毎月少ない額を、気づかれるまで… 年を追うごとに巧妙化するクレジットカード詐欺。カード情報を抜き取る「フィッシング詐欺」が全盛となる中、人知れず拡大している手口がある。毎月コツコツと少額の引き落しを続ける、言わば〝サブスク型〟の不正請求だ。カードの利用履歴をチェックしても、数千円程度の請求額であるだけに、うっかりスルーをしてしまう可能性がある。最新のフィッシング詐欺の動向と共に、個人ができる対策を解説していく。 年間被害額がはっきりと増加傾向に転じたのは2017年からで、以降、2020年までは200億円台で推移していたが、2021年に前年比約80億円と急増した(写真:アフロ) クレジットカードの詐欺被害は300億円を突破し過去最高に あまり話題にはならなかったが、今年6月、日本クレジットカード協会が発表した、2021年のクレジットカード不正利用被害の合計額は330億円(千万円単位を四捨五入