「今年一年を、Creative Industry(創造型産業)時代への転換点にしたい。」。 この一月は、そんな新年のご挨拶を、よくさせていただきました。これまでの話と重複する部分もあるかと思いますが、CNET上でも、簡単にまとめてみれればと。 * * * 金融危機の影響に加え、円高の進行による輸出企業の決算見通しの急速な悪化は、年頭の日本経済全体に暗い陰を投げかけました。 コンテンツ業界はどうかというと、確かに、米国では、ハリウッド映画の映画館興行が国内外ともに過去最高額を達成するなど、不況に強いコンテンツ産業を実証したようです。しかし、我が国映画市場全体をみると、邦画が過去最高の興行成績を上げる一方で、日本ではハリウッド映画に元気がなかったため、やや前年を下回る実績となりました。また、アニメ制作、ゲームといった我が国コンテンツ産業の元気どころも、一昨年、若しくは昨年をピークに、少