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spaceとscienceに関するYaSuYuKiのブックマーク (523)

  • タイタンは毎年11cmずつ土星から離れている。予想の100倍以上のペース

    潮汐作用により、月は毎年約3.8cmのペースで地球から遠ざかっています。土星の衛星タイタンも同じように土星から遠ざかっているものの、そのペースは毎年約0.1cmとみられていました。 今回、タイタンは従来の予想を大きく上回るペースで土星から遠ざかっていることが明らかになったとする研究成果が発表されています。 ■タイタンは現在よりも土星に近いところで形成されていた可能性土星探査機カッシーニによって撮影された土星と衛星タイタン(Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute) Valéry Lainey氏(JPL:ジェット推進研究所、研究当時)らの研究チームは、土星探査機「カッシーニ」によって得られた2006年から2016年にかけての観測データを使い、タイタンの軌道を正確に調べました。カッシーニが撮影したタイタンと背景の星々との位置関係や、タイタ

    タイタンは毎年11cmずつ土星から離れている。予想の100倍以上のペース
  • 火星の過去と未来の環。衛星は崩壊と再生を繰り返している?

    火星には「フォボス」と「ダイモス」という2つの衛星があります。このうち内側を周回するフォボスは少しずつ火星に近づいていて、今後数千万年のうちに崩壊して環を形成すると予想されています。このような衛星の崩壊は過去にも繰り返されていて、フォボスはおよそ2億年前に当時存在していた火星の環から形成されたとする研究成果が発表されています。 ■崩壊してできた環から新しい衛星が作られ、再び崩壊して環に……フォボスが崩壊して形成された環を持つ火星を描いた想像図(Credit: Tushar Mittal using Celestia 2001-2010, Celestia Development Team)フォボスとダイモスの起源については議論が続いており、火星で起きた巨大衝突の破片が集まってできたとする説と、別の場所で形成された小惑星が火星に捕獲されたとする説があります。Matija Ćuk氏(SETI研

    火星の過去と未来の環。衛星は崩壊と再生を繰り返している?
  • 動画で解説! 金星が地球に一番近づくとき、いつも同じ場所を向けている

    James O’Donoghue氏による解説動画から(Credit: James O’Donoghue)■今日の天体画像:The Dance of Venus and Earth(金星と地球のダンス)2020年6月4日、金星が太陽の手前側で同じ方向に見える内合を迎えました。この日までの金星は太陽よりも遅く昇る「宵の明星」ですが、この日から外合(※)までは太陽よりも早く昇る「明けの明星」となります。 ※…金星が太陽の向こう側で同じ方向に見えるタイミング。次に迎えるのは2021年3月26日 内合のとき、地球からは金星の夜の側だけが見えることになります。そのうえ金星は分厚い雲に覆われているため、地表の様子を直接見ることはできません。ですが、もしも内合のときに金星の地表を直に見ることができたなら、毎回同じ場所だけが見えていることに気がつくはずです。 こちらは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属

    動画で解説! 金星が地球に一番近づくとき、いつも同じ場所を向けている
  • やっぱり過酷。地球の生物で火星を「汚染」する可能性は低そう

    氷に覆われた火星のクレーター(Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS)火星に着陸する探査機や探査車は、地球の微生物を持ち込んでしまうことがないように、打ち上げ前に滅菌処理が施されます。今回、もしも地球の生物が火星にたどり着いてしまったとしても、そのままでは長期間生存するのは難しいとする研究成果が発表されています。 ■火星の表面には時期によって冷たい塩水があるかもしれない火星は気圧も気温も低いため、水(真水)は液体の状態を保てません。いっぽう塩水の場合は蒸発する速度が遅く、塩分濃度が高くなるほど凝固点が低くなるため、火星の地表や浅い地下でも液体として存在し得ると考えられています。 Edgard G. Rivera-Valentín氏(大学宇宙研究協会、アメリカ)らの研究チームは今回、現在の火星の表面に塩水が存在できるかどうかを検証しました。その結果、火星表面の40パーセント

    やっぱり過酷。地球の生物で火星を「汚染」する可能性は低そう
  • エウロパの水噴出の新たな証拠を発見。探査機「ガリレオ」の観測データを再解析

    木星の衛星「エウロパ」(Credit: NASA/JPL-Caltech/SETI Institute) 厚さ数kmの氷の地殻の下に大量の液体の水(海)があると考えられている木星の衛星エウロパでは、地殻の割れ目から水が噴出しているとみられており、幾つかの証拠も示されています。今回、NASAの木星探査機「ガリレオ」によって得られた観測データを調べた結果、ガリレオが2000年にエウロパの水噴出に遭遇していた可能性が指摘されています。 ■観測された高エネルギー陽子の減少に水噴出が関与していたかHans Huybrighs氏(ESA:欧州宇宙機関)らの研究チームは、2000年にガリレオが取得した観測データを再解析したところ、エウロパで水が噴出していることを示す新たな証拠が得られたとする研究成果を発表しました。 今から20年前の2000年、木星を周回探査していたガリレオがエウロパに接近したところ、木

    エウロパの水噴出の新たな証拠を発見。探査機「ガリレオ」の観測データを再解析
  • 地球の水は彗星や小惑星が起源ではない可能性。星間分子雲中の塵から?

    地球の水は小天体の衝突ではなく、星間分子雲に含まれる有機物から生成されたのかもしれない(Credit: NASA)「水の惑星」とも呼ばれる地球の水をもたらしたのは、これまで彗星や小惑星だったのではないかと考えられてきました。今回、実験結果や近年の研究をもとに、星間空間に存在していた有機物から地球の水がもたらされた可能性を指摘する研究成果が発表されています。 ■星間分子雲中の塵に含まれる有機物が加熱されて水が生じた可能性香内晃氏(北海道大学)らの研究チームは、水素分子や塵でできている星間分子雲に含まれている有機物を再現し、太陽からおよそ2.5天文単位のところにある雪線(※)の内側を模した環境でどのように変化するかを実験で確かめました。再現された有機物を加熱した結果、温度が摂氏350度になると有機物から水が、摂氏400度では水に加えて石油が生成されることが明らかになったとしています。 ※…水が

    地球の水は彗星や小惑星が起源ではない可能性。星間分子雲中の塵から?
  • 小惑星「リュウグウ」 水星よりも太陽に近い軌道を描いた時期がある可能性

    2019年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が2度に渡るサンプル採取を実施した小惑星「リュウグウ」。現在のリュウグウは時折地球に接近することもある地球近傍軌道を周回していますが、数十万~数百万年前には現在とは異なり、今よりも太陽に近づく軌道を描いていた可能性を示す研究成果が発表されました。 関連 ・リュウグウとベンヌの起源と歴史に迫る研究、天文学者ブライアン・メイも参加 ・リュウグウはかつて彗星だった? 表面の6割が有機物とする研究成果 ・小惑星リュウグウ、表面の岩はほとんどがスカスカだった ■太陽により変性したとみられる赤黒い物質と変性していない青白い物質の分布から推定タッチダウン直後の「はやぶさ2」から撮影されたリュウグウの表面(Credit: JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研) 2019年2月22日(日時間)に

    小惑星「リュウグウ」 水星よりも太陽に近い軌道を描いた時期がある可能性
  • 19個の小惑星が太陽系生まれではない可能性。外からやってきた?

    恒星間天体「オウムアムア」を描いた想像図(Credit: ESO/M. Kornmesser)観測史上初の恒星間天体「オウムアムア(’Oumuamua)」や恒星間彗星「ボリソフ彗星(2I/Borisov)」は太陽系にとどまることなく脱出していく軌道に乗っていますが、太陽系の外からきた天体のすべてが通過していくだけとは限らないようです。今回、木星よりも外側にある一部の小惑星が太陽系では形成されておらず、太陽系の外からやってきた可能性を示した研究成果が発表されています。 ■一部のケンタウルス族小惑星の軌道を太陽系の初期までさかのぼって解析Fathi Namouni氏(コートダジュール天文台、フランス)とMaria Helena Morais氏(パウリスタ大学、ブラジル)は、木星よりも外側を公転する「ケンタウルス族」などの小惑星のうち、軌道の傾きが垂直に近い「(518151) 2016 FH13

    19個の小惑星が太陽系生まれではない可能性。外からやってきた?
  • 金星の大気現象「スーパーローテーション」維持の謎が解明される

    金星の大気では自転速度に対して最大で60倍も速く流れる「スーパーローテーション」が生じていることが知られていますが、これほど速い流れが維持される原因は発見から半世紀以上に渡り謎のままでした。今回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」による観測データから、スーパーローテーションが維持される仕組みが明らかになったとする研究成果が発表されています。 ■金星は太陽による加熱を原因とする大気の「熱潮汐波」が加速していた今回の研究成果をもとにした金星の大気循環を示した模式図。熱潮汐波が低緯度の大気に角運動量を運び込む(赤色の矢印)ことで、西向きのスーパーローテーションが維持されているとみられる(Credit: Planet-C project team)金星の自転周期は地球と比べて遅く、1回自転するのに地球の約243日を要します(自転の方向が公転とは逆向きなので、金星の「1日」は地

    金星の大気現象「スーパーローテーション」維持の謎が解明される
  • JAXAとNASA、宇宙マウス飼育システムの共同ミッションを「きぼう」で実施へ

    実験用のマウス(イメージ画像)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月14日、国際宇宙ステーション(ISS)の日実験棟「きぼう」にて、宇宙マウス飼育システムを利用した低重力ミッションをNASAと共同で実施することを発表しました。 宇宙マウス飼育システムとは、宇宙環境にて宇宙飛行士の骨量や筋肉の急速な減少など、加齢に類似した現象の変化に対する重力の影響を調査するため、微小重力や地球の重力(1G)以下に変化させた環境で同時にマウスを飼育できる世界唯一のシステムです。「きぼう」にて2016年から4回の長期飼育ミッションが行われ、”月と同様の重力環境でのマウス飼育”を含む全てのミッションに成功しています。 JAXAはISSの利用成果最大化に向けた日米協力枠組み(Japan-U.S. Open Platform Partnership Program: JP-US OP3)に関して、宇宙マウス飼育シ

    JAXAとNASA、宇宙マウス飼育システムの共同ミッションを「きぼう」で実施へ
  • 「オウムアムア」は破壊された天体の破片だったとする研究成果が発表される

    2017年10月に発見された観測史上初の恒星間天体「オウムアムア(’Oumuamua)」。その形は細長く、彗星のようにガスなどを放出する活動は観測されなかったにもかかわらず速度がわずかに変化していたことなどから、地球外生命体の探査機や宇宙船ではないかという説が現れるほどに注目を集めました。今回、オウムアムアのこうした特徴を自然物としてうまく説明できるとした研究成果が発表されています。 ■破壊された母天体の破片が細長く再集積して形成された可能性恒星間天体「オウムアムア」を描いた想像図(Credit: ESO/M. Kornmesser)Yun Zhang氏(中国科学院国家天文台)とDouglas N. C. Lin氏(カリフォルニア大学サンタクルーズ校)は、今回の研究において、オウムアムアが恒星の潮汐力によって破壊された天体から形成された可能性を指摘しています。 小さな天体が大きな天体に接近

    「オウムアムア」は破壊された天体の破片だったとする研究成果が発表される
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  • 宇宙の膨張速度は時代だけでなく方向によっても異なる可能性

    およそ138億年前のビッグバンによって誕生したこの宇宙は、今も膨張を続けていると考えられています。膨張する速度は加速していて時代ごとに異なるとみられていますが、同じ時代であれば宇宙のどこでも一定だとされてきました。今回、最近の宇宙においては観測する方向によっても膨張速度が異なっている可能性を示した研究成果が発表されています。 ■不均一な暗黒エネルギーの影響で膨張速度が異なっている可能性今回の研究によって示された、方向ごとに異なる宇宙の膨張速度(ハッブル定数)を示した全天マップ。地球から見た方向によって、膨張速度が速いところ(黄、オレンジ)と遅いところ(紫、黒)がある(Credit: K. Migkas et al. 2020)全天から観測される宇宙マイクロ波背景放射(CMB)はビッグバンの名残とされています。その観測結果から、宇宙はどの方向にも同じ速度で膨張を開始し、加速している膨張速度も

    宇宙の膨張速度は時代だけでなく方向によっても異なる可能性
  • 恒星がなくたって。自由浮遊惑星でも表面に液体を保持できる可能性

    液体の水が保たれる条件を満たした天体は、地球外で生命が存在し得る場所として注目されています。恒星から受け取るエネルギーが適度なハビタブルゾーンに位置する太陽系外惑星が特に注目されていますが、恒星を周回していない自由浮遊惑星でも表面に液体が保たれる可能性を示した研究成果が発表されています。 ■豊富な放射性元素の崩壊熱で温められる Manasvi Lingam氏(フロリダ工科大学)とAbraham Loeb氏(ハーバード大学)は、主星から遠すぎてハビタブルゾーンから外れている系外惑星や、惑星として形成された後に何らかの理由で恒星から離れてしまった「自由浮遊惑星」のような天体において、溶媒として知られる水、アンモニア、エタンが液体の状態で保たれる可能性を検討しました。自由浮遊惑星は天の川銀河だけでもかなりの数が存在するとみられていますが、恒星を周回していないことから検出が難しい天体です。 恒星か

    恒星がなくたって。自由浮遊惑星でも表面に液体を保持できる可能性
    YaSuYuKi
    YaSuYuKi 2020/04/07
    惑星全体がハビタブルにならなくても、例えば、熱水鉱床のようなピンポイントのハビタブルエリアができる可能性も考えられる
  • クエーサーが放つ強烈な電磁波が巨大な銀河への成長を止めていた?

    銀河全体よりも明るく輝く活発な銀河中心核「クエーサー」の中心には、宇宙誕生から数億年の時点ですでに超大質量ブラックホールが存在していたと考えられています。今回、「ハッブル」宇宙望遠鏡を使ったクエーサーの観測によって、クエーサーが放射する強い電磁波が銀河そのものの成長を抑制していた可能性が示されています。 ■星の材料となるガスや塵が光速の数パーセントという速さで吹き飛ばされる中心にクエーサーがある遠方銀河を描いた想像図(Credit: NASA, ESA and J. Olmsted (STScI))今回、Nahum Arav氏(バージニア工科大学、アメリカ)らの研究チームによってまとめられ、The Astrophysical Journalにて公開された一連の論文では、遠方の宇宙に位置する13個のクエーサーが研究の対象となっています。 研究チームがハッブル宇宙望遠鏡による紫外線の観測データ

    クエーサーが放つ強烈な電磁波が巨大な銀河への成長を止めていた?
  • 横倒しの天王星、巨大衝突なしでも”ある程度”傾いていた可能性

    海王星に次いで太陽から遠いところを周回する天王星。その最大の特徴は「横倒し」になっていることで、天王星の自転軸は公転軌道に対して約98度も傾いています。これまでその理由は巨大衝突によるものと考えられてきましたが、条件が整えば衝突がなくてもある程度までは傾くとする研究成果が発表されました。 ■天王星はある程度重い周惑星円盤があったために自転軸がふらつきやすかった無人探査機「ボイジャー2号」が撮影した天王星(左)と海王星(右)(Credit: left: NASA/JPL-Caltech, right: NASA)どうして天王星が約98度も傾いて自転するようになったのか、その理由はまだはっきりとはわかっていません。今回、Zeeve Rogoszinski氏とDouglas Hamilton氏は、誕生したばかりの天王星や海王星(自転軸の傾きは約28度)を取り囲んでいたと考えられるガスや塵の円盤(

    横倒しの天王星、巨大衝突なしでも”ある程度”傾いていた可能性
  • 小惑星リュウグウ、表面の岩はほとんどがスカスカだった

    はやぶさ2が撮影した小惑星リュウグウ(Credit: JAXA、東京大学など)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が2度に渡るサンプル採取を実施した小惑星「リュウグウ」。今回、はやぶさ2の観測データを分析した結果、リュウグウ表面の岩の大半が当初の予測に反して隙間の多いスカスカな岩だったとする研究成果が発表されました。 ■塵から惑星が形成される、その途中の姿にあたる可能性岡田達明氏(宇宙科学研究所、JAXA)らの研究チームは、はやぶさ2に搭載されている中間赤外線カメラ「TIR」によって取得された赤外線観測データを使い、リュウグウの表面にある物質の熱慣性(物の温まりやすさ・冷めやすさの指標)を調べました。リュウグウ全体を1回転分観測したデータを分析した結果、リュウグウの表面にある岩も土壌も熱慣性がとても低い、すなわち「温まりやすく冷めやすい」物質でできていることが判明し

    小惑星リュウグウ、表面の岩はほとんどがスカスカだった
  • 海があった頃の火星は寒冷ではなく、温暖・半乾燥な気候だった

    火星に送られた探査機や探査車によって得られた情報から、かつて火星の表面には海ができるほどの水が存在していたと考えられています。今回、海が存在していた頃の火星は「温暖かつ半乾燥の気候だった」とする研究成果が発表されました。 ■当時の火星は海ができるほどには温暖で、雨も降っていた海や湖があった頃の火星を描いた想像図(Credit: NASA / Goddard Space Flight Center)現在の火星の表面はとても乾燥していますが、かつては海ができるほどの水が液体として存在していたと考えられています。液体の水が存在していた環境下で形成されたとみられる地形なども見つかっていますが、これらが「温暖な気候のもとで形成された」のか、それとも「寒冷な気候で氷河の一部がとけることで形成された」のかについては、はっきりしていませんでした。 今回、Ramses Ramirez氏(東京工業大学地球生命

    海があった頃の火星は寒冷ではなく、温暖・半乾燥な気候だった
  • 水星の地殻から揮発性物質が失われた形跡、生命体探査にも関わる発見

    「太陽系で地球以外に生命が存在する、あるいは存在したことが期待できる天体は?」と聞かれれば、火星、エウロパ、エンケラドゥスといった惑星や衛星の名前をあげる人が多いでしょう。今回、そのリストに「水星」が加わることになるかもしれない研究成果が発表されています。 ■カロリス盆地の裏側にある地形、衝突のずっと後まで形成活動が続いていた水星探査機「メッセンジャー」が撮影した水星(表面の物性によって色を強調したもの)。問題の地域は画像中央付近に明るく写るカイパー・クレーターに向かって下~右下にかけて広がっている(Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington)太陽系の惑星のなかでも太陽に一番近く、昼の表面温度は摂氏400度まで上がり、夜は摂氏マイナス1

    水星の地殻から揮発性物質が失われた形跡、生命体探査にも関わる発見
  • 太陽系外惑星WASP-76bでは、明けない夜の空から鉄の雨が降る

    4000個以上が見つかっている太陽系外惑星のなかには、主星(恒星)に非常に近い軌道を描いているために、表面や大気が高温に熱せられているものもあります。そんな灼熱の系外惑星のひとつでは「鉄の雨」が降っているとする研究成果が発表されました。 ■昼側で蒸発した鉄の蒸気が、夜側では雨となって降りそそぐ【▲ホットジュピターを描いた想像図(Credit: ESO/L. Calçada)】David Ehrenreich氏(ジュネーブ大学、スイス)らの研究チームが調べたのは、「うお座」の方向およそ640光年先にある系外惑星「WASP-76b」です。 木星より若干軽いWASP-76bはいわゆる「ホットジュピター」のひとつで、太陽の1.5倍ほどの重さがある主星を約1.81日で一周するほど小さな軌道を描いています。主星の重力がもたらす潮汐力によって自転周期と公転周期が同期する「潮汐固定(潮汐ロック)」の状態に

    太陽系外惑星WASP-76bでは、明けない夜の空から鉄の雨が降る