東京大学宇宙線研究所をはじめとした国際的な観測グループは、観測史上最高となる1兆電子ボルトのエネルギーを持つガンマ線を含んだ、ガンマ線バースト(※詳細は後述)を観測したと発表した。 電子ボルト:エネルギーの単位。目に見える光(可視光線)のエネルギーは、数電子ボルト。 このガンマ線バーストは、約45億光年先にある恒星がその生涯を終え、ブラックホールへと変貌を遂げる際に生じたものと考えられるという。 11月21日にイギリスの科学誌『Nature』で発表され、ニュースとして大きく取り上げられたこの話題。一体何がそれほど重要だったのだろうか? あらためて、専門家に研究の意味を聞いた。 「観測史上最高エネルギーのガンマ線」が示す未知の世界 宇宙空間には、無数の放射線(エネルギーの高い電磁波や粒子)が飛び交っている。その中でも、エネルギーが一定以上高い電磁波のことをガンマ線という。 これまでの研究によ
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