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ブックマーク / mb101bold.cocolog-nifty.com (46)

  • もの足りないけど、こと足りる。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    テレビ番組のインタビューで、いきものがかりの男性のどちらかの人がふともらした言葉なんですけど、なんとなく気になる言葉だったのでメモ。とある郊外のショッピングセンターで「よくここに来ていたんですよ。ここ以外、行くとこないですしね。ものたりないけど、こと足りる、って場所なんですけどね(笑)」みたいな感じだったと思います。 いま帰省中なんですが、その場所は大阪市の東のはずれで、子供の頃は市場や商店がぽつぽつとある下町でした。それは「もの足りないし、こと足りない。」という感じでした。それでも日々の生活では、市場や商店で「こと足らして」いたし、日々の生活では「もの足りない」という感情は案外生まれにくいので、それなりにのんびり暮らしてました。 また、「もの足らない」ことや、市場や商店では「こと足りない」ものは、繁華街にあるデパートで手に入れたりしていました。それは休日のちょっとしたお出かけだったし、そ

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    advblog 2009/01/02
  • 「enは転職者とはてブを応援しています。」と、広告とネットコンテンツの新しい関係。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    はてなブックマーク(参照)の自社広告(はてなが用意するという意味です)枠がエンジャパンに変わりました。私は前から、はてなブックマークの自社広告枠を注目していて、前にリクルートだったときは、けっこうコピーに力があって、面白いなあと思っていました。リクルートの場合は、自社であらかじめ読み物系のコンテンツを用意しておいて、そのコンテンツの内容を想起させるようなコピーを掲載し、なんだろうと思わせておいて、自社コンテンツに誘導するというカタチでした。 ネット広告は、アーカイブ性が少ないので、ここに事例を示せないのが残念ですが、リクルートでは、ユーザー目線のつぶやきコピー系だったように記憶しています。テキスト系のネット広告としては異彩を放っていましたが、方法論としては王道で、どちらかと言えば、広告が元気だった頃の手法に近く、見ている側からの印象としては、テキスト広告でもやり方を考えればここまでできるん

    「enは転職者とはてブを応援しています。」と、広告とネットコンテンツの新しい関係。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/12/27
  • 2008年の広告業界を振り返って。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    昨年同様(参照)、この1年の広告業界を振り返ってみます。と書き出してみたものの、どうも今年は気乗りしません。つまりは、そんなどんよりとした1年だったということなんでしょうね。2008年の前半戦は、昨年度の継続という感じだったと思いますが、後半は違いました。サブプライムの破綻に端を発するアメリカの金融危機の影響を大きく受けた感じになってきました。ただ、これは、今のところ「気分」の問題であって、その影響を実際に受け始めるのは来年からだと思います。 朝日新聞、日テレビテレビ東京が赤字に転落しました。しかしながら、これは世界同時株安の結果というよりも、企業全体の広告の出し控えという構造的な問題と、テレビに関して言うと、北京オリンピックの影響だと思います。 広告出稿に関しては、オリンピックが期待したほど盛り上がらず、収益性が比較的高いスポット枠の不振もあったと聞きます。詳しいことはわかりませんが

    2008年の広告業界を振り返って。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/12/25
  • わかりやすいジャズ&フュージョンの名曲をご紹介します。苦手な人も、だまされたと思って、ぜひ一度聴いてみてくださいな。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    わかりやすいジャズ&フュージョンの名曲をご紹介します。苦手な人も、だまされたと思って、ぜひ一度聴いてみてくださいな。 わかりにくいものも好きなんだけど、わかりやすさは大切だし、わかりやすいものをつくるのは案外難しかったりします。広告でも音楽でもなんでもそうだと思いますが、ある種の難解さとは、素人臭さや青臭さに通じる部分もあるし、私は学生時代にジャズをやっていて、自分で言うのもあれですけど下手っぴで才能がなかったから、けっこう難解に逃げたところがありました。 モード的解釈とかいって、12小節ブルースに妙なテンションノートを入れまくって、リズムも変拍子的要素をふんだんに盛り込んで、なにやら賢そうな音作りをしたり。まあ、今から思うと若気の至りだったりもして、かわいらしいよな、なんて思うんですが、ほんとはわかりやすいことから逃げると、そのジャンルが細って来て、あとはレトロしか逃げ場がなくなるような

    わかりやすいジャズ&フュージョンの名曲をご紹介します。苦手な人も、だまされたと思って、ぜひ一度聴いてみてくださいな。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/12/19
  • 本質価値と付加価値についての覚え書き - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    私の住む街にハンバーグ屋さんがあります。値段も手頃で、そこそこの人気。カウンターオンリーで、U字に曲がったカウンターの中にキッチンがあり、その中で店主がハンバーグを焼いてくれます。ひとりでも気楽に入れるので私はよく行くのですが、味の方はというと、まあ普通。人によってはまずいと言うかもしれません。目玉焼きの付いたスタンダードバーグが580円だから、あんなもんだろうなという感じで、通い詰めています。 でも、私、そのハンバーグ屋さんでひとつだけ好きなところがあります。それは、味噌汁。油揚だけのシンプルな味噌汁なのですが、お出汁が煮干しで旨いんですよね。昼はサービスで、夜は100円。私は夜でも味噌汁を必ず頼みます。 *     *     *     * もし、このハンバーグ屋さんが広告をつくってほしいと頼んで来たら、私はどうするかな、と考えてみました。価格は、ファーストフードには負けているし、正

    本質価値と付加価値についての覚え書き - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/12/15
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 新聞 都道府県別シェアから見た広告メディアとしての新聞

    広告媒体として見たときの全国紙というのは、じつは首都圏および関西圏の広告メディアであって、案外、新聞というのは全国を包括するメディアではないということは言えるかもしれません。引用のデータ(参照)は昨年3月のデータらしいですが、このシェアに関しては大きな変動はないと思います。新聞名は、その都道府県のトップシェア紙、%はシェア(その新聞の世帯普及率)、続いて発行部数です。 北海道   北海道新聞   49.3% 123万部 青森県   東奥日報    47.8   26万 岩手県   岩手日報         47.6   23万 宮城県   河北新報         57.05   50万 秋田県   秋田魁新聞   64.68   26万 山形県   山形新聞    55.72   23万 福島県   福島民報    42.48   31万 茨城県   読売新聞    42.08   43

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 新聞 都道府県別シェアから見た広告メディアとしての新聞
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    advblog 2008/12/08
  • こういうのって、ある意味で広告の理想形だよなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    テレビにしたって、新聞にしたって、ウェブにしたって、所詮広告はおじゃま虫。コンテンツを中心に考えれば、広告なんてなかったほうがいいに決まっています。まあ民放なんかは、広告収入で成り立っているから、その猥雑さが民間のたくましさだったりするところはあるけれど、例えば映画館で映画を見ているときに、物語の途中でCMが入ったりすると興ざめですよね。 基的には、私は広告をそんな「おじゃま虫」という立ち位置をベースに考えていて、だからこそ、せめて広告はおもしろくなくちゃいけないだとか、せめて何かの役に立つものでなければならないだとか思うわけで、広告というものがそれ自体で自立しているものであるとはあまり考えていません。私がお得意さんに対して、これじゃいくらなんでも悲しすぎます、と抵抗する論拠は、ここ。広告はおもしろくあらねばならない、ではなく、「おじゃま虫」たる広告はせめておもしろくないと失礼じゃないで

    こういうのって、ある意味で広告の理想形だよなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/12/04
  • アイデアとは何か - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    外資系の広告業界にいると、ことあるごとにアイデアという言葉にぶち当たります。ぶち当たるという表現をあえてつかったのは、それが、ぶっちゃけてしまうと非常にうっとうしい場面で出くわすことが多い言葉だからですね。 外資系というのは、アイデア教の教徒みたいなところがあって、またそれが宗教的であるが故に、アイデアという言葉は様々な解釈がなされていきます。アイデアという言葉の意味は、その宗派によって違うという感じです。人によっては、アイデアとは誰も見たことのないことだったり、アイデアとは説明しにくいことをはっきりわかるようにできるメタファのことだったり。 広告にはアイデアが必要不可欠。そういう言い方をする人が求めている広告は、たいがいは「ビジュアルとんち」だったりします。日の広告にはアイデアがない、とその人が言うとき、それは、日の広告には「ビジュアルとんち」がない、と言いたがっていると思って、ほぼ

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    advblog 2008/11/25
  • なぜ広告を作品だと思ってはいけないのか。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    あくまでデザイナーやコピーライター、CMプランナーなどの広告制作者に向けての話ではありますが、若い人への戒めの言葉として「俺たちは芸術作品をつくってるんじゃない。広告をつくっているんだ。」というものがあります。これ、なんとなく感覚や職業倫理としてはわかるんですが、いまいち明快な理由がわからずにいました。 曰く、作品だと思ってつくると、狙いにいきすぎて表現が荒れてくるから。曰く、そもそも企業がお金を出しているのであって、その広告はあなたのものではないから。うーん、なんか違う。そこには、ルサンチマンの匂いがします。真面目で実直な表現がいちばん。広告は商品を語るもの。違う、違う。そんなもんじゃない。真面目でも、おもしろくないものはおもしろくないし、人はそれを愚鈍と言います。 でも、作品と思ってはいけない、というのは確かに制作者としてはすごく理にかなっているように思います。まあね、結果として作品と

    なぜ広告を作品だと思ってはいけないのか。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/11/25
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 糸井重里さんの重さ

    コピーライターの時代がありました。言葉を武器に、ひたすら言葉が紡ぎ出す世界を付加価値にして、コピーライターという職業は時代の寵児になっていきました。いま思えば、それはバブルだったのかもしれません。その付加価値には、きっと広告が含まれていなかったのだと思います。小説家、詩人、作詞家、そして、コピーライター。言葉のプロフェッショナルを指向してはいても、それは広告のプロフェッショナルを指向してはいませんでした。 けれども、あの時代はそれでよかったのでしょう。それでもものが売れました。あの時代から少したって、つまり、バブルが崩壊する真っ最中に、私はコピーライターになりました。CIプランナーからの転身だったので、時代の寵児としてのコピーライターにはあまり興味はありませんでした。うまいコピーはうまいと思いますが、そこに憧れはなかったような気がします。 そんな中、これはまいったなと唸らせられたのは、糸井

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    advblog 2008/11/16
  • 来年あたりが勝負どころなんでしょうね。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    今、東京行きの東海道新幹線の中で書いています。世界金融危機関連のニュースがマスコミを賑わせていますが、なんとなく印象としては、当の危機の始まりって案外静かなものだんだなという感じです。今、あまり広告業界はよくなくて、自動車、電子関連の不調などで、大手広告代理店でさえ減益になってきていて、そのトレンドの中の金融危機。ストックをいつぶしている現状でのこの金融危機。タイミング的には悪かったなあ、と思います。 経済関係にはあまり詳しくないので、分析とか予測とかはできませんが、大雑把に言って、来年あたりは、今年以上に厳しくなるような気がします。こういうとき、私のような中堅代理店がまず淘汰されていきがちです。来期は、かなりしんどい展開になってくるのではないでしょうか。中堅クライアントは広告費を削ってくるでしょうし、とりわけ外資はそういう傾向は強くなるでしょう。 今、新幹線の電光掲示ニュースで「米過

    来年あたりが勝負どころなんでしょうね。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/10/14
  • ほぼ日刊イトイ新聞の「ほぼ」の意味 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    ああ、いいな、と思いました。10月10日付けの「ほぼ日刊イトイ新聞」の今日のダーリンから。 助けてもらえたらありがたいことは、いっぱいある。 でも、その助けがぜんぶ無くなったとしても、 自分だけでここまではできる‥‥ということをやる。 この気分は、ぼくみたいな軟弱な人間でも、 味わったことがあります。 ほぼ日刊イトイ新聞のアタマに、 あえて「ほぼ」とついている理由も、それです。 「ほぼ」は、誰の助けも得られなくなったときに、 ひとりでもやれるための「おまじない」でした。 「ほぼ」の2文字があれば、ひとりでやれる。 病気になっても事故にあっても、なんとかできる。 そういう決意があったと思いだしたのです。 きっと、この「ほぼ」があるから、ほぼ日は毎日休むことなく続けてこられたのだろうと思います。3ヶ月後にはなかったことになっている「固い決意」より、「ほぼ」というのりしろを付けて、いろいろな状況

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    advblog 2008/10/11
  • 45年間、ずっと赤字だったんだ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    ちょっと古いニュースですが。 サントリーの佐治信忠社長は23日、朝日新聞のインタビューで「売り上げが伸びており原材料費の高騰分を補っている」と話し、ビール事業が08年12月期に黒字化する見通しを明らかにした。実現すれば63年にビール事業に格参入して以来初めて。 サントリー、ビール事業悲願の黒字化へ 参入45年で初 – asahi.com(2008年6月24日) へえ。そうなんですね。不勉強で知りませんでした。もう、とっくに黒字だと思ってました。萩原健一さんと和久井映見さんの「♪モルツ♪モルツ♪モルツ♪モルツ♪うまいんだな、これがっ。」のときも、松田聖子さんのスイートメモリーにのせてペンギンが歌ってたときも、「カンビールの空きカンと破れた恋は、お近くの屑かごへ。」のときも、ずっと赤字だったんですね。 サントリーの07年12月期の連結売上高は約1.5兆円で、ビール事業の売上高は15%の225

    45年間、ずっと赤字だったんだ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 会社を辞めたいなあ、と思ったら、気休めに、このエントリを読んでみてくださいな。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    私は広告会社のクリエイティブ局に勤めています。いわゆる制作職ですね。テレビCMとか、ラジオCMとか、新聞広告とか、雑誌広告とか、ウェブ広告とか、ポスターとか、パンフとか、チラシとか、いろいろ作っています。広告コンテンツっていうやつです。 クリエイティブとは言いますが、実際には、制作職というのは、地道な作業の連続だったりします。とはいいつつも、広告会社にとってクリエイティブは表向きのわかりやすい看板だったりするので、組織の中では、けっこうやり玉にあげられやすい職種だったりもするんですよね。 「業績がふるわないのはクリエイティブが駄目だから。」 そんな話になりがちです。でもって、全社あげてのクリエイティブ強化運動がはじまります。元気があるのは、クリエイティブ以外の人たち。自分のことを棚に置いて、どうクリエイティブを強化していくのか、様々な意見が出てきます。 かの海外有名クリエイティブエージェン

    会社を辞めたいなあ、と思ったら、気休めに、このエントリを読んでみてくださいな。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/09/08
  • 全国IC乗車カードあれこれ - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    大阪や名古屋の人はSuicaを知りません。東京や福岡の人はICOCAを知りません。当たり前と言えば当たり前ですが、通勤や通学などの日々の移動で使うIC乗車カードは、旅行者も購入しませんし、IC乗車カードは今では数少ないご当地ブランドと言えるのではないでしょうか。 ね、少し興味出て来たでしょ。いや興味ないね、というあなた、せっかくアクセスしたわけだし、最後までどうぞどうぞ。日曜日だしね。では北からいきましょう。 ■Kitaka(JR北海道/2008年秋導入予定) キャラクターはエゾモモンガだそうです。カードの名前の由来は、「北海道のICカード」の「北」と「card」の「ca」をとってKitaca。 ウェブサイトでは壁紙なんかもダウンロードできます。個人的には、壁紙にデザインされている、つり革にぶら下がるエゾモモンガ(左写真・部分)がかわいいと思いました。ちょっとイラストのテイストが、下記のS

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    advblog 2008/09/07
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 広告は普遍だろうか

    忙しさを言い訳にして、大切だけど直近は関係がないから考えずにいることを、じっくり腰を据えて考えることができるのがブログの良さでもあるし、思考のログとして残しておくのも意味があるだろうということで、見切り発車で書いてみることにします。と、どこかで読んだことがあるような、いかにもブログだよなあ、という出だしで始まった日のエントリですが、ところで、広告という行為は、人類にとって普遍的な行為だとあなたは思いますか。 日の近代的広告(もしくは広告コピー)のはじまりは平賀源内の「日丑の日」と言われています。この広告コピーで夏に売れなかった鰻がバカ売れし、今では「宇奈とと」でさえ長蛇の列ができる習慣として、すっかり定着してしまいました。 このことは、逆から見れば、江戸時代以前には、今見るような近代的広告は存在しなかったということでもあります。つまり、広告という行為、少なくとも近代的広告とか広告コピ

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    advblog 2008/09/04
  • 過渡期としての企業とウェブの関係 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    あまり過渡期という言葉を使わないようにしないとな、とは思っているのですが、企業とウェブの関係については、今は確実に過渡期なのではないかなと思います。もちろん、ウェブ慣れをしている大企業なんかは、もはや過渡期ではないかもしれませんし、逆に小さいけれど先鋭的な企業だと、ウェブでのびのびとコミュニケーションを行えている企業もたくさんあります。ま、この手の話を一般化して語るのはいいことではなさそうなので、とある企業の話を書きます。 従業員数2000人くらいの、一般の人にはあまり知られていないけれど、その業界ではトップ企業。売り上げのほとんどはB to Bだけど、ごく一部のサービスは一般の人向けで、そのサービスのマス広告はそこそこ出稿している、そんな感じの企業です。私は、その企業と約3年くらいおつきあいさせていただいています。 その企業とは、私が正式にクリエイティブディレクターになった直後からのおつ

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    advblog 2008/09/01
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。

    有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、吉野家に券機が置いていなくて、代金後払いなのは、べ終わって店を出るお客様に「ありがとうございました。」の挨拶をする機会を店員さんが逃さないようにするためなんですね。 券制や料金前払い制は効率がいいのですが、店員さんが用事をしている間にお客さんが店を出ると、挨拶する機会を逃してしまいます。ラーメン屋さんなんかで店を出るとき無言なことってよくありますよね。まあそんなもんかなと思うので、あまり不愉快にはなりませんが、客としては「ありがとうございました。またどうぞ。」なんて言われるほうが気分はいいですものね。 バブルの頃、さかんにCI=Corporate Identityが重要だと言われました。CIは、大きくVI=Visual Identity(視覚的なアイデンティティ:ロゴとかシステムデザインとか)とBI=Behavior Identity(

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。
  • 広告会社の再編で何が変わって何が変わらなかったのか - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    広告会社の再編をアサツーDK(旭通信社、第一企画の2社の合併。現ADK)が発足した平成11年(1999年)頃からだとすれば、あれから10年弱経ったことになります。それは、私が広告代理店に在籍してきた歴史にも重なりますので、少々の資料とともに、広告会社の再編によって、何が変わって何が変わらなかったのかを、ごく私的に考察してみたいと思います。 ■外資の再参入とともにあった日の広告会社の再編 その合併のあと、様々な再編が行われました。I&SがBBDOと合併し、I&SBBDOになり、日産のハウスエージェンシーであった日放は、TBWA/JAPAN(注:/は逆向き)になり、現在はTBWA/HAKUHODO(注:/は逆向き)になっています。また、東急エージェンシーの海外広告部門であった東急エージェンシーインターナショナルは、ソニー子会社になりインタービジョンへ、そして、電通資が入ってフロンテッジと社

    広告会社の再編で何が変わって何が変わらなかったのか - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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    advblog 2008/08/06
  • 外資系広告代理店の真実 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    とまあ大げさなタイトルを付けましたが、外資系の体、つまり、海の向こうの広告代理店の動向などを自分の知る限りで書いてみたいと思います。なんか最近、こういう自分の小さな知識みたいなことをエントリにまとめるのがマイブーム。って、言葉づかいがちと古いですね。この、ちと、と言うのもマイブーム。って、しつこいですね。すみません。題、始めます。 欧米の広告代理店の動向、こっちに入ってくるのはいい話ばっかり。クリエイティブエージェンシーの台頭だとか、あっちはアイデアで戦っているだとか。まあ、それも真実ではあります。ほんと、かつてのDDBなんかも、Saatch & Saatchなんかも、立ち上げて、あっという間にメガエージェンシー。最近では、Wieden+Kennedyだとか、Fallonだとか、BBHだとか。 アイデア一発で大きなクライアントをつかんで、一世風靡。でも、時代の寵児になって、メガエージェ

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    advblog 2008/07/22