京セラは29日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月面無人探査機「SLIM(スリム)」にセラミックス素材を使った部品を供給したと発表した。燃焼器やノズルなど軌道や速度を制御する
スペースXは日本時間2024年7月27日に、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた第2世代スターリンク衛星「V2 Mini」は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(Starlink Group 10-9) ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間 2024年7月27日14時45分【成功】 発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ) ペイロード:スターリンク衛星(Starlink V2 Mini)23機 スターリンク衛星は、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」で用いられる通信衛星です。同社は、高度や傾斜角が異なる「シェル1」〜「シェル10」に分類された軌道へ、最大4万2000機のスターリンク衛星投入を計画
ISS(国際宇宙ステーション)が廃棄される日が刻々と近づいている。総質量450トンのISSを太平洋に落とすには、強力なエンジンを持つ宇宙船が必要だが、NASA(米航空宇宙局)は6月26日、その機体の開発業者としてスペースXを選定した。7月17日に行われたブリーフィングでは同機の意匠も公表された。スペースX社はどのような機体を開発し、NASAはどのようにISSを落とすのか? 【画像】建設から四半世紀が経過し、老朽化が進むISS ■満身創痍のISS 近年、ISSのモジュールからは微量の空気が漏洩し続けている。2024年2月には、その量が1日当たり0.9kg以上に増加したことをNASAが報告した。安全上のリスクはないが、ISSではこうした事態が常態化している。 ISSの最初のモジュールが打ち上げられたのは1998年。それから四半世紀以上が経過したいま、ISSの老朽化が進んでいる。現時点では203
#JWST#重力レンズ効果 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope:JWST)が、133億光年離れた銀河の中に、これまでで最遠方の「星団」を発見したことが明かされた。英科学誌「Nature」に6月24日に掲載された。 早稲田大学や千葉大学、名古屋大学、筑波大学などの天文学者の国際チームはJWSTで宇宙年齢4億6000万年の星団を発見した。これまでで最も遠い星団を発見したことになる(星団とは恒星の集まり。恒星同士の重力で集団を保つ星団は「自己重力星団」。今回見つかった5つの星団は自己重力星団)。 今回発見された星団(ESA / Webb, NASA & CSA, L. Bradley (STScI), A. Adamo (Stockholm University) and the Cosmic Spring collaboration) 地球が存
#アストロスケール#スペースデブリ#ELSA-d#ADRAS-J#Eutelsat#OneWeb#ELSA-M アストロスケールホールディングスの英子会社は、運用が終了した複数の衛星を磁石で捕獲して軌道から除去する「ELSA-M」の契約をEutelsat OneWebと締結した。英宇宙庁(UKSA)と欧州宇宙機関(ESA)から1395万ユーロ(約23億円)を獲得した。アストロスケールホールディングスが7月22日に発表した。 2026年に打ち上げ予定のELSA-M(End-of-Life Services by Astroscale-Multi client)は、運用が終了した衛星(End-of-Life)を除去することがメイン。除去対象衛星を捕獲したり除去したりできるインターフェースを搭載する。 アストロスケール英法人Astroscaleが設計、製造しているELSA-Mは、アストロスケール
#SAR#Synspective#StriX 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するSynspective(東京都江東区)は7月9日、小型SAR衛星「StriX」シリーズで日本最高分解能という25cmの画像取得に成功したことを発表した。新しい撮影モード「ステアリング・スポットライト」のテスト観測で成功した。 新しい撮影モードのステアリング・スポットライトは、地表の特定箇所に照射し続け、高解像度の画像を獲得する。従来の「スライディング・スポットライト」と比較して、観測域をより狭めて照射するため、アジマス(衛星が進む)方向でより高解像度の画像を得られるという。 StriXでは、「ストリップマップ」とスライディング・スポットライトの2つの撮影モードを用意している。ストリップマップでは、アンテナビームの中心は、衛星と連動して移動する。地表面は、電磁パルスで連続的に照らされ、衛星が進む
Synspective、日本最高分解能25cmのSAR画像取得に成功 小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売と解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、自社小型SAR衛星のStriXシリーズにより、新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトモードでのテスト観測にて、日本最高分解能*である、アジマス分解能*25cmの画像取得に成功したことをお知らせいたします。今後本モードでの提供は、更なる評価・検証を行い開始していく予定です。 ■ ステアリング・スポットライトモードについて アジマス分解能25cmのテスト観測に成功した新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトとは図のように地表の特定箇所に照射し続け、高解像度の画像を得るモードです。従来のスライディング・スポットライトと比較してより観測域を狭めて
Polaris Dawnの乗組員は、船外活動を実施し、地球上の人間の健康と将来の長期宇宙飛行中の人間の健康に関する理解の両方を向上させるための科学研究を支援し、宇宙でStarlinkレーザーベースの通信を初めてテストする。 ミッションの目的 高高度 このDragonミッションでは、Falcon9とDragonの最高の性能を活用し、これまでのどのDragonミッションよりも高く飛行し、これまで飛行された中で最も高い地球軌道に到達することを目指す。 Polaris Dawnは、ヴァンアレン放射線帯の一部を周回しながら、宇宙飛行と宇宙放射線が人間の健康に与える影響をより深く理解することを目的として研究を行うという。 初の商業宇宙遊泳 地球から約700km上空で、乗組員は、現在の船内(IVA)宇宙服をアップグレードした、SpaceX設計の船外活動(EVA)宇宙服を使用して、史上初の商業船外活動(E
宇宙飛行士が将来、火星に滞在することを想定して、火星に似せた環境の施設に1年間住むNASA=アメリカ航空宇宙局の実験が終了し、NASAは、今後の宇宙探査にいかすことにしています。 この実験は、将来、宇宙飛行士が火星に滞在した場合、どのような影響があるかを調べようというもので、南部テキサス州にあるNASAのジョンソン宇宙センターでは、4人の科学者らが去年6月から、専用の実験施設の中で生活を続けてきました。 この施設には、3Dプリンターで作った実験室と寝室や、火星を想定して赤い砂を敷き詰めた空間もあり食料を自給するための野菜の栽培など、さまざまな実験が行われました。 6日、予定どおり実験が終了し、施設のドアが開けられると、4人が、およそ1年ぶりに関係者の前に姿を見せ、拍手で迎えられました。 実験に参加した生物学者のケリー・ハストンさんは、「いつの日か人類が火星に住むことを実現するための仕事の一
ロケット開発のインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)の稲川貴大社長は4日、小型衛星向けロケット「ZERO」について「2024年度以降の打ち上げを目指す」と改めて述べた。人員を拡大しており、10月には大樹町から車で約1時間ほどの帯広市内に支社も稼働予定だ。同日東京都内で事業報告会を開き、足元の開発状況や会社体制について紹介した。ZEROの打ち上げ見通しについては、従来から変わりないと
日本でH3ロケットの打ち上げが進む一方、宇宙開発で快進撃を続けるスペースX。6月6日にも、自社が開発する大型宇宙船「スターシップ」の4回目の無人飛行試験が行われ、宇宙空間への打ち上げ後、無事に地球への帰還に成功させたのも記憶に新しい。 世界中の官民がこぞって開発を進めるなか、なぜスペースXは大きな成果を出し続けるのか。そこには、スペースXのCEOであるイーロン・マスクの存在が大きいと、科学ジャーナリストの松浦晋也氏は指摘する。松浦氏の著書『日本の宇宙開発最前線』(扶桑社新書)から、「スターシップ」の開発の経緯を通じて、同社の躍進の理由について解説する。(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。 スターシップの開発は、試験機・スターホッパーから始まったファルコン9(※スペースXがISSヘの物資補給を可能にする上で必須となる二段式のロケット)の回収・再利用を、まず実験機グラスホッパーから開始したの
小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売と解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、野村スパークス・インベストメント株式会社が運用する日本グロースキャピタル投資法人、ジャフコグループ株式会社が運用する投資事業有限責任組合、みずほキャピタル株式会社が運用する投資事業有限責任組合などから、シリーズCラウンドによる第三者割当増資により70億円の資金調達を実施したことをお知らせします。これにより、当社は創業以来、第三者割当増資による累計調達額は281.9億円、融資契約額は83億円を達成したこととなります。 ■資金調達の背景及び目的 Synspectiveは小型SAR衛星の開発・運用と衛星による観測データを活用したソリューションサービスの提供をワンストップで行う企業です。当社は、2024年3月13日、自社4機目の小型SA
#SpaceX#Starship#Starbase#Starfactory Space Exploration Technologies(SpaceX)のエンジニアは、大型ロケット「Starship」を新製造拠点で1日1機製造したいとの目標を示した。同社は現在、新しい製造拠点として「Starfactory」を建設している。海外メディアのSpace.comが報じている。 Starshipは宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットとなる第2段のStarshipと、第1段ロケット「Super Heavy」で構成、組み合わせることで全長121mにもなる大型ロケット。6月6日に打ち上げられた4回目の軌道飛行試験では、第1段の分離と宇宙空間への到達に成功。StarshipとSuper Heavyの両方が海に軟着水した。 Starfactoryは、米テキサス州ボカ・チカにあるStarbaseの一部。年内に
#SpaceX#Starship Space Exploration Technologies(SpaceX)は日本時間6月6日夜9時50分、「Starship」の4回目の打ち上げ試験を実施した。第1段の「Super Heavy」は海上への軟着水に成功、第2段のStarship本体も機体が一部破損しながらの大気圏再突入を経て、海上への軟着水に成功した。 第1段は33基あるラプターエンジンのうち1基が停止したがStarshipは無事宇宙へ向かった ライブ配信によると、第1段のSuper Heavyは33基搭載するラプターエンジンの1基が早々に停止したが、他のエンジンには波及せず順調に高度と速度を増した。また、第2段を点火しながら第1段を切り離すことで推力の損失を抑える「ホットステージング」にも成功した。 Starship本体を切り離したSuper Heavyは、高度を下げて海上スレスレでエン
来月打ち上げられる予定の日本の新たな主力ロケット「H3」3号機の打ち上げ手順を確認するリハーサルが鹿児島県の種子島宇宙センターで行われ、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、計画どおりの項目を検証し良好な結果を得られたと30日発表しました。 種子島宇宙センターでは29日、「H3」3号機が発射地点に据え付けられ、打ち上げまでの手順を確認するリハーサルが行われました。 リハーサルでは、ロケットにマイナス200度前後の液体燃料などを充填(じゅうてん)した状態で、機体の各機能が正常に動作することを確認する「極低温点検」と呼ばれる試験が行われ、午後5時半と午後8時半を打ち上げ時刻と想定し、それぞれエンジンに点火する直前の7秒前までカウントダウンを行いました。 試験では、初号機と2号機からの改善点の検証のほか、より重い衛星の打ち上げに向けて、2段目のロケットの燃料を減らした状態での機能の確認などを行ったと
スペースXは日本時間2024年5月29日に「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。同社は搭載されていた地球観測衛星の分離に成功したことをSNSにて報告しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(EarthCARE)ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間2024年5月29日7時20分【成功】 発射場:ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:EarthCARE(はくりゅう) 「EarthCARE」は欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発・運用する地球観測衛星です。日本での愛称は「はくりゅう(白龍)」です。気候変動予測の精度向上に貢献するための雲とエアロゾルの全地球的な観測を目的としており、JAXAによると搭載されている4つの観測機器のうち「雲プロファイリングレーダー(CPR)」はNE
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