今年度改定された65歳以上が払う介護保険料(基準額)は、全国平均(加重平均)が月額4160円で、前回と比べて1.7%上がったことが23日、厚生労働省のまとめで分かった。伸び率は過去最小。保険料は運営する自治体ごとに設定され、半分以上で引き上げられた。 介護保険料は原則3年ごとに改定され、今回は09〜11年度分。これまで、00年に介護保険制度が導入された後、全国平均は2911円、3293円(前回比13%増)、4090円(24%増)と上がってきた。最も高いのは青森県十和田市の5770円で、最も低かった岐阜県七宗町(ひちそうちょう)、福島県檜枝(ひのえ)岐(また)村と3505円の開きがある。 全体としては前回改定時と比べて伸び率が抑えられた。厚労省によると、(1)介護従事者の処遇改善のため介護報酬が3%アップしたが、財源となる保険料の上昇を抑えるため、国が特例交付金(計1154億円)を手当て