深夜勤をこなしながら、月60時間超の時間外労働をする「過労死の危険のある看護師」が推計約2万人に上ることが、日本看護協会の調査で分かった。 特に、仕事を始めたばかりの20歳代の時間外労働が長い傾向にあるという。 調査は昨年11月~今年1月に実施。3010人の看護師から回答を得た。 交代制勤務をしながら、時間外労働が月60時間超に上る看護師は、全体の2・46%。厚生労働省の調査で、看護師の総数が約80万人となっていることから、約2万人の看護師が過労死の危険があると推計した。時間外労働があると回答したのは2572人で、平均23・4時間。年代別にみると、20歳代が平均25・9時間と最も長かった。 また、時間外労働のうち、残業代などの手当が支払われたのは平均7・9時間分に過ぎず、サービス残業が横行している状況が浮き彫りになった。 過労死は通常、「月80時間超の時間外労働が続いている」ことなどが認定