紫原明子さんが離婚を決意したのは2年前。元夫の家入一真氏が都知事選に出馬するタイミングだった。出馬表明の前日、深夜まで説得を試みたが、かなわなかった。 「翌日、家を出た夫はその足で会場に赴き、都知事選出馬表明の記者会見に臨んだ。同日、私は区役所に離婚届を取りに行き、その翌々日に、私たちは晴れて離婚した」 紫原さんの初のエッセイ集「家族無計画」はこんな書き出しで始まった――。 無計画なくらいで、ちょうどいい「シングルマザーの子育て」「ママ友問題」「セックスレス」。家族にまつわるデリケートな問題に切り込む。いったい何が「無計画」なのかといえば、「ほとんどすべて」かもしれない。 ネットで知り合った男性と18歳で結婚、19歳で出産。夫は脱サラして起業し、株式上場を果たすなど大成功を収めるものの、生活はどんどん派手になっていく。結果的に、離婚した。 紫原さんは31歳にして、シングルマザーとして社会人
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