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ブックマーク / sumita-m.hatenadiary.com (24)

  • 「欠如の論理」 - Living, Loving, Thinking, Again

    木田元の最終講義 反哲学としての哲学 (角川ソフィア文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/05/24メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (18件) を見る 木田元「ハイデガーを読む」(in 『木田元の最終講義 反哲学としての哲学』、pp.9-61)*1から。 むろん私も最初は、『存在と時間』を実存哲学の書として読み、そこにわが身一つをいかにすべきかの答えを求めようとしていていました。当時はこれがこのの普通の読み方で、私もそうした読み方をしていたことになります。 しかし、そんなつもりで読むと、このにはいささか期待を裏切られます。そうしたことなら、キルケゴールの方がずっと切実なのです。それに比べると『存在と時間』にはどこか形式的なところがあります。それに、論理が違うのです。キルケゴールはつねに「あれかこれか」

    「欠如の論理」 - Living, Loving, Thinking, Again
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    a-lex666 2018/06/19
  • 「建物の外観や美観を著しく汚損し」 - Living, Loving, Thinking, Again

    『読売新聞』の記事なり; 建物への落書きは「建造物損壊」、最高裁初判断 公園のトイレにペンキで「戦争反対」などと落書きしたとして、建造物損壊の罪に問われた東京都杉並区の書店員木下正樹被告(27)に対し、最高裁第3小法廷(浜田邦夫裁判長)は、上告を棄却する決定をした。 決定は17日付。懲役1年2月、執行猶予3年とした1、2審判決が確定する。建物への落書きに建造物損壊罪が成立するとした最高裁の初判断で、同小法廷は「建物の外観や美観を著しく汚損し、原状回復に困難を生じさせたのは、損壊に当たる」と述べた。 壁を壊すなど建物の機能を損なった場合は明らかに同罪が成立するが、落書きについては明確な司法判断がなく、拘留(30日未満)と科料(1万円未満)の罰則しかない軽犯罪法違反を適用することが多かった。今後は、5年以下の懲役が科される同罪を適用しやすくなり、商店街のシャッターなどへの落書きが社会問題化する

    「建物の外観や美観を著しく汚損し」 - Living, Loving, Thinking, Again
  • 佐藤弘夫『神国日本』 - Living, Loving, Thinking, Again

    神国日 (ちくま新書) 作者: 佐藤弘夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/04メディア: 新書購入: 2人 クリック: 39回この商品を含むブログ (33件) を見る 佐藤弘夫『神国日』(ちくま新書、2006)を暫く前に読了する。 先ずは目次を書き写しておく; はじめに 序章 神国思想・再考への道 第一章 変動する神々の世界 第二章 神と仏の交渉 第三章 神国思想の成立と変容 第四章 神国思想の歴史的意義 第五章 疎外される天皇 終章 神国の行方 あとがき 引用・参考文献一覧 書は例えば1937年に文部省によって刊行された『国体の義』に代表されるような「神国思想」観(cf. 15-17)を徹底的に相対化することを目指している。或いは、そのようではない「神国思想」を提示することを目指している。著者にとって、「神国思想」は「その中身について議論する余地を残さないほど自明な

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    a-lex666 2015/06/06
  • 〈娘の運動〉ではなかった? - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150326/1427349424に対して、 nessko*1 2015/03/26 20:21 1960-70頃は、ウーマンリブという言い方がありましたよね。和製英語だそうですが。 子供だったので記憶はうろんで、後でで読んで知ったのですが、ウーマンリブと言っていた頃は大衆運動だったのでは。フェミニズム、という呼び方が出てきたのが、大学でその大衆運動を学問の研究対象にする人が出て来てからじゃなかったでしょうか。 大学の事情がよくわからないので、私個人の印象になりますが。 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150326/1427349424#c1427368863 というコメント。 まあ和製英語でしょうね。ただし、women's libという英語の言い方は存在します*2。元々複数形だったのが日

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    a-lex666 2015/04/07
    中ピ連とかも
  • 喫茶店は危険地帯? - Living, Loving, Thinking, Again

    「理科の実験で「アルコールランプ」が使われなくなった理由」http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150131-00789431-sspa-soci 「ジャポニカ学習帳から昆虫の表紙が消えたこと」*1が枕で振られている。 理科の実験でおなじみのアルコールランプが学校で使われなくなっている。なぜ? 共立女子中学高等学校の桑子研先生は言う。 「取り扱いが難しく、注意点が多く、危険だからです」 危険の理由は、「児童・生徒が実験机から落とす可能性がある」「アルコールが少なくなると、ランプの中でアルコールが気化し、爆発する可能性がある」などだそう。 「また、アルコールランプに火をつける際、別の火のついたアルコールランプで火をつけようとすると、液が傾いて芯の近くまでいって燃えあがる可能性もあります」 ちなみに、現在は、ガスバーナーが一般的だそうだ。 そうな

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    a-lex666 2015/02/06
  • 菅は赦されたのか - Living, Loving, Thinking, Again

    太郎*1が小沢一郎に「保護」されて、生活の党に合流したんだって*2。ところで、太郎さん、菅直人の応援をしていたのだった*3。このことは「小沢信者」としてはOKなの? つまり、「小沢信者」は菅直人を赦したのか。何しろ、311後の2011年、「小沢信者」が老いも若きも嬉々として缶蹴り遊びに興じていたことをまだ忘れていないのだ。 *1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111209/1323442620 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131101/1383315848 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131103/1383409221 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131104/1383526113 http://d.hatena.ne.

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    a-lex666 2014/12/28
  • 実体としてではなく一時的 - Living, Loving, Thinking, Again

    小田亮氏曰く、 (前略)異質な他者との「対話」が新しい公共的な価値を創りだすというわけです。しかし、「異質な価値観」という差異を顕わにするような「対話」は、ふつうは避けるものでしょう。音楽趣味や政党の支持が異なっていれば、その話題をできるだけ避けるのが「大人」というものです。議論などをせずに隣にいることができるような親密圏や共同体や日常性とはそのような配慮でなりたちます。つまり、差異や異質性を前面に出して討論することによってなりたつような「公共性」のほうが、社会の中では特殊な状況、特殊な空間なのです。 もちろん、「異質性」や「差異」を隠したり抑圧したりすることが良いと言っているわけではありません。異質性や差異を顕在化させるような討論においてむしろその異質性や差異が固定されてしまうことはよく経験することです。そのような討論によって新しい価値が創られることもほとんどないといっていいでしょう。

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    a-lex666 2014/10/26
  • STOP not STAP - Living, Loving, Thinking, Again

    承前*1 今にして思えば、佐村河内守騒動*2というのは小保方騒動の前座だったわけね。 『毎日』の記事; STAP細胞:論文ではあり得ない染色体 研究員ら解析 毎日新聞 2014年06月11日 19時43分(最終更新 06月11日 23時49分) 理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーらが公開しているSTAP細胞の複数の遺伝子データに、STAP論文に書かれた作製法ではあり得ない染色体異常があることが、理研統合生命医科学研究センターの遠藤高帆(たかほ)上級研究員らの解析で分かった。見つかった特徴は、既存の万能細胞「胚性幹細胞(ES細胞)」*3に多く見られるため、専門家の間では「STAP細胞は存在せず、ES細胞だった可能性も出てきた」との声が上がっている。 論文では生後1週間のマウスから取り出したリンパ球を使い、STAP細胞を作製したと説明している。だが解析では、8番染色体が

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    a-lex666 2014/06/14
  • 「銀河連邦」vs.「シリウス」 - Living, Loving, Thinking, Again

    久しぶりに『阿修羅』を見てしまった。 「秘密保護法案に反対=小沢氏(時事通信)」http://www.asyura2.com/13/senkyo154/msg/917.html 内容はたんに http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131015-00000114-jij-pol 時事通信 10月15日(火)18時58分配信 生活の党の小沢一郎代表は15日の記者会見で、政府が今国会に提出を予定している特定秘密保護法案について「国民の生活、言動を脅かすものになりかねない。反対していくつもりだ」と述べた。 小沢氏は「戦前に治安維持法という法律があり、それを理由に言論、行動の自由を規制した歴史的事実がある」と指摘。「国民の基的人権を制約できる内容の法律になりかねないという心配をみんなしているのではないか」と語った。 というベタ記事のコピーにすぎない。まあ小沢一郎が

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    a-lex666 2013/10/30
    ドゴン族のシリウスミステリーとかレプティリアン(恐竜人類)とかを巻き込んで色々育ってる古典的ネタですなぁ。意外とこういう妄想は身近にあるもんだ
  • 自分は自分をわかる? - Living, Loving, Thinking, Again

    「もっとはっきりと「ぼくは東浩紀だから東浩紀以外の気持ちはわからない」と言えばいいのに」http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130627/1372338234 東浩紀*1の 別にこれは震災関係でなくても同じ。ぼくは男性だから女性の気持ちはわからない。異性愛者だから同性愛者の気持ちはわからない。日人だから韓国人の気持ちはわからない。……といった限界を受け入れて、そのうえで仕事をしていくしかない。無限に他人に寄り添っても意味がない。 https://twitter.com/hazuma/status/350123735199657984 という呟きを引く。そして曰く、 男性・女性、異性愛者・同性愛者、日人・韓国人、と言った違いを挙げて「気持ちはわからない」とは言えても、東浩紀・東浩紀以外の違いは挙げられないのでしょうか? 東浩紀氏にとって東浩紀氏以外は全て他人

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    a-lex666 2013/07/03
  • 弱者は強い? - Living, Loving, Thinking, Again

    承前*1 ニーチェを考える上で重要且つやっかいな問題のひとつは「弱者」とは何かということだろう。ニーチェのいう「弱者」は弱いとは限らない。何しろ(少なくとも)プラトン主義と基督教のヨーロッパ、すなわち「奴隷道徳」が支配するヨーロッパにおいては、古代以来、「弱者」は恒に勝ち続けているのだ。問題は力の強弱や大小ではない。客観的に見れば、寧ろ「弱者」は強者だと言えるかも知れない。では逆に「強者」とは? ニーチェによれば、肯定から始まるのが貴族的な発想であり、否定から始まるのが奴隷的な発想である筈だ。肯定ということだと、いちばんの「強者」は(例えば)AIDS患者たちなのでは? 何しろこの人たちにおいては、免疫(検閲や排除)が作動せずあらゆる外部性が(無理矢理)肯定されてしまうからだ。自らの死を担保として。すると、「強者」は弱者だといえてしまう。こんなような会話が浅田彰と島田雅彦との対談『天使が通

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    a-lex666 2013/06/27
  • 尾崎・オウム・グノーシス(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    自由に生きるとはどういうことか―戦後日社会編 (ちくま新書) 作者: 橋努出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11メディア: 新書購入: 4人 クリック: 179回この商品を含むブログ (53件) を見る http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111004/1317691812で、橋努『自由に生きるとはどういうことか』における尾崎豊論に言及したのだが、さらにオウム真理教による尾崎豊の利用について述べられた箇所をメモしておく; 当時のオウム真理教はどうやら、尾崎豊に共感する若者たちを、積極的に取りこもうとしていたようである。九四年に作られたオウム真理教のプロモーション・ビデオ『戦いか破滅か』は、別名「尾崎ビデオ」とも呼ばれている(ビデオの内容はhttp://rerundata.hypermart.net/aum7/2/oz1/oz100.html

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    a-lex666 2012/11/01
  • 共済会或いは美生会 - Living, Loving, Thinking, Again

    どの国の、どの言語のテクストにせよ、例えばフリーメイソン*1関係の語彙が出てきたら、そのトンデモ度を警戒し、眉に唾をつける準備をしなければならない。また私たちは、フリーメイソンの陰謀を云々する人が同時に「小沢信者」や「反米保守」である確率が高いということを経験的に知っている。さてfreemasonだが、中国語では「共済会」或いは音訳して「美生会」という*2。そして、最近「共済会」陰謀理論と「毛左」との親和性が高いことに気づいた。 何新『統治世界:神秘共済会掲秘』というが2011年に刊行されている*3。検索をかけてみると、中国における「共済会」関係の言説の大多数にはこの「何新」という人名が絡んでいることがわかる。何新というのは中国の知識人の中でも最も謎めいた経歴を持つ人物のひとりで*4、1980年代は中国の古代神話に関するを刊行していたが、天安門事件後に李鵬取り巻きの文化人、新たな体制派

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    a-lex666 2012/10/14
  • 黄泉帰る尾崎豊? - Living, Loving, Thinking, Again

    尾崎豊については幾度か言及している*1。 さて、先週辺りだったか、「尾崎豊」がホット・トピックのひとつになっていた。きっかけは成人の日に因む朝日の社説であったらしい。その朝日の社説というのはまあ、新年会の酒に悪酔いしたんじゃないかという感じの代物ではあった。その社説にインスパイアされたらしき幾つかのテクストを読んだ。 常見陽平「「成人式はバカと暇人のもの」 若者に「尾崎豊」を強要するのはやめなさい」http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120110-00000305-agora-soci 常見氏の批判の眼目は、 ここ数年、メディアは「若者かわいそう論」の大合唱だった。私の専門の新卒採用についてもまさにそうで、 メディアは就職難に苦しむ若者の姿を紹介し、読者の共感を得てきた。さらには、世代間格差の話になったりもする。 ただ、この手の議論は若者が

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    a-lex666 2012/01/17
    タイトル見て「ついにカラオケ歌われるまで帰れまテンに尾崎が登場」かと思った/尾崎は芸人のモノマネ大会で認知が広がった感もあるかと
  • 早川語録 - Living, Loving, Thinking, Again

    承前*1 「早川由紀夫教授ツイートの 問題について/Skeptic's Wiki」http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/df8585e06195e80d2a8a93b1197265a4 See also http://skepticswiki-jp.org/wiki.cgi?page=%C1%E1%C0%EE%CD%B3%B5%AA%C9%D7%A1%A1%A1%CA%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2%A1%CB まさに〈早川語録〉。赤いポケット・ブックになるのだろうか。 ざっと目を通してみて、古寺多見氏の 一連の早川のTweetについて、早川が当に主張したいことは、放射性物質の拡散を止めろということであり、それ自体は正論だとする反論がある。しかし、それなら福島の農家に対する非難を強調することは逆効果であり、早川

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    a-lex666 2011/12/13
    結局は葬送デモと同じ。
  • 本場の毛沢東とか - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111204/1323005896に対して、 shigeto2006 「日のルイ・ボナパルト」というか、反知性主義に基づく文化破壊という点では「日の毛沢東」といっていい。私も、橋下徹には出自および品性下劣という弱点があるので、国政に転身できるかは疑問に思っている。 2011/12/05 http://b.hatena.ne.jp/shigeto2006/20111205#bookmark-70568433 まあ政治家や思想家としての毛沢東は否定されても書道家や詩人としての毛沢東は否定され得ないので、これははっきりいって、毛沢東に失礼です。 「品性下劣」ということでは、橋下徹と同等かそれ以上の人も「国政」に進出しています。例えば我が千葉県の浜田幸一*1とか。 それから橋下の「出自」については云々したくないとは思っています。

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    a-lex666 2011/12/11
  • これが噂の - Living, Loving, Thinking, Again

    『読売』の記事; 群大教授暴言「福島の農家はオウム信者と同じ」 福島第一原発事故による放射能汚染地図をいち早く作製したことで知られる早川由紀夫・群馬大教授(55)(火山学)が、簡易投稿サイト「ツイッター」に、福島県の農家をオウム真理教信者にたとえる書き込みをしたなどとして、同大は7日付で訓告処分にした。 同大によると、問題になったのは「セシウムまみれの水田で毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者と同じことをしてる」「福島の農家が私を殺そうとしている」などの書き込み。6月以降、再三注意したが改善されなかったという。 早川教授は8日、記者会見を開き、「放射能の危険性を多くの人に迅速に伝えるために、あえて過激にした。処分は学問の自由を奪う行為で、大学の自殺」と批判した。 同大の堀川光久総務部長は「研究成果とは言えず、言論統制ではない。大学にも多数の苦情が来ている」とし、改善されない場合は懲戒

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    a-lex666 2011/12/10
    目的と手段とを取り違えてるあの名状しがたいプリンは確信犯じゃなくて愉快犯。騒がれれば騒がれるほど舞い上がる。昔から良くヲチの対象になってますがな
  • 橋下だけの問題ではないが - Living, Loving, Thinking, Again

    橋下徹ネタ*1。 『朝日』の記事; 反「ハシズム」集会に香山リカ氏ら 平松市長も出席 11月の大阪市長選に出馬する方向の橋下徹・大阪府知事の政治手法を議論するシンポジウム「『橋下』主義(ハシズム)を斬る」が17日、大阪市で開かれた。山口二郎・北大院教授らが主催し、自治体改革や教育行政に「政治主導」を打ち出す橋下氏の姿勢をファシズム(独裁主義)にかけて批判的に検証するのが狙い。同市長選で再選をめざす平松邦夫市長も会場に姿を見せ、識者らの議論に耳を傾けた。 山口氏は基調講演で、橋下氏の政治手法について「上意下達の軍隊的官僚組織を作り、教育に競争を持ち込むやり方は多様性や自発性を否定している。政治主導ではなく単なる支配だ」と批判。「東日大震災後に我々が必要としているのは相互扶助。政治は悪者を探してたたく見せ物ではない」と主張した。 パネル討論では、精神科医の香山リカさんが、橋下氏の支持率の高さ

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    a-lex666 2011/09/20
  • サルコジとマオイスト(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    東日大地震で色々なことが目立たなくなってしまったが、そのひとつは中東、特にリビアの情勢*1だろう。地震のどさくさに紛れてなのかどうかは知らないが、英・仏・米軍がリビアへの空爆を開始した。 さて、それを巡って、飛田正夫「サルコジ仏大統領の「リビアのカダフィ空爆」の賭けに、フランスや欧州の運命が危惧」は以下のように述べている; サルコジ仏大統領は10日、リビアで蜂起する反カダフィのベンガジ政府をリビアの正式な代表に承認した。11日の欧州議会ではリビアへの空爆を提案するらしい。 この大統領官邸エリゼ宮殿の独走に対して、新任のアラン・ジュッペ防衛相だけでなく欧州諸国もみんなが唖然としていると、フランスの左翼系新聞「リベラション紙」の元編集長ローラン・ジョフラン氏がヌーベル オブセルバトワー誌に移った後釜に最近に就任したばかりのニコラ・デモラン氏は語っているという。 フランスの各紙は、2007年に

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  • 「啓蒙とは何か」(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/ima-inat/20100617/1276804067 カント「啓蒙とは何か」の読解。 この中で興味深かった論点は、「個人の啓蒙」と「民衆の啓蒙」の或る種相克的な関係。「啓蒙専制君主」の両義性。また、「公民的自由」と「啓蒙の成熟」との或る種矛盾した関係。「未成年状態」にある人民に「公民的自由」が与えられた場合、人民は「エリート」の操作の対象となってしまい、「啓蒙の成熟」は却って妨げられてしまう。「このような一種の寡頭制は、啓蒙専制君主の支配、あるいはもっと言えば公職者の管理となんら変わらない」。今風の言葉で言えば、悪しきエリートに所謂〈B層〉が操作されるポピュリズム*1の危険? カントの理路では、 (前略)啓蒙途上にあり、精神の自由を持たない民衆に、形式上の公民的自由を与えただけでは、啓蒙は完成しないばかりか、単に絶対王政という統治原則に、人民

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    a-lex666 2010/07/04