●『群れは意識をもつ』(郡司ペギオ-幸夫)を読み始めた。第一章を読んだ。以下、メモ。 ≪(…人工知能の研究は)いわば知能とは何かという本質論を棚上げにしながら発展してきた。しかし、まさに棚上げにしたことで、知能とは本質によって規定されるべきではない、という描像が広範に受け入れられ、多様な知能モデルの出現をもたらした。近年になって、身体化された知能、群れとしての集合知という知能モデルが提唱されるに至り、意識と群れとの関係は、知能と群れとの関係に置き換えられて議論されてきた。≫ 例えば、単体としては非常に単純な移動のプログラムしかもたないアリロボットが、多数の個体による集団として、非同期的に動くことで、ある空間内のパターンを発見する働きをもつということがある。 ≪集合知とは、一つ一つでは知的判断のできない単純な虫(スウォーム)ロボットが、集団として振る舞うことで知的判断を可能とする、そういった