放送でも、「コロナ禍を生きる」「どうする!?コロナ禍の豪雨避難」「紛争地でもコロナ禍」など、番組タイトルやテレビニュースのタイトル表記の中などで使われることがあります。「コロナ禍で苦悩する○○」「コロナ禍で深刻化する○○」といったタイトルもよく見かけます。 「コロナ禍」がよく使われるのは、新型コロナウイルスの感染拡大で引き起こされるさまざまな災難や不幸、経済的・社会的影響など複雑な状況を、短く一言で、インパクトのある文字で伝えることができるからでしょう。字数やスペースが限られた新聞の紙面やテレビの画面では、読む人や見る人に視覚的に訴えかけイメージを共有しやすいキーワードが求められます。 「禍」が後に付いたことばには、「災禍」「惨禍」「戦禍」「舌禍」などの二字熟語も多くありますが、「コロナ禍」のような、さまざまな名詞の後に「禍」が付いた形の「○○禍(か)」という複合語も、これまでメディアを中