樹状細胞ワクチンとは何か。 矢﨑雄一郎社長:樹状細胞は免疫細胞のひとつで、がんに対する免疫システムの司令塔として機能する。テラが提供する樹状細胞ワクチン「バクセル」は、がん患者の血液から樹状細胞の元になる細胞(単球)を取り出し、体外で成長させた後、がんの目印(がん抗原)を認識させたもので、がんに対して効果的に働く。 バクセルの特徴は、ほぼ全てのがんに発現するタンパク質「WT1」の断片(ペプチド)を抗原とする点にある。テラはWT1ペプチドの樹状細胞ワクチンについて独占実施権を保有する。白血球の血液型に当たるHLA型によって患者ごとにWT1ペプチドを含む効果の高いペプチドの配列を使い分け、オーダーメードのワクチンを実現している。 他のがんワクチンと比べた利点は。 矢﨑社長:一般的ながんワクチンは、抗原を体内に直接注射する。ただ、がん患者では免疫機能そのものが低下している場合も多く、がん細胞を効
![「第4のがん治療」、モノ作り技術で巻き返す:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)