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ブックマーク / www.anlyznews.com (12)

  • ニュースの社会科学的な裏側: オタクの皆さんにも、公共空間はどうあるべきかを考えて欲しい

    ちょっと無理のある萌え絵批判が編集者の岩渕潤子氏からされている。その主張の問題点はネット界隈のオタクの皆さんが指摘していて概ね正論なのだが、岩渕氏の主張を上手く拾えていない気がする。萌え絵を見るとイタリアでのキャットコールを思い出すと言う話や、萌え絵の女性の身体特徴は整形手術を行なう風俗嬢と同じく客に媚びていると言う話*1に、思いやりの原理を過剰に働かせて、岩渕氏の萌え絵批判の論点を整理してみたい。 1. 萌え絵は公共空間に相応しくないは一貫する主張 萌え絵は公共空間に相応しくない。岩渕潤子氏の主張はこういう事だと思うし、一貫しているこれを主張したように思える。道を歩く女の子を冷やかすキャットコールと言うセクハラ行為が、公共空間に相応しくないと言うのは多数からの支持が得られるであろう。萌え絵の女性の身体特徴は整形手術を行なう風俗嬢と同じと言う説明も*2、性風俗の看板や客引きも公共空間に相応

    ニュースの社会科学的な裏側: オタクの皆さんにも、公共空間はどうあるべきかを考えて欲しい
    Yagokoro
    Yagokoro 2018/10/31
    その理屈の適応範囲は、自由民主主義社会である本邦においては、景観条例と猥褻物規制法ぐらいだと思われるが、この話の本端はそもそもキズナアイだったのではないのか…。
  • 日本では女性への暴力は少ないと言う調査結果に困惑するフェミニスト

    ask.fmで紹介されて拝読したのだが、大阪府立大学人間社会学研究科で学位を取得したフェミニストの小松原織香氏(font-da氏)が、「女性に対する暴力被害は、EUと比較すると、少ない。暴力の形態に限らず,EUのほぼ半分である」と言う龍谷大学の津島教授と浜井教授の調査結果*2に困惑をして難癖をつけていた*3。フェミニスト vs 犯罪社会学と言うのが興味深いが、それはさておき難癖になっていることを言及しておきたい。 小松原氏は、 性差別が強く性教育が行き届いていない国では、被害者が自分が暴力を受けていてば、それに気づかず、「暴力であること」自体を認知できない。 ので津島・浜井の結論は支持できないと言うのだが、さすがに日に夫に殴られた事を暴力だと認識できないはいないであろう*1。 性的暴力であれば、夫婦間での性的暴行を法的に認めない社会であれば、夫と不意ながら性行為を行なっても性的暴行だ

    日本では女性への暴力は少ないと言う調査結果に困惑するフェミニスト
    Yagokoro
    Yagokoro 2018/10/29
    都合の悪いデータは、積極的に無視していくジェンダー論者さんだ。大体、暗数なんて、当然諸外国にもあるよね。
  • ニュースの社会科学的な裏側: ジェンダー論をやっている社会学者は“被害者”

    社会学者の千田有紀氏の何度目かの炎上騒動の最中なのだが、「市民的公共性」と言う単語を濫用して突っ込みを受ける*1ばかりではなく、自分は権威なのだから素人は学識を疑うなと言う姿勢の過去の発言が槍玉にあがっている*2。 今回の事例だけではなく、他分野から見て根拠をよくつけられていない主張を社会学者がすることは多く、社会学と言う学問への疑問が渦巻く自体になっている。しかし、千田有紀氏の議論に関しては、社会学と言うよりはジェンダー論に内在した問題に思える。 1. ネット界隈で露呈するジェンダー論界隈の主張の脆弱さ ネット界隈ではお気持ち表明と揶揄されているが、ジェンダー論者はその程度の論理しか構成できない。 小宮友根氏は相関と因果の見分けがついていなかった*3し、古谷有希子氏のときは彼女がまだ院生であることを加味しても、周囲の社会学者はあれだけ初歩的な間違い*4を指摘することなく、むしろ擁護してい

    ニュースの社会科学的な裏側: ジェンダー論をやっている社会学者は“被害者”
    Yagokoro
    Yagokoro 2018/10/09
    これ、完全に事実に基づいた批判だから、まともに反論できないだろうね。
  • 新古典派成長モデルも忘れた池田信夫

    経済評論家の池田信夫氏が「近代社会とは何か」で、経済学に対する誤解を披露している。自立した市民云々と言う部分や、マルクス経済学における国家の位置づけはともかく、今風の経済学を全く理解していないようだ。理解できない単語を並べ立てるのを経済学だと思っているのかも知れないが、世間に誤解を招きそうなので吹聴するのは辞めて欲しい。 まず、池田信夫氏は合理的と道徳的の見分けがついていないようだ。「資主義をつくったのはそういう合理的個人じゃなくて、海賊や奴隷商人だった」と述べているので、海賊や奴隷商人が合理的な市民ではないと見なしているようだ。中世の海賊(私掠船)は公認だし、奴隷取引は違法では無かったし、不道徳であっても彼らの行動は経済合理性に裏打ちされたものであった*1。 次に、池田信夫氏は新古典派成長モデルの存在を忘れてしまったようだ。「そもそも資蓄積という概念がないから、成長しない」と新古典派

    新古典派成長モデルも忘れた池田信夫
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/09/18
  • 右翼にも左翼にも勧めたい「韓国併合への道 完全版」

    韓国や在日韓国・朝鮮人の“歴史認識”には困惑する事が多い。しかし、彼らの主張の是非を判断する材料に事欠く人も多いであろう。中国史や欧州史のファンはいても、朝鮮半島史は人気では無いからだ。そんな知識の狭間を埋めてくれるのが、呉善花氏の「韓国併合への道 完全版」だ。 第1章から第10章までが、朝鮮半島から見た韓国併合までの政治史になっており、日清、日露戦争の経緯が描かれている。中華思想をより所とする古代社会的な朝鮮社会が、内部分裂を続けることにより、社会体制の刷新が出来ず、独立の維持に失敗していく様子が良く分かる。2012年の加筆により、第11章で併合後の日統治の実情が示され、第12章で現代の反日感情事情が語られている。 1. そもそも李氏朝鮮はダメな国だった 書では経済や風俗の描写がほとんど無いのだが、李氏朝鮮は古代社会的な側面を色濃く残し、極端に政府機能が弱かったようだ。奴隷のいる身分

    右翼にも左翼にも勧めたい「韓国併合への道 完全版」
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/05/03
    朝鮮人の歴史歪曲は歴史修正というより歴史捏造だからな。
  • フィフィ vs 金明秀

    「外国人が生活保護を受けること自体が不自然」などを主張しているエジプト人タレントのフィフィ氏に対して、関西学院大学の金明秀教授が「サイッテーやな、フィフィ。以後は手加減しないよ」「そろそろ自分が口にした愚かしい発言に対しては自分が尻拭いをしなければならないという基原理を覚えてはどうかな」と抗議(?)している。日には言論の自由はあるので、是非はともかくフィフィ氏の主張は許容範囲なのだが、金明秀氏の言い方は言論の範疇なのであろうか? 日人ではなく外国人が論争しているのが面白いのだが、外国人への生活保護支給に関して、政治的な曖昧さがある事が原因であろう。生活保護法には外国人に関する規定が無いが、1950年の長田区役所襲撃事件、1951年の下里村役場集団恐喝事件の後の1954年に、厚生省社会局長通知が出されて外国人永住者も対象になっている。 私は賛成はしないが、フィフィ氏の主張も一理あるわけ

    フィフィ vs 金明秀
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/04/23
    在日は生活保護の事になると必死なので、はっきり急所だと分かるのよな。
  • 池田信夫と相関係数と45度線

    以前から経済評論家の池田信夫氏が統計学に疎いのでは無いかと言う指摘があって、その代表的な問題にSmith(2006)で指摘されていた以下のフィリップス曲線に関する説明がある(池田信夫 blog(旧館))。 ここでの池田氏の説明が意味不明な所が多々あり、先日の元官僚の高橋洋一氏の回帰分析を酷評する池田氏も他人の事は言えないのでは無いかと思う人もいたようだ。 フィリップス曲線も知らないで「これはひどい」とか言っている人もいるようだけど、「相関」というのは、45度線になったときが最も高く、垂直または水平になったときはゼロ(相関なし)です。 この説明がおかしい事は、統計学の授業をとった人だとすぐに分かると思う。全ての観測値が回帰直線上に乗っていれば相関係数が1なのであって、回帰直線の傾きは関係ない。また、「45度線」は経済学では原点を通るy=xの線である事が多く、切片項も忘れているような気がしなく

    池田信夫と相関係数と45度線
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/03/24
  • 日本の左派なひとは「成長」が嫌いか? ─ 経済成長万能派が嫌いなだけでは?: ニュースの社会科学的な裏側  コメント:日本の「左派」は、近代経済学というよりマルクス主義の理論

    労働問題の専門家の濱口氏が『何で日の左派なひとは「成長」が嫌いか』と言うエントリーを書いている。曰く、日語で言う「成長」と言う単語は、労働者に過剰労働を連想させるからだそうだ。紙屋高雪氏が「左派は成長が嫌いか?」でそれを部分的に否定している。しかし、昔の事は知らないのだが、成長が嫌いな左派は、実の所は経済成長万能派が嫌いなだけでは無いかと思う。 1. 経済成長で労働投入の変動が発生する まず経済成長と労働投入の関係について、理論的にも関係がある事を確認しておこう。「成長」と言う単語には曖昧さがあって、それが国民所得の増加と言う意味だとしても、教科書的にも要因を(1)資投入、(2)労働投入、(3)全要素生産性(TFP)の三つに分割して考えることができる。ここで、(2)はともかく、(1)と(3)では労働投入は変化しないように思うかも知れないが、動学マクロのモデルでシミュレーションをすると

    日本の左派なひとは「成長」が嫌いか? ─ 経済成長万能派が嫌いなだけでは?: ニュースの社会科学的な裏側  コメント:日本の「左派」は、近代経済学というよりマルクス主義の理論
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/02/15
    根底にあるのは競争忌避だって。さらに悪化すると労働忌避になってBIを主張し始めるのが良くあるパターン。彼らが望んでいるのは、実質的には国家に養われること。公務員・無職・学生に多い。
  • 誤解され続ける北欧の解雇規制

    The Economistの記事を枕に、経済評論家の池田信夫氏が『北欧諸国に特徴的なのは、企業に対する補助金や解雇規制がほとんどない』と言っているのだが、解雇規制が無いに労働問題が御専門の濱口氏が指摘するであろうと思ったら、指摘していた(スウェーデンの解雇規制再三再論)。 The Economistの記事は、北欧は長期を見据えた現実主義に徹して、経済効率と福祉を両立していると指摘している。公共サービスに民間を使って競争を促進する事を厭わず、また効率性の測定を行い、大企業救済などの短絡的な政策は許されず、行政や政治も透明性や技術導入が促進されており、政治家の無駄遣いは厳しく追求されるそうだ。なおリンク先には、池田氏が説明する分権化の話は書かれていなかった。 さて、北欧諸国の解雇規制だが、日よりも解雇規制が緩いと言う事は無いようだ。日でも普通解雇/懲戒解雇は迅速に行う事ができるし、北欧も整

    誤解され続ける北欧の解雇規制
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/02/03
    金銭解雇は労使の落としどころとして非常に優れていると思うが。
  • EUの若者は言葉の罠にはまる

    ► 2024 (35) ► 8月 (1) ► 7月 (15) ► 6月 (1) ► 5月 (2) ► 4月 (4) ► 3月 (8) ► 2月 (3) ► 1月 (1) ► 2023 (71) ► 12月 (7) ► 11月 (2) ► 10月 (4) ► 9月 (10) ► 8月 (6) ► 7月 (6) ► 6月 (8) ► 5月 (5) ► 4月 (2) ► 3月 (6) ► 2月 (9) ► 1月 (6) ► 2022 (88) ► 12月 (3) ► 11月 (3) ► 10月 (7) ► 9月 (5) ► 8月 (9) ► 7月 (8) ► 6月 (9) ► 5月 (8) ► 4月 (8) ► 3月 (10) ► 2月 (11) ► 1月 (7) ► 2021 (64) ► 12月 (5) ► 11月 (6) ► 10月 (9) ► 9月 (4) ► 8月 (7) ► 7月 (

    EUの若者は言葉の罠にはまる
    Yagokoro
    Yagokoro 2013/01/14
    ヨーロッパは色々と社会実験をやっては無残に失敗してくれているので、なんというか反面教師としてありがたい気がしてきた。
  • 世界最強の戦闘機F-22ラプターがドッグファイトでEF2000ユーロファイターにボロ負け

    タイトルが釣りだと思ってきた軍事マニアの皆さん、DVICE曰く真面目なお話だそうです。アラスカの国際合同演習Red Flagの模擬ドッグファイトでF-22がEF2000にボロ負けしたらしい。ドイツ空軍のパイロット曰く、鶏ささみサラダ級*1だそうだ。 F-22の格闘能力が低い理由は次のとおり。まず、ステルス機能が役に立たない。レーダーには映らないのだが、F-22は大型ボディーで発熱が大きいため、EF2000の赤外線センサーに50Km先から映るそうだ。長距離戦闘はともかく、ドッグファイトに持ち込むと、EF2000の格闘能力がF-22を凌駕する。F-22の偏向ノズルも速度低下を招く為に役に立たない模様。ついでに自慢のヘッドマウントディスプレイ(HMD)に技術上の問題があるそうだ。 模擬戦自体はイーブンだったらしいので、無視界の長距離戦闘ではF-22に分があり、近接戦闘に入るとEF2000が有利と

    世界最強の戦闘機F-22ラプターがドッグファイトでEF2000ユーロファイターにボロ負け
  • ブラック企業は無くならない ─ 社会学者の卵の会話にある無責任

    東京大学大学院総合文化研究科の古市憲寿氏・川村遼平氏と上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士前期課程の大野更紗氏の対談記事が公開されている(前編、後編)。何だか初々しい。 院生を掴まえて批判するのは心が引けるが、気になった事がある。ブラック企業を批判するのは良いのだが、ブラック企業が果たしている社会的な役割を考察していない点だ。 1. ブラック企業以外の雇用先はあるのか? ブラック企業に負けないように、これからは労働法と社会保険の知識が必要だとか、労働基準監督署が機能不全だとか、ブラック企業が潰れればいいとか言っている。初々しいのだが、労働争議は戦前からある問題で今に始まった事ではないし、ブラック企業が無くなったときに雇用先があるとは限らない。特にブラック企業が消失したときの事を考えていないのは問題であろう。 2. 市場価値の高い労働者はブラック企業に勤めない ちょっ

    ブラック企業は無くならない ─ 社会学者の卵の会話にある無責任
    Yagokoro
    Yagokoro 2012/06/10
    好況になれば消えるよ。不況なら増えるだけ。ブラック企業の話はどのみちあんまり意味はない。
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