お互いに他方を理解するのが困難になり、同じ英語を語っているにも関わらず、コミュニケーションが殆どない」と論じた。彼はこの二つの文化の間に「橋を架ける」必要があると感じてこの講演で問題提起をしたのである。以来40年が経ったが、この二つの文化の間の溝は埋められるどころかますます広がっていくように見える。しかもこの二つの文化現象は、イギリスのみならず、日を含めた全世界において認められる。 この「二つの文化」の存在を認める学者の多くはこれを教育の問題として捉え、教育、特に一般教育を通して改善がはかられると期待した。例えば科学者のあいだには文科系学生の科学教育により、この「二つの文化」間の溝を埋めようとする試みもあったが、顕著な成功があったとは

  • asahi.com(朝日新聞社):原発周辺住民は「ヨウ素剤飲むべきだった」 識者が指摘 - 社会

    印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力  東京電力福島第一原発の事故で周辺住民が飛散した放射性ヨウ素を吸い込んだ場合の甲状腺の被曝(ひばく)は、健康被害を予防する安定ヨウ素剤を飲むべきレベルだった可能性があることが、27日、埼玉県で開かれた放射線事故医療研究会で指摘された。  今回、政府は原発周辺住民にヨウ素剤の服用を指示しなかった。しかし研究会では、原子力安全委員会の助言組織メンバー、鈴木元・国際医療福祉大クリニック院長が「当時の周辺住民の外部被曝の検査結果などを振り返ると、安定ヨウ素剤を最低1回は飲むべきだった」と指摘した。  3月17、18日に福島県で実施された住民の外部被曝検査の数値を計算すると、4割が安定ヨウ素剤を飲む基準を超えていた恐れがあるという。

  • 日本科学哲学会『ダーウィンと進化論の哲学』:こんな連中に科研費やるのは無駄だと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ダーウィンと進化論の哲学 (科学哲学の展開) 作者: 横山輝雄,日科学哲学会出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/06/22メディア: 単行購入: 4人 クリック: 354回この商品を含むブログ (11件) を見る 昔、『心の科学と哲学:コネクショニズムの可能性』のボツ書評のときに、科学哲学の連中の不勉強ぶり(そしてそれが質的な問題だとも捕らえず、おちゃらけですむ程度の凡ミスだと思っている考えの甘さ)については触れたけれど、書でも科学哲学連中のぬるま湯的な不勉強ぶりは健在。ホンッと失望した。 「書は初歩的入門書・解説書ではなく専門学術書であり」(p.ii ) と編者代表の横山は書く。へーえ。だったらまずこの第A部は何? 内井惣七のダーウィン進化論の歴史の実に浅いおさらい (この業界に詳しくはないけど、内井惣七はダーウィンについてそんな研究実績ある人だっけ?) だの青木や

    日本科学哲学会『ダーウィンと進化論の哲学』:こんな連中に科研費やるのは無駄だと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 科学とは何か――森博嗣の見方 - Interdisciplinary

    まず、科学というのは「方法」である。そして、その方法とは、「他者によって再現できる」ことを条件として、組み上げていくシステムのことだ。他者に再現してもらうためには、数を用いた精確なコミュニケーションが重要となる。また、再現の一つの方法として実験がある。ただ、数や実験があるから科学というわけではない。 個人ではなく、みんなで築きあげていく、その方法こそが科学そのものといって良い。 森博嗣 『科学的とはどういう意味か』 P107 森博嗣による、「科学とは」「科学的とは」どういったものか、に関して自らの経験に基づいて書かれたエッセイ。言わずと知れた「理系作家」の書いたものであり、個人的にも一番好きな作家であるので、刊行前から注目していた。 書では、エンジニアとしての森(彼は自身を「科学者」とは言わない)の、大学教員としての生活――教育や研究の経験――などが踏まえられ、「科学」とはどういったもの

    科学とは何か――森博嗣の見方 - Interdisciplinary
  • 科学コミュニケーション:一撃の威力 - Interdisciplinary

    昨日twitterでも書いたのですが、このは、科学コミュニケーションの領域において大きな意味を持つとなる可能性を持っているのではないかな、と思います。 というのも、いわゆる科学コミュニケータや専業の科学者が書く物と比較して、想定される、言説が届く広さ、層、総量、などが全く違う、と考えられるからです。森氏は著名な小説家ですので、潜在的に獲得し得る読者層は幅広く、人数も多いでしょう。「科学」にそこまで強い興味を持っていなかったが、森さんが書いたものなら、と思って手にとる、という人もいるでしょうし(森氏のが好きなら既に科学に興味がある、という人も多いかも知れないけれど)、新刊書として書店に平積みされていれば(私が買った書店ではそうだった)、著者を知らない人でも目に入る可能性も高いでしょう。いわゆる「桁違い」の影響力を及ぼし得るであろうな、と。そして、その結果(及ぼした影響の程度)はデータ、

    科学コミュニケーション:一撃の威力 - Interdisciplinary
  • 科学コミュニケーション――「態度」の問題 - Interdisciplinary

    ニセ科学の議論において、「態度」が問題になる事があります。ばっさり切り捨てるような物言いだったり、他者を罵倒するような言葉遣いだったり。 ニセ科学を批判し、それをニセ科学支持者に理解(同意・賛同)してもらうというのは、相手の信念や認識を変えさせる事にほかなりません。 しかし、ニセ科学を信ずる人も、「ただ適当に」信じている訳ではありません。その信念が形成されるには、色々な人の話を聞いたり文献を調べたり、あるいは身近の人の力になりたいという動機があったり、あるいは自分自身の知識を向上させたいという真剣なきっかけがあったりと、様々な経緯、もっと言えば「歴史」があるはずです。その意味で、支持している側だって真面目なのだ、というのは基的な認識として持っておくべきでしょう。 そういった人達の認識を変えたい、というのはつまり、「説得」の文脈を必ず含むという事です。 言われる側の事を考えてみます。 先日

    科学コミュニケーション――「態度」の問題 - Interdisciplinary
  • JASTS -科学・技術と社会の会

    JASTS ― Japan Association for Science, Technology & Society 科学・技術と社会の会 震災・原発事故に関連した月例会報告については、別途、 開催記録(開催案内文、発表題目、発表者名、発表要旨)を 特設ページに収録しております。 年報『科学・技術・社会』 第26巻が2016年6月30日に刊行されました。 詳細はこちらをご参照ください。 巻頭言「科学社会学会の設立へ向けて」をご覧いただけます。 □次回月例会のご案内 □ ― 科学・技術と社会の会のご案内 192nd ― 今回は、東北大学の瀧川裕貴氏をお招きし、理論社会学の根問題について話題を提供していただきます。とくに、分析社会学、関係社会学、計算社会科学等の理論的/経験的研究の新たな流れの中で、現在の社会学的研究のあり方に対する危機意識と、再構築の可能性についての率直な見通しを提示して

  • 放射線被曝回避の簡単なリスク便益分析 岡敏弘 2011 年 7 月 10 日

    ∗ † 2011 7 10 4 7 1 ICRP(2007) 5.7 × 10−2 Sv−1 1 13 (=4600 =11 =660 ) 10mSv 5.7 × 10−4 × 4600[ ] = 2.6[ ] ICRP 0 ˙ ˙ 1 lICRP 1 2 1 DDREF ICRP(2007) (ICRP 2007, p.178) - (idem., p.174) 1Sv - (DDREF: dose and dose-rate effectiveness factor)2 (idem., p.187) (QOL) 1Sv 5.7 × 10−2 Sv−1 10mSv 5.7 × 10−4 [10mSv] −1 ( 10mSv 10mSv ) 30 1 × 10−3 [10mSv] −1 ICRP 2 ( 2011) 2.556 × 10−3 [10mSv] −1 ICRP 5 (Gofman

  • 健康に関するリスクコミュニケーションの原理と実践の入門書:農林水産省

    「健康に関するリスクコミュニケーションの原理と実践の入門書」は、アメリカ合衆国疾病管理予防センター(Center for Disease Control and Prevention; CDC)のウェッブサイトに掲載されているPrimer on Health Risk Communication Principles and Practicesを、品総合研究所国際品研究官(当時) 山田友紀子が、CDCの毒物・疾病登録局(Agency for Toxic Substances and Disease Registry; ATSDR)の許可を得て翻訳したものです。 主として環境に由来する健康問題について取り扱っています。環境中の有害物質に曝されることに関する国民の懸念や不安に答える立場にあるATSDRのスタッフと他の政府機関の職員そして企業を対象としています。アメリカ合衆国や英語に特有な状

  • [PDF]科学の不正と利益相反

    総 説 総 説 日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)130,275∼280(2007) 科学の不正と利益相反 唐木 英明 要 約:知識人の趣味であった科学が,19 世紀以後, 社会の問題解決という目的を持つようになり,研究者 の数が増えて科学者集団が生まれ,集団内の成功が社 会における成功につながった.これは必然的に科学の 不正につながり,その社会的影響が無視できなくなっ た.これに加えて,国立大学の法人化と産学連携の推 進により,これまでは主に企業研究者の問題であった 利益相反も多くの研究者の問題になりつつある.不正 の発見はピアレビューと追試による検証で行われるが, ピアレビューは性善説に準拠するために,意図的な不 正を見抜く力はない.また検証はその結果が出るまで には長い時間がかかり,その間に他の研究者や社会が 損失を被ることがある.内部告発も有効ではあるが

    TurkoisYu
    TurkoisYu 2011/07/03
    科学の不正と利益相反 日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)130,275~280(2007) 唐木 英明
  • Terry's Café Americain 呼吸器系疾患の初期症状(日本語訳)

    Annals of New York Academy of Science (2009) P.92 5.5 呼吸器系疾患 チェルノブイリからのフォールアウトによって汚染された地域では、いたるところで呼吸器系の罹患が著しく増加している。鼻腔、喉、気管、気管支、肺などの呼吸器系の疾患は、放射線による影響の中でも、明白なる最初の影響であり、(症状は)鼻血や喉の刺激感から肺がんにまで及んでいた。ホット・パーティクル、別名 ”チェルノブイリ・ダスト” は、溶融した核燃料に由来する放射性核種と共に、金属の建造物や、土壌、etc.からの微粒子をも含んでいた(詳細は第1章参照)。これらの微粒子は、ウラン酸化物の低可溶性のゆえに、長期間にわたって肺の組織内に残存するのである。事故につづく初期の何日かの間において大人の口、喉、気管などの呼吸器系におこった諸症状は、基的に、放射性核種がガスあるいはエアロゾール

  • シンポジウム「ポスト3.11の公共哲学」の報告ファイル - Mangiare!Cantare!Pensare!

    もう一昨日になってしまいましたが、東大駒場キャンパスで開かれたシンポジウム「震災後の正義の話をしよう 〜ポスト3.11の公共哲学〜」に登壇してまいりました。 会場は盛況で、150~200人くらいはいたんじゃないだろうか。ニコ生でも同時中継されてたのだけど、そちらの累計の視聴者数(来場者数)はなんと52,713人。 「公共哲学」なんて世間的にはすんごくマイナーなはずだけど、サンデル効果なのか、それともシンポのテーマ自体に対する関心がそれだけ広まってるということなのか。 いずれにしても、来場された皆さま、視聴された皆さま、有難うございました。 以下は、自分の発表スライド(公開用に多少修正済み)。 「3.11東電原発事故が専門知に突きつけるもの―信頼の危機にどう応えるか」 平川秀幸(大阪大学CSCD准教授) 発表に対しては、会場からたくさんの質問をいただいていたのですが(全体の8割がおいら宛てだ

  • 「いま読む 震災前の警告」特集のニュース一覧:イザ!

    の概要 「いま読む 震災前の警告」特集 東日の広い範囲を襲った震災。過去に繰り返していた大地震は、我々に未来へ向けた警鐘を鳴らしている。いま改めて読む、3・11前に想定されていた被害、そしてそれは未来への警告でもある。

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