2010年ごろから、大都市だけでなく、日本各地で急増したインド・ネパール料理店。日本語学校に入学するネパール人留学生も増えていたこの時期、すでに店を経営していたオーナーがネパール人留学生向けに新たに店を開いたことも、全国で増えた要因の一つだった。 インド・ネパール料理店の増加は、日本でも食を通じてネパールへの関心を高めるきっかけになったが、その一方、需要と供給の均衡を欠いた状況は、在日ネパール人にさまざまな問題をもたらしている。 この春、刊行された『厨房で見る夢―在日ネパール人コックと家族の悲哀と希望』は、昨夏まで14年間、日本で暮らしたネパール人、ビゼイ・ゲワリさんが、コックをはじめ日本で働く在日ネパール人が直面している問題を伝えるために執筆した一冊だ。 多くの在日ネパール人のメンタルヘルスの問題に関わってきたゲワリさんに、現在、彼が勤務しているネパールの首都カトマンズのクリニックで話を
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