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  • 第93回 持続化給付金、グレーな申請(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG

    新型コロナウイルスの影響で売上が減った事業者などを支援する持続化給付金は、中小企業200万円、フリーランスなど個人事業者100万円を上限としている。トラブルが多発しているのは申請要件の甘い個人事業者向けで、税理士などが前年度の架空の確定申告書を作成し、申請者はそれを使って税務署で期限後申告し、今年度の架空の売上台帳で売上が減少したように見せかけて給付金を申請する手口のようだ。 不正が許されないのは当然で、かかわった者はきびしく罰せられるべきだが、ここで「中小企業向けの200万円の給付金には同様の不正受給はないのだろうか」と疑問に思うひともいるかもしれない。 結論から先にいうと、不正受給はほぼあり得ない。とりわけ家族経営や自営業者の法人成りのような零細法人なら、大半が給付の要件を満たすばかりか、年間の売上が増えていても200万円を受給できるだろう。 取締役1名(すなわち自分)のマイクロ法人を

    Yoshitada
    Yoshitada 2020/12/09
    収入は減ってんだけど、条件からは外れるという微妙なさじ加減で、申請できない……orz
  • 「男女を平等に扱わないこと」は差別なのか? 週刊プレイボーイ連載(359) – 橘玲 公式BLOG

    女子受験生に不利な得点操作をしていたことが明らかになった東京医科大学につづいて、文部科学省の調査ですくなくとも6大学が「不適切な入試の疑いが高い」とされました。報道によれば、女性や浪人回数の多い受験生を不利に扱ったり、合格圏外の同窓生の子どもを入学させていたとされ、柴山昌彦文科相は「合理的な理由が必ずしも見てとれない」として大学側に説明責任を求めています。 第三者委員会の調査によれば、東京医大は2年間で55人もの女子受験生を一方的に不合格にしており、これはもちろん許されることではありません。とはいえ、メディアの論調を見ていると、いったいなにが問題なのかをちゃんと理解できていないようです。 今回の不正は、「すべての受験生を平等に扱っていないから」ではありません。私立学校には公序良俗に反しない範囲で生徒を選別する裁量が認められており、宗教系の学校が信者の子どもを優先的に入学させることは世界じゅ

    「男女を平等に扱わないこと」は差別なのか? 週刊プレイボーイ連載(359) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2018/11/12
    そら、試験前に開示してない条件でスクリーニングしたんだから、完全に論外でしょうよ。
  • 日本の大学やメディアが隠す「不都合な事実」 週刊プレイボーイ連載(331) – 橘玲 公式BLOG

    文科省主導の大学改革で、文学部などの人文科学系学部の「組織見直し」が掲げられ、大学教員らが強く反発しています。しかしこれは文科省の暴走というわけではなく、「教育による国際競争力の強化」を目指すのは先進諸国どこも同じで、日はこのレースから大きく出遅れているというのが実情でしょう。 日の労働生産性は先進国で最低で、日のサラリーマンは過労死するほど働いてもアメリカの労働者の7割程度の利益しかあげられないという「不都合な事実」は、最近になってようやく認知されるようになりました。では、日の研究者の生産性はどうなっているのでしょうか。 じつはここにも「不都合な事実」が隠されているようです。 オランダの学術出版大手エルゼビアが日の研究活動を主要国と比較したところ、日の官民合わせた研究開発投資の総額は米国と中国に次ぐ世界3位なのに、一定額あたりの論文数は主要9カ国で最低水準だとわかりました。1

    日本の大学やメディアが隠す「不都合な事実」 週刊プレイボーイ連載(331) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2018/04/10
    このネタで、雇用の流動性の問題にオチを持ってくるのは、少し無理ないか?
  • 安倍政権はますます「リベラル化」していく 週刊プレイボーイ連載(320) – 橘玲 公式BLOG

    「女性が活躍する社会」や「一億総活躍」を掲げる安倍政権は「リベラル」だとこれまで何度か指摘しましたが、いまや首相自らが「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ。国際標準でいえば」と周囲に解説しているそうです(朝日新聞2017年12月26日朝刊)。 しかしこれは、驚くようなことでありません。安倍政権がリベラル化する理由は、次の2つで説明できます。 ひとつは「右」にライバルがいないこと。一時は小池都知事が「日ファースト」を掲げて右派=ネオリベ層を奪取するかに思われましたが、昨年の総選挙で見事に失速したことで、「右」のひとたちは多少の不満はあっても安倍政権を支持するほかなくなりました。その一方で、民進党の分裂で「左」に広大なフロンティアが開けたのですから、憲法改正の悲願を達成するためにも、リベラルな政策で支持層を拡大していくのは当然の戦略です。 もうひとつは、「リベラル」以外に政策の選択

    安倍政権はますます「リベラル化」していく 週刊プレイボーイ連載(320) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2018/01/22
    ま、でも、肝心の政策決定プロセスが、閉ざされた身内で決めたがる非リベラルな権威主義志向なんだから、せいぜい「偽装リベラル」がいいとこだな。
  • 日本の「リベラル」より、安倍政権の方がリベラル? 週刊プレイボーイ連載(289)  – 橘玲 公式BLOG

    安倍首相は5月3日の憲法記念日に、読売新聞のインタビューと憲法改正を推進する民間団体へのビデオメッセージで、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」として、憲法9条と高等教育無償化を具体的な検討項目に挙げました。これまで「9条に手をつけられるはずがない」とたかをくくって「お試し改憲」を批判していたひとたちは、腰を抜かんさんばかりに驚愕したのではないでしょうか。 安倍首相はメッセージで「多くの憲法法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が今なお存在する」として、「『自衛隊は違憲かもしれないけれども、何かあれば、命を張って守ってくれ』というのは、あまりに無責任だ」と述べました。 無責任と名指しされた“リベラル”な学者や共産党は、この批判に責任をもってこたえなくてはなりません。とはいえ、これまでの主張を見るかぎりこれはなかなか大変です。 共産党委員長は「自衛隊は憲法違反だと思うが、国

    日本の「リベラル」より、安倍政権の方がリベラル? 週刊プレイボーイ連載(289)  – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2017/05/22
    それは国家社会主義と言って、リベラルと似て否なるものであって不倶戴天の天敵。少なくとも、再配分の拡大が、社会統制の強化とワンセットに進められていることに注目しないとダメ。
  • 日本は「極右国家」?安倍政権は「極右政権」? 週刊プレイボーイ連載(288)  – 橘玲 公式BLOG

    4月23日に行なわれたフランス大統領選の第1回投票では、独立中道右派のエマニュエル・マクロンと、国民戦線(FN)党首マリーヌ・ルペンが決選投票に進むことになりました。この記事が掲載されるときにはすでに結果が出ていますが、現時点の世論調査ではマクロンがルペンを大きく引き離しています(世論調査のとおり大差でマクロンが勝ちました)。 各社の報道を見ていて気になるのは、いまだに国民戦線に「極右」のレッテルを貼るところが大多数なことです。極右(ultranationalism)は「国粋主義」のことですから、たんなる「自国ファースト」のナショナリズムではなく、自民族の優越性を前提とした人種主義(レイシズム)と見なされます。 国民戦線が「極右政党」なら、ルペンに投票した770万人(決選投票では1000万人)のフランス人は「人種差別主義者(レイシスト)」になってしまいます。もし大統領に当選すれば、フランス

    日本は「極右国家」?安倍政権は「極右政権」? 週刊プレイボーイ連載(288)  – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2017/05/15
    いや、極右とかどうとか以前に、ガバナンスが怪しい権威主義縁故政権の様相をここに来て急速に示してきてて、保守派が本来理想とする質実剛健さとはズレてきてるんじゃないかと思うのだが。
  • 安倍政権が「リベラル」になる理由 週刊プレイボーイ連載(238) – 橘玲 公式BLOG

    安倍内閣が10%への消費税増税を再延期し、衆参同日選に打って出るとの憶測が盛んです。現時点ではどうなるかはわかりませんが、安倍首相が憲法改正可能な議席を確保しようと思うのなら、この戦略は合理的です。 20年以上にわたって続いた中国の高度経済成長が減速をはじめ、今年に入ってから世界経済が動揺しています。鳴り物入りではじまったリフレ政策も、日銀がどれほど金融緩和してもインフレは起きず、マイナス金利という奇策に頼らざるを得なくなりました。 こうした状況を見て安倍首相は、韓国とのあいだで慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」に乗り出し、年頭の施政方針演説では「同一労働同一賃金」の法制化を目指すと宣言しました。 慰安婦問題での妥協は保守派・右翼に大きな不満を残しましたが、安倍首相に対抗する右派の政治勢力が存在しない以上、なんの脅威にもなりません。国際社会では彼らの主張は「朝鮮人を殺せ」と叫ぶ団体と

    安倍政権が「リベラル」になる理由 週刊プレイボーイ連載(238) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2016/04/18
    それを国家社会主義という。
  • 慰安婦問題を「最終的で不可逆的」に解決するために 週刊プレイボーイ連載(226) – 橘玲 公式BLOG

    昨年末の「慰安婦」日韓合意は戦後史に画期をなす出来事ですが、その意義がじゅうぶんに理解されているとはいえません。 従軍慰安婦問題についてはさまざまな立場があるでしょうが、国際的には、日韓のナショナリズムの衝突ではなく、女性の人権問題と見なされていることを押さえておく必要があります。 旧ユーゴスラビアの解体とボスニア内戦は、その凄惨さによって西欧諸国に大きな衝撃を与えました。とりわけ戦場における虐殺と性暴力は、「人権の擁護は国家の主権を超える」という新しい流れを生み出しました。従軍慰安婦問題も、こうした「普遍的人権」の枠組みのなかで国際社会で取り上げられるようになったのです。そこで重視されたのは、日韓の歴史認識のいずれが正しいかではなく、戦争の被害者である女性をいかに救済するか、ということでした。 しかし残念なことに、こうした冷戦後の新しいパラダイムは、日でも韓国でもほとんど理解されません

    慰安婦問題を「最終的で不可逆的」に解決するために 週刊プレイボーイ連載(226) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2016/01/25
    日本の保守派が執拗に話を蒸し返して、河野談話の枠組みをぶっ壊そうとし続けてきたのは、スルーですかそうですか。/まぁ、「すっきり判りやすい話」ってのは、得てして、都合よくつまみ食いされた話だったりする。
  • 中国の”デタラメ”にも理由がある 週刊プレイボーイ連載(219) – 橘玲 公式BLOG

    が提案した国連での「核全廃をめざす被爆地訪問決議」は156カ国の圧倒的多数で採択されましたが、核保有国である米英仏は棄権、中国ロシア北朝鮮が反対しました。なかでも中国は突出していて、傅聡軍縮大使は日がヒロシマ・ナガサキの悲劇を「歴史をゆがめる道具」として利用し、「日の侵略で中国だけで3500万人が犠牲になった。その大半は日軍の国際法に反する化学・生物兵器の大規模使用の犠牲者だ」と批判しました。中国はほかでも同様の主張を行なっていますから、「南京大虐殺」の犠牲者30万人説に加え、これが今後、中国共産党の「正史」になっていくことは間違いないでしょう。 日陸軍が「731部隊」のような研究機関を使って細菌兵器を開発したり、中国戦線でその効果を検証していたことは戦史に記載がありますが、(幸いなことに)試験段階で敗戦を迎えたため、日国内ではリベラル歴史家ですら化学・生物兵器の大量使

    中国の”デタラメ”にも理由がある 週刊プレイボーイ連載(219) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2015/11/24
    化学兵器は結構、実戦でバンバン使われてたはずだが……。
  • 軽減税率は「信者」のためのもの? 週刊プレイボーイ連載(217) – 橘玲 公式BLOG

    2017年4月に消費税率を10%に引き上げるにあたって、軽減税率の議論が紛糾しています。財務省が提示したのはマイナンバーで購入履歴を記録し、ネット上で還付金を申請するというそれなりに斬新なアイデアでしたが、これをいちどは受け入れた公明党が支持母体である創価学会の反発で態度を翻し、酒類を除く飲料品の税率を8%に据え置くよう求めたからです。 これを受けてメディアでは、軽減税率の対象やインボイス(税額票)の功罪など、さまざまな解説がなされていますが、どことなく脱力感が漂うのは肝心なことを避けているからでしょう。 EU諸国など高率の消費税を課している国の多くで軽減税率が導入されていますが、政策を評価した経済学者らの結論は、「こんなバカなこと、やらなきゃよかった」です。消費税の欠陥として貧しいひとの実質税率が高くなる逆進性が指摘されますが、単純な軽減税率では高級材を買う富裕層の利益の方が大きくな

    軽減税率は「信者」のためのもの? 週刊プレイボーイ連載(217) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2015/11/09
    軽減税率を実施して、生活が全然楽にならなければ、学会員の党執行部への信認が余計に揺らぐとか考えんのかな。
  • 安保法制問題に「どうでもいい」感が漂う理由 週刊プレイボーイ連載(205) – 橘玲 公式BLOG

    安倍政権が安保関連法案を衆院で強行採決し、野党が強く反発しています。衆院憲法審査会で自民党が推薦した憲法学者が「安保法制は憲法違反」と明言する“敵失”から法案の審議は迷走を始め、野党がそれを利用して違憲論争に持ち込み、安倍政権を窮地に追い込みました。 もっとも、与党が提出した法案を違憲だというのなら、どれほど“熟議”を重ねても合意に至るわけはありません。これは数で圧倒する与党を強行採決に追い込んで批判する“弱者の戦略”で、それが悪いとはいえませんが、野党にだって最初から議論するつもりなどなかったのです。 「戦争」だとか「徴兵制」だとか、いたずらに国民の不安を煽る言動も、政権奪還の気概を持つ(はずの)政党としては大人気ないかぎりです。こんなことでは、自民党と(永久護憲野党の)共産党の2つがあればいい、ということになってしまいそうです。 残念なのは、安保法制が違憲だとして、だったらどうするのか

    安保法制問題に「どうでもいい」感が漂う理由 週刊プレイボーイ連載(205) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2015/08/04
    批判派のマジョリティは安保法制の整備そのものの否定ではなく、強引な手法への嫌悪感だと思うので、本当はやりよう次第だと思うんだけどね。賛成派も、本当はその層にアプローチすべきなんだろうと思うんだけど。
  • ”奴隷労働”をしながら「残業代ゼロ」を批判する不思議なひとたち 週刊プレイボーイ連載(193) – 橘玲 公式BLOG

    安倍内閣が今国会で法制化を目指す「高度プロフェッショナル労働制」は、メディアによって呼び方がまったくちがいます。ある新聞は「脱時間給制度」、別の新聞は「残業代ゼロ制度」で、この3つが同じ法案だということを知らないひとも多いでしょう。 このなかでもインパクトが大きいのは「残業代ゼロ」で、働いてもお金がもらえないのなら、そんな法律を支持するひとがいるわけはありません。これは「人種差別法案」とか「戦争参加法案」と同じで、最初に問答無用で否定的なレッテルを貼り、議論そのものを拒絶する典型的なプロパガンダの手口です。 不思議なのは、「残業代ゼロ」を旗印にこの法案を強く批判する新聞社が、従軍慰安婦問題や原発報道でトラブルを起こし、今後は「中立公正な立場」で報道すると紙面で宣言していることです。「残業代ゼロ」という決めつけに対しては、法案の作成にかかわった経済学者などから「あまりにも偏向して不公正」と抗

    ”奴隷労働”をしながら「残業代ゼロ」を批判する不思議なひとたち 週刊プレイボーイ連載(193) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2015/05/07
    でも完全に合法化されちゃうと、「今サービス残業で働いてても、後で裁判で勝つ」という手が効かなくなるのよねぇ。
  • 国家に母性愛を求めるのは気持ち悪い 週刊プレイボーイ連載(184) – 橘玲 公式BLOG

    以前のコラムで「自己責任は自由の原理」だと書きました。自己責任論を否定するあまり、「国家には国民の生命を守る義務がある」といいたてると、国家は国民の自由を制限するにちがいない、と述べたのですが、案の定、シリアへの渡航を計画していたフリーカメラマンに対し外務省がパスポートの返納命令を出す事態になりました。 この問題で不思議なのは、日ごろは「報道の自由」という錦の御旗を振りかざすマスメディアが妙に腰が引けていて、「国家権力の弾圧」を半ば容認していることです。 その理由のひとつは、マスメディアの“フリー”に対する蔑視でしょう。大企業の正社員である新聞やテレビの“ジャーナリスト”は、自分たちの権利が侵されるときには大騒ぎしますが、有象無象のフリーランスの「報道の自由」などどうなっても構わないと思っているのかもしれません。「報道」を独占するには、ヘンな人間が横からしゃしゃり出てくるのは邪魔なだけなの

    国家に母性愛を求めるのは気持ち悪い 週刊プレイボーイ連載(184) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2015/03/02
    この国では、自己責任論を口にする連中ほど、「強い国家」に憧れた言動を垂れ流す傾向にあるので、あまり真面目に取り合わないようにしている。
  • ”進歩的”似非リベラルからまっとうなリベラルへ 週刊プレイボーイ連載(177) – 橘玲 公式BLOG

    安倍政権の特徴は好き嫌いがはっきり分かれることでしょう。「保守」「愛国」というイデオロギーを前面に押し出しているからで、自民党の福田政権や麻生政権、民主党の野田政権のような“無味無臭”とはかなり異なります。 欧米諸国もそうですが、イデオロギー対立が激しくなるのは、政党が政策で差をつけるのが難しくなったからです。消費税増税も、TPPへの参加も、原発再稼働も、安倍政権の進める政策の多くは民主党政権が決めたことです。日は1000兆円を超える巨額な借金(これは歴代の自民党政権がつくったものです)によって政策の選択肢がほとんどなくなっているので、誰がやっても同じようなことにしかできないのです。 今回の衆院選で野党は「アベノミクスの失敗」を攻撃しましたが、「2年で2%のインフレにして強い日経済を“取り戻す”」のが公約だとすると、その結果が明らかになるのは来年で、「失敗する前に選挙をやってしまう」自

    Yoshitada
    Yoshitada 2015/01/06
    集団的自衛権は認めても認めなくても、どっちも地獄なんだが、その話をすると賛成派反対派双方から嫌がられるのよね……(当たり前だが)。
  • ジコチューには集団的自衛権はわからない 週刊プレイボーイ連載(175) – 橘玲 公式BLOG

    ひとは誰でも、自分が世界の中心にいると思っています。映画小説で「世界の終わり」が繰り返し描かれるのは、自分が死ねばこの世界もいっしょに消えてしまうからです。この臨場感は圧倒的なので、世の中にジコチューばかりが溢れるのは仕方のないことです。 自分のことだけでなく、「国家」を語るときにも私たちは無意識のうちにジコチューになっています。集団的自衛権をめぐる議論が不毛なのは、「日戦争に巻き込まれる」とか、「沖縄の米軍基地がなければ日は守れない」とか、常に自分(日)のことしか考えていないからです。 第二次世界大戦がヒロシマ、ナガサキへの原爆投下という悲劇で幕を閉じたあと、大量の核兵器を保有する大国同士は戦争できなくなりました。植民地主義が全否定されて以降、あらゆる地域紛争は「防衛」の名の下で行なわれています。これは人類史的なパラダイム転換で、それを無視して「戦前の雰囲気に似てきた」との印象

    Yoshitada
    Yoshitada 2014/12/15
    まぁ、この国で「集団的自衛権行使」を訴えている人たちが、そんなに人類愛に溢れてるようにも見えないんですけどね。
  • 今回の選挙で日本の未来が見えてきた? 週刊プレイボーイ連載(173) – 橘玲 公式BLOG

    安倍首相が年内の衆院解散・総選挙に踏み切りましたが、これは首相の政治家としての資質、というか性格をよく表わしています。それをひと言でいうなら、「嫌われたくない」です。 消費税引き上げは、民主党・野田政権時代に、野党の自民党・公明党と結んだ三党合意によって、来年10月から10%とすることが決められました。この合意には「景気弾力条項」があり、経済状況によっては引き上げを停止するとされていますが、その決断の時期が迫っていたのです。 この状況を、首相の立場になって考えてみましょう。 14年4月の8%への消費税引き上げは民主党が決めたことです。自民党も容認したとはいえ、当時は谷垣総裁ですから、消費税増税を後日批判されるようなことになっても安倍首相はいくらでも言い逃れできます。それに対して10%への引き上げは首相の判断に任されており、言い訳はききません。増税を喜ぶ国民はいませんから、今度は自分が憎まれ

    Yoshitada
    Yoshitada 2014/12/01
    いや、別に一気に2%とか3%とか上げて、経済成長余力を全部喰っちまわなければ、消費税を上げても大丈夫なはずだが。なんで、消費税増税賛成派は、誰も彼も、一気に上げることが前提なんだろう。
  • 「派遣」をめぐる議論はなぜいつも下らないのか 週刊プレイボーイ連載(172) | 橘玲 公式サイト

    労働者派遣法の改正案が国会で審議入りしたことで、派遣労働のあり方をめぐる議論が再燃しています。法案を提出した安倍政権は「身分の不安定な派遣社員の待遇改善や正社員化につながる」と力説しますが、野党は逆に「派遣を増やすだけだ」と反発しています。 とはいえ、この法案が世論を二分する論争になっているわけではありません。当の派遣社員も、「どうでもいい」「関心がない」と突き放しています。 この徒労感はどこから来るのでしょうか。それは政治家やメディアが、問題の質から目を背けているからです。 「派遣」という働き方が悪いわけではありません。それが政治問題になるのは、日の社会では派遣が「非正規」とされ、同じ仕事をしていても「正規」の社員と待遇が異なるからです。 ILO(国際労働機関)は同一労働同一賃金を基的人権としており、「正規」「非正規」の区別は現代の身分制と見なされます。「日は前近代的な差別社会だ

    「派遣」をめぐる議論はなぜいつも下らないのか 週刊プレイボーイ連載(172) | 橘玲 公式サイト
    Yoshitada
    Yoshitada 2014/11/25
    そういう話なら、民主党に文句つける前に、連合以上に「堅い」支持基盤を作ってやるしかないんじゃないの(別にそれが民主党を支持する必要もないが)。冷めてる暇があったらさ。
  • 集団的自衛権を議論する前にやるべきことがある  週刊プレイボーイ連載(150) – 橘玲 公式BLOG

    集団自衛権についての議論が徒労感しか残らないのは、そもそもの前提を共有せず、わけのわからないことをいうひとがいるからです。それも、ものすごくたくさん。 地球の裏側の国がいきなり攻めてくることがない以上、安全保障というのは国境を接する隣国とどのようにつき合えばいいのか、という話です。 いつ裏切られるかわからない相手とのつき合い方は、ゲーム理論でもっとも研究されてきたテーマです。 社会心理学者のロバート・アクセルロッドは、「囚人のジレンマ」と呼ばれる協力と裏切りゲームを繰り返した場合、どの戦略がもっとも効果的かを調べるため、心理学、経済学政治学、数学、社会学の5つの分野の専門家を世界じゅうから集め、コンピュータ選手権を開催しました。 選手権に挑戦した天才たちは、さまざまな戦略を持ち寄りました。相手に裏切られても協力するお人好し戦略、逆に、相手が協力しても裏切る悪の戦略、裏切った相手には徹底し

    Yoshitada
    Yoshitada 2014/06/16
    いや、でも「これが一番合理的な戦略なんです」なんて話、誰もしてこなかったでしょ。そこからじゃねぇの?
  • 議論するほど亀裂は深まる  週刊プレイボーイ連載(62) – 橘玲 公式BLOG

    のエネルギー政策について国民の声を聴く聴取会が混乱に陥っています。 会議のルールを決めたのは大手広告代理店で、2030年の原発比率を0%(脱原発)、15%(漸減)、20~25%(現状維持)のいずれにすべきか3つの選択肢を示して希望者を募り、そのなかから3名ずつを抽選で選んだところ、電力会社の社員が相次いで原発の必要性を述べたため、反原発派の聴衆が強く反発して会議が紛糾した、という次第です。 聴取会への批判は、「電力会社の社員は原発の利害関係者で、個人ではなく会社の主張を述べているだけだ」とか、「世論調査では脱原発の意見が圧倒的なのに、すべての選択肢で同じ人数が発言するのはおかしい」というものです。たしかにもっともなような気もしますが、次のような疑問も浮かびます。 電力会社が社員に聴取会への応募を呼びかけていたとか、発言者に原発維持の意見を述べるよう指導していたなら問題でしょうが、そのよ

    議論するほど亀裂は深まる  週刊プレイボーイ連載(62) – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2012/08/13
    とは言え、「尊皇攘夷」を主張するテロリストが徘徊していた国がたった10年ほどで「文明開化」に転換してのけた国なので、この国の原理主義者ほど当てにならん連中はなく、その意味でどうとでもなるような気もする。
  • 現代の錬金術は成立するか? 書評『日本破綻を防ぐ2つのプラン』 – 橘玲 公式BLOG

    『日破綻を防ぐ2つのプラン』で、経済学者の小林慶一郎氏がきわめて刺激的な提言をしている。それはかんたんにいうと、次のようなものだ。 このままでは日の財政は破綻してしまう。 財政破綻で円が暴落することを考えれば、現在の円高は市場の誤解(もしくは楽観)によるものだ。 だとしたらそれを利用して、日政府は大規模な外貨建て投資を行なえばいい。 日が巨額の外貨建て資産を保有していれば、円が暴落しても、為替差益によって損失を補填することができる。 市場参加者の誰もが、財政破綻で日が損をしない(かえって得をする)ことを知っていれば、財政は破綻しないだろう。 最後のところがわかりにくいかもしれないが、これは金融資産に対して100%のヘッジをかけている(保険に入っている)のと同じだ。 国債の暴落は、国家が利払いや償還の約束を反故にするのではないかという投資家の不安によって引き起こされる。しかし国債の

    現代の錬金術は成立するか? 書評『日本破綻を防ぐ2つのプラン』 – 橘玲 公式BLOG
    Yoshitada
    Yoshitada 2012/01/19
    もちろんこのことは小林氏も知っていて、アメリカとEUと日本がお互いに巨額の国債を持ち合う構想が語られている。>>リスクも連動するので、潰れるときは3極いっぺんに潰れることになる。今も大して変わらんが。