インド宇宙研究機関=ISROは、インドの無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」が日本時間の23日夜、月への着陸に成功したと発表しました。月面への無人探査機の着陸に成功するのは世界で4か国目で、月の南極付近への着陸の成功は世界で初めてです。 インド宇宙研究機関=ISROは、7月14日、南部アンドラプラデシュ州にある宇宙センターから無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げました。 月に向けて順調に飛行を続けてきた探査機は、日本時間の23日午後9時15分ごろから降下を始め、ISROによりますと、午後9時半すぎに月への着陸に成功しました。 インドの宇宙センターでは、探査機が月面に着陸したことを確認すると、技術者たちが大きな歓声をあげ、立ち上がって拍手をして喜んでいました。 月面への無人探査機の着陸に成功するのは、旧ソビエト、アメリカ、それに中国に次いで世界で4か国目です。 また、水が氷
日本の宇宙スタートアップ「ispace(アイスペース)」が4月、民間初の無人船の月着陸に挑んだ。失敗はしたものの、収集したデータを活用し2024年の再挑戦をめざす。企業主導で宇宙開発するには宇宙の資源をどう使うかといった法的な基盤が必要となる。それを支えるのが21年に議員立法で成立した「宇宙資源法」だ。天体の水や鉱物などに所有権を与える内容で、政府は22年にアイスペースに第1号の許可を出した。
中国の宇宙ベンチャー「北京藍箭空間科技(LandSpace、藍箭航天)」は2023年7月12日、独自に開発した「朱雀二号」ロケットの打ち上げに成功した。 昨年12月14日の初打ち上げは失敗に終わっており、2回目にして初の成功となった。 朱雀二号は液化メタンと液体水素を推進剤に使うロケットで、この組み合わせのロケットが衛星の打ち上げに成功したのは世界初であり、歴史的な快挙となった。 この世界初が、中国の、それも民間企業によって成し遂げられたことは、今後の世界の宇宙開発を占ううえで重要であり、時代の転換点となるかもしれない。 朱雀二号の打ち上げの様子 (C) LandSpace 藍箭航天と「朱雀二号」 北京藍箭空間科技(藍箭航天)は北京に拠点を置く企業で、2015年に清華大学発のベンチャーとして設立された。国や民間のベンチャー・キャピタル、ファンドから投資を受けるなどし、着実に研究開発を続けて
航空機にぶら下げたロケットで小型人工衛星を打ち上げる、いわゆる「空中発射ロケット」のVirgin Orbitが2023年4月4日に倒産し、5月には資産が売却され事業停止した。 4月時点では民事再生法に相当するChapter 11であり、事業継続も検討されていたが、航空機や工場、試験場など主な資産が売却されたので事実上の会社清算で経営破綻となった。 ここではVirgin Orbitの悪かった点を挙げていくが、彼らは民間で人工衛星打上成功させた世界有数の偉業を成し遂げた企業である。技術的には本当にすごいことを成し遂げている。歴史に名を残す企業だと思っている。 一方で事業としては継続できなかった。 この理由を、同業のロケット企業をやっている身からの目線で見てみる。 空中発射ロケットの歴史空中発射ロケットで小型人工衛星を軌道投入させるコンセプトを実現したのはVirgin Orbitで2社目である。
みなせ ★某A産業リクルーター @Ton_beri せやで。 知ってる範囲だと、(某小惑星探査機)2のエンジンマウント部品が、メーカ見積もり数百万円に対し、20%くらいの金額しか予算確保できず。 開発が下請けに泣きついて何とかしてもらったのとか有名な話やで。 産業技術展で、適切な場所でこの辺の詳しい話を聞ける。 twitter.com/DangIntercepto… みなせ ★某A産業リクルーター @Ton_beri 小惑星探査機2は、4つのイオンエンジンを、意図的にわずかに芯を外して、精密にマウントする必要がある。 ただし、宇宙機なので、極めて軽量に作らないといけない。 旧来機は溶接としたが、2tアルミに溶接を行ったので、ゆがみと素材の焼き鈍りが問題となった。 なので次世代機では全切削となった pic.twitter.com/FkztjUXClN
14日午前、秋田県能代市で行われた小型ロケット「イプシロン」の改良型「イプシロンS」の燃焼試験の途中で爆発が起き、炎が上がりました。 JAXA=宇宙航空研究開発機構は原因究明を急ぐ考えですが、来年度に予定している初号機の打ち上げのスケジュールが遅れる可能性もあるとしています。 「イプシロンS」は日本の主力ロケットのひとつで、これまで運用されてきた固体燃料式の小型ロケット「イプシロン」の改良型としてJAXAなどが開発を進めています。 秋田県能代市のJAXA能代ロケット実験場で、14日午前9時から「イプシロンS」のエンジン部分にあたる二段目のロケットの燃焼試験が行われました。 試験の開始直後は、炎と共に煙が勢いよく噴射しましたが、およそ1分後にボンという爆発音が聞こえて施設の一部が吹き飛びました。 その後、炎と黒い煙が上がりました。 消防が消火にあたり、およそ2時間後に火は消し止められ、警察に
「我々は高品質のサービスを低価格で提供する。さらに、家庭や企業などでも使えるサービスの柔軟性や、当社ならではのシンプルな顧客体験を実現する」 米SpaceX(スペースX)が手掛ける衛星ブロードバンドサービス「Starlink(スターリンク)」に真っ向から対抗すべく、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)が開発を進めている同サービス「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」について、同社のNaveen Kachroo氏(Amazon’s Project Kuiper Director,Product Management and Business Development)は、冒頭のように発言した(図1)。
当初、SpaceX CEOのイーロン・マスク氏は数か月後には次の試験飛行を行う意向を述べていましたが、6月24日にTwitter上で行ったジャーナリストAshlee Vance氏との討論の中で、2回目の試験飛行を成功させるべく、Starshipの設計に1000か所以上の変更を加えていると述べました。 大きな変更としては、失敗の主な原因になったステージ分離ができない問題の再発を防止するために「ホットステージング」と称する方式を導入することが挙げられます。 これは、1段目ブースターを分離してから2段目に点火するのではなく、分離の直前から2段目を起動する方式。たとえばロシアのProtonロケットはこの方式を採用しており、1段目と2段目の接続部は分離前の2段目の噴射炎を逃がすために格子構造になっています。 マスク氏いわく、ホットステージングはロシアのロケットでは一般的で、この方法を採用すれば1段目
文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、1号機の打ち上げに失敗した新型ロケット「H3」の2号機について、予定していた衛星「だいち4号」の搭載を見送る方針を固めた。 【図解】H3ロケット1号機、第2段で失敗 2号機は固体燃料補助ロケット(SRB)を使わない予定だったが、1号機と同じSRB付きとし、早期の打ち上げを目指すとした。同日開かれた文科省の専門家部会に報告した。 H3は、現行のH2Aロケットの後継となる2段式液体燃料ロケット。1号機は3月に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられたが、第2段エンジンの制御機器が過大な電流を検知して電源を遮断。エンジンは着火されず、打ち上げに失敗した。その後の調査で、第2段エンジンの機器や配線でショートか漏電が起きた可能性が高いことが分かった。 文科省とJAXAは、原因究明を進める一方、早期の2号機打ち上げが必要と判断。1号機に続いて搭
アストロスケールとMomentusがハッブル宇宙望遠鏡を延命するサービスをNASAに提案。周囲のデブリを除去も【宇宙ビジネスニュース】 5月9日、アストロスケールのアメリカ拠点と宇宙での輸送サービスを提供するMomentus(モメンタス)が共同で、ハッブル宇宙望遠鏡を延命するNASAの公募に提案したと発表しました。 ハッブル宇宙望遠鏡は1990年に打ち上げて以来、当初の設計寿命15年を大幅に超えて運用が続けられています。NASAは2022年12月から2023年1月にかけてハッブル宇宙望遠鏡の周回高度を高めて延命する技術的アイデアを公募していました。 Momentusは2017年に設立されたアメリカのスタートアップで、小型衛星がロケットから放出された後に目的の軌道まで移動するための推進機器の開発などを手掛けています。2021年8月にNASDAQに上場しました。
「アミノ酸」は、生命を構成する基本要素です。アミノ酸が多数結合して作られている様々なタンパク質は、細胞の構造や生体反応など、どれをとっても生命活動の維持に欠かせない役割を担っているからです。では、そのアミノ酸はどこからやってきたのでしょうか? これまでの研究では、アミノ酸を含む隕石がその有力候補の1つと見なされていました。ほとんどのアミノ酸には光学異性体 (※) が存在していますが、隕石に含まれているアミノ酸と地球のアミノ酸の間でその比率がよく一致するためです。 ※…鏡写しであること以外は同一の構造を持つ分子を光学異性体と呼ぶ。地球の生命は基本的に片方 (左手側と呼ばれる) の光学異性体を利用しており、同じ方の光学異性体を比率的に多く含むことが判明している地球外の物質は隕石のみである。 しかし、多くの隕石の起源である小惑星に含まれるアミノ酸がどこからやってきたのかは、これまではっきりとして
SpaceXの「Starlink(スターリンク)」やAmazonの「Kuiper(カイパー)」などの「衛星コンステレーション」は、多数の小型人工衛星を協調させて動作するシステムとして知られています。例えばStarlinkはすでに4000機以上の衛星が打ち上げられていて、日本を含む世界各地で衛星インターネットサービスを利用できるようになりました。 【▲2機の小型人工衛星で太陽コロナを観測するPROBA-3の想像図(Credit: ESA-P. Carril)】一方、欧州宇宙機関(ESA)のような宇宙機関も、衛星コンステレーションとは別の仕組みで複数の小型人工衛星を協調的に運用させるプロジェクトを始めています。ESAは、「PROBA-3」プロジェクトで打ち上げ予定の2機の小型人工衛星の組立を3月27日に完了したと報告しています。 【▲ ESAによるPROBA-3の紹介動画】 (Credit:
ロケットラボは2023年5月8日(日本時間)に、「エレクトロン」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたアメリカ航空宇宙局(NASA)の人工衛星は予定通りの軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:エレクトロン(Rocket Like A Hurricane)ロケット:エレクトロン 打ち上げ日時:日本時間2023年5月8日10時00分【成功】 発射場:オネヌイ射場(ニュージーランド) ペイロード:TROPICS(※1)衛星 2機 「Rocket Like A Hurricane」ミッションでは、NASAの衛星コンステレーション計画「TROPICS」の人工衛星が打ち上げられました。TROPICS衛星はハリケーンを含む熱帯低気圧の監視と暴風雨に関する迅速な情報更新を目的に、地球低軌道(高度550km・
アメリカの民間企業VastとSpaceXは5月10日、商用宇宙ステーション「Haven-1」の打ち上げ計画を発表しました。Haven-1は2025年8月以降にSpaceXの「ファルコン9」ロケットで打ち上げられる予定です。【2023年5月11日15時】 【▲ Vastの商用宇宙ステーション「Haven-1」のイメージ画像。外部観察用のドームやドッキングしたクルードラゴン宇宙船が描かれている(Credit: Vast)】Vastによると、Haven-1は太陽電池アレイや与圧区画などを備えた独立した宇宙ステーションで、4名のクルーによる地球低軌道での有人宇宙ミッションを最大30日間に渡ってサポートします。科学、研究、宇宙での製造を行う機会に加えて、(おそらくステーション自体の)回転による月面レベルの人工重力発生にも対応する模様です。 円筒形をした本体の一端にはSpaceXの「クルードラゴン」宇
アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月12日付で、2022年12月に打ち上げられた小型探査機「ルナー・フラッシュライト(Lunar Flashlight)」のミッションを終了すると発表しました。【2023年5月15日13時】 【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の小型探査機「ルナー・フラッシュライト」の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】ルナー・フラッシュライトはNASAのジェット推進研究所(JPL)が開発した靴箱サイズの小型探査機(CubeSat規格の6Uサイズ)です。同探査機のミッションは月の南極付近の永久影(太陽光が常に届かない領域)に埋蔵されているとみられる水の氷のマッピングと新技術のデモンストレーションを兼ねており、氷に吸収されやすい近赤外線を利用するレーザー反射率計が観測装置として搭載されていました。 2022年12月11日(日本時間)、ルナー・フラッシュ
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