ほとんど記録がなかった弥勒寺、西暦639年の創建が明らかに 1400年前の姿を完ぺきにとどめる遺物 石塔の様式・金属工芸の歴史を研究する際の基準に 説話から歴史へ…。 百済最大の寺、全羅北道益山にある弥勒寺の創建過程は、これまでベールに包まれていた。しかし今回、国立文化財研究所が行った発掘により、その詳細が明らかになりつつある。今回の発掘は、1400年前のタイムカプセルを完ぺきな状態で取り出したようなものだ。西暦639年に塔を作った際の来歴を記す舎利奉安記が発見されたのをはじめとして、舎利を納める瓶や頭につけるアクセサリー、装飾用の刀やガラス玉など505点の遺物が同時に発掘された。国立文化財研究所の金奉建(キム・ボンゴン)所長が「文献の不足を補ってくれる貴重な遺物だ」と語ったのもこのためだ。 全羅北道益山市金馬面の弥勒寺跡石塔から発見された金製舎利壺。2009年1月14日、第1