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spaceとscienceに関するYaSuYuKiのブックマーク (525)

  • 銀河の定説を覆す新たな内容を発表。国立天文台野辺山にて観測

    長野県南佐久郡南牧村にある国立天文台野辺山は6月5日、同天文台の45m電波望遠鏡を使った愛媛大学の小山舜平氏らによる研究チームの観測によって、「銀河が星を生み出す活発さには銀河の形が影響を与えている」とする定説をくつがえす結果が得られたと発表しました。 銀河にはさまざまな形をしたものがありますが、大きく分けると「円盤銀河」と「楕円銀河」の2つに分類することができます。 円盤銀河には、天の川銀河やアンドロメダ銀河をはじめとする渦巻銀河や、レンズ状銀河と呼ばれるものが含まれます。もう1つの楕円銀河は、先日ブラックホールの直接撮像に成功したM87のように、目立った構造がなく楕円型をしている銀河です。 円盤銀河に分類される「アンドロメダ銀河」(Astronomy Picture of the Dayより。Credit: Lorenzo Comolli)楕円銀河に分類される「M87」(Astrono

    銀河の定説を覆す新たな内容を発表。国立天文台野辺山にて観測
  • 地球の水の起源は彗星か。NASAの空中天文台の研究成果より

    こちらの画像は、ボーイング747を改造したNASAの成層圏天文台「SOFIA」が昨年12月に撮影した「ワータネン彗星(46P/Wirtanen)」の姿。オレンジ色のフィルターを通して撮影されているため、緑がかった実際の色合いとは異なります。 SOFIAが撮影したワータネン彗星SOFIAがワータネン彗星を撮影したのは、彗星に含まれる水と地球の水を比較するためでした。ご存知のように、水は水素と酸素が結びついた水分子の集まりですが、その一部は通常の水素よりも重い「重水素」と酸素が結び付いた「重水」でできています。重水が含まれる割合は水が存在する環境に左右されますが、重水を含む割合が近いほど、同じ起源を持つ水だと推測することができます。 NASAが5月23日に発表した研究成果によると、SOFIAで撮影したワータネン彗星の赤外線データを分析した結果、ワータネン彗星と地球の水における重水の比率は同じで

    地球の水の起源は彗星か。NASAの空中天文台の研究成果より
  • 新たに地球サイズの系外惑星を18個発見。ケプラー宇宙望遠鏡のデータを再解析

    ドイツのマックス・プランク太陽系研究所は5月22日、NASAの宇宙望遠鏡「ケプラー」のデータをRené Heller氏らの研究チームが再解析したところ、これまで知られていなかった地球に近いサイズの系外惑星が新たに18個発見されたと発表しました。 こちらの画像は、新たに発見された系外惑星の大きさを、太陽系の惑星である地球および海王星と比較したものです。最上段中央にあるのが地球、最下段中央が海王星となります。オレンジ色(17個)と緑色(1個)が、今回発見された系外惑星のサイズ。地球の直径と比べた場合、最大でも2倍程度、最小では69パーセントと、これまで知られていた系外惑星に対してかなり小さなものばかりです。 18個の系外惑星(オレンジ、緑)のサイズを地球や海王星と比較 系外惑星を見つける方法は幾つかありますが、ケプラー宇宙望遠鏡では、恒星の手前を系外惑星が横切る際に生じるわずかな光の変化を捉え

    新たに地球サイズの系外惑星を18個発見。ケプラー宇宙望遠鏡のデータを再解析
  • 月内部のマントルサンプルを採取か。中国探査車「玉兎2号」

    中国探査車「玉兎2号」が月のマントルかもしれない岩石を採取したことが、科学雑誌「ネイチャー」に報告されています。 科学者は、このマントルらしき岩石は月へともたらされたインパクトにより、月の内部から放出された可能性を指摘されています。もし当なら、月の形成と進化に関する大きなヒントをもたらすかもしれません。 玉兎2号は月の南極にあるエイトケン盆地にて、フォン・カルマンクレーターで活動しています。そして探査者が発見した岩石の波長分析からは、月面の岩石とは大きく異なるかんらん石と低カルシウム輝石の存在が確認されています。これは月のマントルの組成に関する長年の予測と一致しているのです。 月は形成時にマグマの海に覆われており、それが固まった時に組成の違いが生じたことが予測されています。研究者は、エイトケン盆地のような非常に大きな衝突クレーターから、月のマントルがサンプリングできる可能性を示唆していま

    月内部のマントルサンプルを採取か。中国探査車「玉兎2号」
  • やはり宇宙は加速している。より正確なハッブル定数の数値が判明

    こちらの画像は、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された輝線星雲「LHA 120-N11」(単に「N11」とも)の姿。N11は地球から16万2,000光年先の「大マゼラン雲」に存在します。 今からおよそ138億年前のビッグバンによって始まったとされるこの宇宙は、現在も膨張を続けていると見られており、膨張する速度は「ハッブル定数」という値で示されます。名前の由来は、遠方の天体が地球から遠ざかっていることを見出したアメリカ合衆国の天文学者エドウィン・ハッブル。ハッブル宇宙望遠鏡もまた、彼にちなんで命名されました。 今回、ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡を使ってハッブル定数の再計算を行いました。チームを率いるのは、宇宙の膨張速度が加速していることを発見した功績によって2011年にノーベル物理学賞を受賞したAdam Riess氏です。 今回の計算を行うために、大マゼラン雲のな

    やはり宇宙は加速している。より正確なハッブル定数の数値が判明
  • 完成直前の快挙! 観測装置「トモエゴゼン」が3億5000万光年先の超新星爆発を発見

    東京大学木曽観測所は4月23日、超広視野CMOSカメラ「Tomo-e Gozen(トモエゴゼン)」を用いた観測により、3億5000万光年先の銀河で起きた超新星爆発を発見したと発表しました。超新星には「SN 2019cxx」の名称が付与されています。 超新星を発見した「トモエゴゼン」は、完成時点で84個のCMOSセンサーを組み合わせた、大掛かりなデジタルカメラのような最新鋭の観測装置です。木曽観測所に設置されている105cmシュミット望遠鏡に搭載することで、満月の見かけの直径の18倍という広い範囲を一度に観測することができます。 取得された大量のデータは専用の解析ソフトウェアによって分析され、何か変化があればすぐ察知できる体制が整っています。一晩で同じ空を複数回撮影することで、高速で移動する小惑星や流星、いつ発生するのか予測できない超新星など、わずかな時間で変化する天文現象を捉えることを目的

    完成直前の快挙! 観測装置「トモエゴゼン」が3億5000万光年先の超新星爆発を発見
  • 火星地震学の幕開け。探査機インサイトが”地震波”らしき振動をキャッチ

    こちらの画像に写っているのは、NASAの火星探査機「インサイト」が火星の地表に設置した火星地震計「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」です。正確に言うと、写っているのは風や熱による影響を防ぐためのカバー。地震計体はカバーの中にあって、直接見ることはできません。 4月24日、NASAは火星において発生した地震波らしき振動をインサイトによって初めて観測したと発表しました。主任研究員であるBruce Banerdt氏の「火星地震学の幕開け」という言葉とともに、リリースには「marsquake」(火震)という単語も登場しています。 インサイトを運用しているジェット推進研究所(JPL)のYouTubeチャンネルでは、今回キャッチされた地震波らしき振動を音声に変換した動画が公開されています。動画には火星の風による振動とインサイトのロボットア

    火星地震学の幕開け。探査機インサイトが”地震波”らしき振動をキャッチ
    YaSuYuKi
    YaSuYuKi 2019/05/09
    marsquakeが新鮮
  • 米科学誌の「顔」にリュウグウ…はやぶさ2撮影 : テクノロジー : ニュース : 読売新聞オンライン

    小惑星リュウグウの写真を掲載した19日付サイエンス誌の表紙(同誌提供) 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の探査機はやぶさ2が観測している小惑星リュウグウの写真が、19日の米科学誌サイエンスの表紙を飾った。同誌には、はやぶさ2による観測成果の論文が3掲載された。 この写真は、はやぶさ2のカメラで撮影された。「岩だらけの小惑星」「はやぶさ2がリュウグウに到着」との見出しが重ねられている。掲載された論文は、リュウグウの地表面に水の成分を確認したという成果などで、3月に電子版で先行して公表されている。 JAXAの山川宏理事長は19日の定例記者会見で、「高名な科学誌の表紙を飾り、喜ばしい。大変誇りに思う」と述べた。 同誌は2006年6月と11年8月、初代はやぶさによる小惑星イトカワの科学観測の論文を掲載した際にも、イトカワやその微粒子の写真を表紙に載せた。

    米科学誌の「顔」にリュウグウ…はやぶさ2撮影 : テクノロジー : ニュース : 読売新聞オンライン
  • 探査機メッセンジャーが撮影した「水星」 内部構造に迫る調査

    こちらの画像は、NASAの水星探査機「メッセンジャー」が撮影した「水星」の画像です。とてもカラフルに見えるのは、水星表面の物質や性質に応じて色が強調されているから。肉眼でこのような色合いに見えるわけではありません。 今回、NASAのゴダード宇宙飛行センターの研究チームは、2011年3月から2015年4月までの4年間に渡り水星を観測したメッセンジャーのデータをもとに、水星の内部構造を調査。その結果、最も内側にある「内核」が固体であることがわかりました。 水星の内部構造は地球に似ていて、表面を覆う「地殻」の内側には「マントル」が、さらにその奥には金属でできた「核」が存在すると考えられています。2007年に実施されたゴールドストーン深宇宙通信施設からのレーダー探査によって、水星の核は少なくともその一部が液体であると判明していましたが、核のすべてが液体なのか、それとも地球ように液体の「外核」と固体

    探査機メッセンジャーが撮影した「水星」 内部構造に迫る調査
  • 半分以上が宇宙へ。流星の衝突によって月面の「水」が散逸していることをNASAの探査機がキャッチ

    もともと少ない水が、今も減り続けているようです。ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所の研究者たちは、月の地表に埋もれている「水(H2O)」や「水酸基(OH)」が月面に衝突した流星によって巻き上げられ、その多くが宇宙へと逃げ出してしまうことを明らかにしました。 研究者たちが利用したのは、NASAの月周回衛星「LADEE」のデータです。2013年9月に打ち上げられたLADEEの任務は、月の希薄な大気や流星の衝突によって巻き上げられた塵などを観測すること。運用期間は打ち上げ翌年の4月までという短いものでしたが、その間に水または水酸基による蒸気を検出しました。 月面の「水」(H2OやOH)は、地表からの深さ8cm以上のところで「レゴリス」と呼ばれる砂や粉塵に付着していると考えられていますが、その量はとてもわずか。発表では、月で16オンス(およそ450グラム)の水を手に入れるには、1トン以上のレ

    半分以上が宇宙へ。流星の衝突によって月面の「水」が散逸していることをNASAの探査機がキャッチ
  • 衛星タイタンにある湖の知られざる特徴が明らかに

    こちらの画像は、NASAの土星探査機「カッシーニ」が近赤外線で撮影した土星の衛星「タイタン」の姿。左上で太陽光を反射しているのは、タイタン最大の湖「クラーケン海(Kraken Mare)」の湖面です。 1997年10月に打ち上げられたカッシーニは2004年6月から2017年9月までの13年間に渡り、土星とその衛星を観測し続けました。その最後の年の4月に実施されたタイタンのフライバイ時における観測データから、タイタンに点在する湖のこれまで知られていなかった特徴が幾つか明らかになりました。 Nature Astronomyに掲載された論文によると、北半球にある湖の幾つかは水深100mを超えており、西側に見られる小さな湖はタイタンの海抜よりもずっと高い丘や台地の上に存在しています。その成分のほとんどが、炭化水素の「メタン」で占められていました。 いっぽう、南半球にある「オンタリオ湖(Ontari

    衛星タイタンにある湖の知られざる特徴が明らかに
    YaSuYuKi
    YaSuYuKi 2019/04/18
    メタンやエタンは溶媒としては脂溶性を示すので、水が作る地形とは微妙に違いが出そうだが、私の知識ではわからない
  • 人類が新たに開いた扉。「ブラックホールの直接撮影」に成功。"シャドウ"を捉える

    この画像は、人類が初めて撮影に成功したブラックホールの姿。今これを目にしている私たちの人生を超えて、長く語り継がれることになります。 国際協力ブロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(Event Horizon Telescope : EHT)」は2019年4月10日、おとめ座銀河団にある楕円銀河「M87」の中心に超大質量ブラックホールが実在することを、世界中の電波望遠鏡群による観測とそのデータ解析によって証明したと発表しました。 公開された画像には、波長1.3mmのミリ波による観測で浮かび上がったリング状の輝きが写っています。その中央、ぽっかりと空いた穴のように見える部分は、ブラックホールの強力な重力によって作り出された「ブラックホールシャドウ」と呼ばれる影。この影こそが、ブラックホールの存在を証明する鍵となるのです。 ブラックホールは極めて密度の高い天体であるため、その周辺には

    人類が新たに開いた扉。「ブラックホールの直接撮影」に成功。"シャドウ"を捉える
  • Engadget | Technology News & Reviews

    Nintendo Switch 2: Everything we know about the coming release

    Engadget | Technology News & Reviews
  • ブラックホールが撮影された「M87」ってどんな天体?

    4月10日、イベント・ホライズン・テレスコープによって撮影された超大質量ブラックホールが公開されました。そのブラックホールは、地球から約5500万光年先にある「おとめ座銀河団」の「M87」の中心に位置しています。 「M87」は直径約12万光年の中に、数兆個の星と約13000個もの球状星団を含む巨大な楕円銀河。 サーチライトの様に伸びるこの印象的な「光速に近い速度で放出された宇宙ジェット」は約8000光年にもおよぶと言います。しかも、噴出口付近の速度は見かけ上、光速を上回る「超光速運動」という驚きな観測結果も出ています。 ハッブル宇宙望遠鏡の「WFPC2」で捉えた「M87」超大型干渉電波望遠鏡群で捉えた「M87」のジェットこの様な大規模活動の観測や、強力なX線源(画像1枚目、紫)が確認されていることから、大質量ブラックホールの存在が以前から指摘されていました。 4月10日の発表は、今まで捉え

    ブラックホールが撮影された「M87」ってどんな天体?
  • 世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功 | NHKニュース

    極めて強い重力で光も吸い込む天体、ブラックホールの輪郭を撮影することに世界で初めて成功したと日などの国際研究グループが発表し、画像を公開しました。世界各地の電波望遠鏡をつないで地球サイズの巨大な望遠鏡を構築したことによる成果で、ブラックホールの存在を直接示すものだとして世界的に注目されています。 撮影したのは、地球から5500万光年離れたおとめ座の「M87」と呼ばれる銀河の中心にあるブラックホールです。 ブラックホールは極めて強い重力で光や電波も吸い込み直接見ることができないため、研究グループはブラックホール周辺のガスやチリが出す電波を観測しました。 観測は南米チリにあるアルマ望遠鏡など世界6か所の電波望遠鏡をつなぐことで、口径がおよそ1万キロという地球サイズの巨大な望遠鏡を構築し、人間の目のおよそ300万倍というこれまでにない解像度を実現して行われました。 そして得られたデータをもとに

    世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功 | NHKニュース
    YaSuYuKi
    YaSuYuKi 2019/04/11
    地球サイズの合成開口カメラでこの解像度だから、地球のラグランジュポイント、月面、火星と望遠鏡を増やしていったら、なにが見えるのか
  • それは起源の答えにつながる旅路。「はやぶさ2」の観測成果をもとにした論文が一挙に3編掲載

    2019年3月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」の観測成果をもとにした3編の論文が「サイエンス」誌のWebサイトに掲載されたことを発表しました。 その内容を簡単にまとめると、以下のようになります。 ・リュウグウが今の姿になった過程を分析 ・リュウグウの表面に水分を含む鉱物(含水鉱物)を発見 ・リュウグウの観測からその元になった天体(母天体)の歴史を推測 特に注目を集めているのは、2番目の「水分を含む鉱物の発見」です。 「はやぶさ2」がリュウグウに到着して間もない2018年8月の時点では水の痕跡が確認されず、一旦は「表面の水は予想よりも枯渇しているようだ」と判断されていました。その後、リュウグウの表面から反射された赤外線を詳しく分析したところ、「水酸基(-OH)」の形で水を内部に取り込んだ鉱物の存在を示すデータが得られたのです。

    それは起源の答えにつながる旅路。「はやぶさ2」の観測成果をもとにした論文が一挙に3編掲載
  • 遠くを見れば過去がわかる。「すばる望遠鏡」が130億光年彼方の巨大ブラックホールを大量に発見

    愛媛大学の松岡良樹氏が率いる国際研究チームは、国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」における最新鋭の観測装置「超広視野主焦点カメラ(HSC)」を使った観測で、地球からおよそ130億光年離れた遠い宇宙に83個という大量の「巨大ブラックホール」を新たに発見しました。 下の画像で拡大された正方形の範囲の中央、矢印が指し示す赤い点のような天体は、今回すばる望遠鏡が捉えたなかでも一番遠い、130.5億光年先にある巨大ブラックホールです。これまで見つかった最も遠い巨大ブラックホールまでの距離は131.1億光年で、その次は130.5億光年ですから、この発見は2位タイの記録ということになります。 画像を拡大しても見落としてしまいそうなほど小さな点として捉えられた巨大ブラックホールですが、宇宙初期の歴史を理解する上での大きなヒントとなりました。 そもそも、これほどまでに遠い宇宙の観測に挑戦するのはなぜなの

    遠くを見れば過去がわかる。「すばる望遠鏡」が130億光年彼方の巨大ブラックホールを大量に発見
  • 月の昼間に水が踊る。「ルナー・リコネサンス・オービター」が明かす水分子の振る舞い

    米サウスウエスト研究所のKurt Retherford氏は、今年で打ち上げから10週年を迎えるNASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」に搭載された観測機器「LAMP」を用いて、月の昼間における水分子のより正確な測定に挑戦。その結果、月の表面に存在する水分子の振る舞いが明らかになりました。 観測結果によると、月の表面にごくわずかに存在している水分子は、月の夜間から正午頃までは「レゴリス」と呼ばれる砂や粉塵でできた堆積物に吸着していますが、太陽によって十分に温められた正午過ぎになると、熱の作用によってレゴリスから水分子が飛び出します。あまり温まっていない場所にたどり着いて再びレゴリスに吸着するものもあれば、再び月面に落下するまで極めて希薄な月の大気を漂うものもあるようです。 サウスウエスト研究所で「LAMP」を運用するチームに所属するMichael Poston氏によ

    月の昼間に水が踊る。「ルナー・リコネサンス・オービター」が明かす水分子の振る舞い
  • やはり太陽系外惑星だった!ケプラーが初期に発見した「Kepler-1658b」を新たな手法で確認

    この画像は、太陽のおよそ1.5倍の質量を持つ恒星「ケプラー1658」と、その周囲をわずか3.85日で公転する系外惑星「ケプラー1658b」を描いた想像図です。ケプラー1658bは主星にとても近い軌道を公転する「ホットジュピター」の一つとされています。 ケプラー1658bを発見したのは、今から10年前の2009年3月に打ち上げられ、数多くの系外惑星発見に貢献したNASAの宇宙望遠鏡「ケプラー」です。 ケプラー1658bはケプラー宇宙望遠鏡の観測による最初の系外惑星候補のひとつでしたが、後に誤検知だったとして取り下げられていました。その理由は、主星であるケプラー1658のサイズが、今よりも小さく見積もられていたためです。 状況が変わったのは2017年。ハワイ大学天文学研究所の大学院生Ashley Chontos氏が、恒星が発する音波を用いた新しい手法でケプラー宇宙望遠鏡の観測データを再分析した

    やはり太陽系外惑星だった!ケプラーが初期に発見した「Kepler-1658b」を新たな手法で確認
  • エクストリームなハイキング!? NASAが「ベンヌ」の荒々しい最新画像を公開

    2019年2月28日、NASAは小惑星「ベンヌ」の北極付近を捉えた最新画像を公開しました。撮影したのは、JAXAの「はやぶさ2」と同じように小惑星からの試料採取という難関に挑んでいるNASAの探査機「オシリス・レックス」です。 この画像は「オシリス・レックス」に搭載されている光学観測機器「OCAMS」を構成するカメラのひとつ「MapCam」によって、1.8kmの距離から撮影されました。画像の中央や左側に写っている大きな岩の幅は、およそ16m。運送業などでよく用いられているセミトレーラーと同じくらいの長さです。 NASAの惑星科学部門が運用しているTwitterアカウント「@NASASolarSystem」も、ユニークな表現でこの画像を紹介しています。 「ベンヌでのハイキングには良い面と悪い面があります。とてもごつごつした地形をしていますが、小惑星の重力は非常に弱いので、岩をも飛び越えること

    エクストリームなハイキング!? NASAが「ベンヌ」の荒々しい最新画像を公開