イプシロンロケット実証機E-Xの構造系仕様 イプシロンロケット実証機E-Xの構造系開発は、(第一段階として)短期間で確実な開発を進めるため、M-VロケットおよびH-IIA/Bロケット(以下、H-IIA)ですでに開発済みのコンポーネントを流用または一部改修して流用しています。主要な構造コンポーネントと、それらの新規・改修・流用を区別したものを図1に示します。 1段モータより後端側はH-IIAロケット用ブースタSRB-A、1段モータより先端側はM-Vの2段・3段・4段の既開発品を流用します。一方、新規開発となるコンポーネントは、主に4つあります。まず、2段および3段モータケースです。モータ仕様はM-Vの2段・3段モータを流用しますが、ケースはM-Vで使用していた材料の入手性が悪くなってしまったことを受け、材料や製造工程を見直し、低コストかつ高性能化を図りました(後述)。第3段機器搭載構造は、M