金は使うが成果はない BESTのキーワードは「標準化」だ。2005年以前は高カスタマイズなITシステムが構築されていたが、BESTによってあらゆる拠点の業務プロセスを標準化する。行徳氏は「これまでのITシステムは、お金を使う割りに成果がない、何をやっているか可視化されていないと言われていた」と振り返った。そこでまずは、ばらばらだったシステムをマッピングし直し、全体を把握することから始めたという。 そうした過程の中でとったアプローチの1つがSOA(サービス指向アーキテクチャ)である。同社のサービス化のアプローチは「トップダウン」と「ボトムアップ」の2つで、前者は変動の激しいプロセスや再利用性の高いプロセスを持つ販売、マーケティング領域が対象となる。後者は「20~30年経っても変わらない」(行徳氏)という生産部門やサプライチェーン領域が対象になる。メインフレームをプロセスに合わせてモジュール化
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