【ベオグラード=国末憲人】脱税の温床などとして非難を受けていた欧州のタックスヘイブン(租税回避地)諸国が12〜13日、秘密口座の情報開示などで主要国に協力する姿勢を相次いで表明した。タックスヘイブンは4月にロンドンで開かれる金融サミット(G20)の主要議題として浮上しており、米仏独などからの圧力を受けての措置とみられる。 新たに協力を表明したのは、アンドラ、リヒテンシュタイン、モナコ。タックスヘイブンの透明性を求める経済協力開発機構(OECD)が作成したブラックリストに掲載されている3カ国だ。 銀行口座の強い秘密性に、各国の批判が集中していたスイス、ルクセンブルク、オーストリア、ベルギーなども歩み寄りの姿勢を見せた。 これまではOECDや主要国からの協力要請を拒否してきた国々だが、欧州主要国が2月に開いた首脳会合で、タックスヘイブンに透明性確保を迫り、拒む国には制裁も検討することで合