2010/07/2800:01 【メディア批評】あなたは電子書籍にどのような「夢」を抱くか 荻上チキ 米Amazon.comが7月19日に、「電子書籍の販売数がハードカバーの販売数を上回った」と発表した。電子書籍の普及について考えるために、非常に参考になるニュースである。http://synodos.jp/mail-magazine/sample)。そこでは、電子書籍化は望ましいことだが、「出版社が不要になる」といったいくつかの論調は、実態に反し現実的ではない、と指摘した。というのも、電子書籍が「出版事業」である以上、企画や宣伝、その他数多くの実務の面で、著者以外の第三者が担った方が優位なタスクが多くあるからだ。 とはいえ、電子書籍そのものは将来性のある市場であることは間違いない。いまだ「決め手」となるプラットフォームやビジネススキームは登場していないものの、水面下ではあちこちで「新規電
『ブックビジネス2.0』が発売されましたね! ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系 作者: 岡本真,仲俣暁生,津田大介,橋本大也,長尾真,野口祐子,渡辺智暁,金正勲出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2010/07/16メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 562回この商品を含むブログ (53件) を見る 自分も遅ればせながら本日、購入してきました(まだ読んでいません(汗))。 この本に限らず何かと電子書籍・電子図書館が話題になることが最近多いですが、今月の三田図書館・情報学会の月例会も角川書店の新名さん、『出版流通合理化構想の検証』等の著書でも知られる湯浅先生のお二人を招いての、電子書籍関連のテーマについての会でした。 演題:再編される出版コンテンツ市場と図書館の役割 概要: 新しい電子書籍リーダーの発売が多くの関心を集めています。また,文芸書の新刊が電子
前の記事 スキー体験も可能、Googleストリートビュー(動画) ネット時代で「読む量」が急増:研究結果 次の記事 iPadはマンガ界をどう変える? 『Panelfly』がiPad対応に 2010年2月10日 Charlie Sorrel 『App Store』には、『iPhone』用コミック・ビューワー『Panelfly』など、マンガを読むためのアプリケーションが数多くある。だがこれらのアプリケーションは、コマごとに進めるすばらしいナビゲーションがあるとはいえ、小さなスクリーンで読むことを選ぶには本物のマンガおたくでなくてはならない。 『iPad』が登場した今、こうしたコミック・ビューワー・アプリは一気に増えると思われる。そしてこれらのアプリケーションに対し、マンガの作品数はいまだに不足している。米Marvel社など、コンテンツをiPadで売ろうとするコミック出版社は、これから急増するは
AMAZONの電子媒体Kindleは、作家にとって表現の場としての敷居の低さを実現しつつあり、日本の電子書籍市場では目立たなかった「個人の作家(プロ/アマ問わず)による電子書籍化」の動きを加速させています。日本の作家(プロの漫画家・ライトノベル作家など)が登録を始め、先日、同人誌の登録を行った方も現れました。 日本初? kindleで日本語漫画を出してみよう企画(漫画家・うめさん) Kindle Storeで小説を出版・その後(ライトノベル作家・木本雅彦さん) 以前サンクリで出した本(イラストレーター・なきうささん) こうした動きを踏まえつつ、「同人誌の電子書籍化+一般流通に乗る」流れが、同人にどのような影響を与えるかを考えました。以前から少しずつ考えていたのですが、作家の方たちの動きが早いので、このタイミングでまとめました。 電子書籍の概要については、前のエントリ電子書籍・出版業界につい
さきほど、つぶやいたこと。 まず「電子書籍が普及した未来」を、シンプルに「個人が自分や友人の作品を、簡単に市場にのせられるようになる未来」と定義してみる。それは、どんな未来なのだろう? それは今まで出版社が持っていたノウハウ、コネクション、企画力が、ゼロに等しいほど減殺され、個人と同じスタートラインに立たされることを意味するだろう。今日の著者が明日のライバルになる。だって、著者がそのまま一つの出版社になってしまうようなものだから。既成の出版社は今以上に苦しくなる。 一方で、すでに読者をつかんでいる、あるいはつかむ能力を持っている個人にとっては、この上なく望ましい未来であるはずだ。 従来、編集者が果たしてきた役割を一言でまとめれば「最初の読者」となる。しかし電子書籍を出す個人にとって、その役割を果すのは市場の反応だ。ネットはそれを加速させる。著者は市場の反応をみて改訂したり次作を出せばよい。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。 新年早々 Amazon Digital Text Platform (Amazon DTP)に大きな動きがありました。 1/15に英語のほか、フランス語とドイツ語による電子書籍の製作をサポートすることを表明。また、アメリカ国外の著者や出版社も Amazon DTP で作成した書籍を Kindle Store で販売することができるようになるようです。 これまでは社会保障番号(SSN)、連邦納税者識別番号(TIN)、米国法人番号(EIN) のいずれかが必要である上に、米国の銀行口座を持たなければなりませんでした。この大きな制約がとうとう撤廃されたのです。 さらに、その他の言語のサポートも数ヶ月以内に追加されるようです。追加される予定の言語に日本語は明記されていませんが、Kindle で読める日本語の本を誰もが出版・販売できるようになる世界がまた
電通は、株式会社ヤッパと業務提携して、電子雑誌を有料配信する事業「MAGASTORE(マガストア)」を2009年夏に開始する。当初はiPhone向けにサービスを開始し、その後は携帯電話の公式サイトやPC、ゲーム機向けへの展開も予定する。 MAGASTOREには、小学館や講談社、新潮社、幻冬舎、朝日新聞出版をはじめとした20社以上の出版社が参加。2009年夏のサービス開始当初には、ビジネス誌やゴルフ誌、趣味と実用誌など、約30誌の雑誌を有料配信する。電通によれば、2009年内に約30社、50誌以上に参加出版社と雑誌が拡大する予定という。なお、具体的な雑誌名は追って発表する。 iPhone向けの配信では、ビューワーアプリケーション「MAGASTOREアプリ」を115円で販売。雑誌コンテンツはMAGASTOREアプリ上から購入でき、価格は115円から600円程度。また、最新号に加えて、バックナン
電通の雑誌(出版社)向けのiPhoneアプリ経由配信サービスって、どんだけぼったくってるんだよ (追記あり) なんか、聞いたら配信手数料は下代の30%近いってことらしいじゃん。それも、appleへの上納金とは別に。これだと、雑誌社に落ちる金額は40%ぐらいになっちゃうような。事実なら、明らかに投下するコストに比べて値段が高すぎだろ。ぼったくりだ。程度の差はあるけど、pdfで取り込んだデータをアプリで展開するのと、IEC62227とかDRMぽいのが挟まってるだけだよな、これ。 こんなのUSの気の利いたラボに開発させたら3万ドルぐらいの代物なのに、何でこんなになっちゃってんの。せっかくiPhone市場は盛り上がるのかな、と思っていたら、こいつは確実にバブルな匂いですね。 iPhoneに雑誌を有料配信 電通などスタート、年内に30社50誌 http://www.itmedia.co.jp/new
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