北朝鮮による拉致被害者の田口八重子さんが昨年秋まで平壌で生存していたとの情報を、警察庁が昨年末、韓国で拉致問題に取り組む関係者から入手していたことが19日、わかった。 同庁で情報の分析を進めている。 警察庁の拉致問題担当者が昨年12月、韓国を訪問。関係者は、田口さんが平壌市万景台(マンギョンデ)区域にある集合住宅に居住し、昨年の秋頃に韓国人の拉致被害者の男性2人と一緒にいる姿が目撃された、との情報を提供したという。田口さんに関しては、昨年8月、衆院拉致問題特別委員会で中井洽・拉致問題担当相(当時)が「2003年まで元気で平壌に住んでいたとの情報がある」と発言していた。