野生イヌ科動物保護研究センターのメキシコオオカミ。1970年代には絶滅寸前まで追い込まれていたが、数は徐々に回復しつつある。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC, PHOTO ARK) 心揺さぶる世紀の傑作写真、ナショジオの“その年の1枚” 2000―05年 心揺さぶる世紀の傑作写真、ナショジオの“その年の1枚” 2006―11年
コモドドラゴンがオスなしで子供を作れることは2006年に判明した / photo by iStock コモドドラゴンの単為生殖は2006年に初めて記録された。当時、コモドドラゴンはヨーロッパに2頭しかいなかった。 イギリスのチェスター動物園で飼育されていたそのうちの1頭のメスが、オスもいないのに卵を25個も産んだのだ。 2020年2月末、アメリカ、テネシー州にあるチャタヌーガ動物園でもメスのコモドドラゴンが、単為生殖により卵を孵化させ3匹の子が誕生し、元気に育っているという。 2. ウチワシュモクザメ(Sphyrna tiburo) photo by Pixabay 米国ネブラスカ州、ヘンリー・ドアリー動物園&水族館でのとある朝、ウチワシュモクザメの水槽を見た飼育係は仰天した。 そこにはメスが3匹しかいなかったのに、サメの赤ちゃんが泳いでいたのだ。もちろん同種のオスはいなかったし、異種間で
茨城県つくば市に洞峰公園という場所がある。つくば市に馴染みがある人々にとっては当たり前の施設なのかもしれないが、私は初めて耳にしたくらいつくば市に疎いのだと思う。たまたまニュースフィードに流れてきたから知り得たのだが運動施設が併設された土地としては大分広く、自然が守られた環境の公園。ニュースフィードに表示された内容の記事はその公園の一部にグランピング施設を作りたいという企業と市の対立とまでいかないが交渉と言うかなんというかという内容だった。きっかけがそのグランピング施設を作りたい企業?”県”の行動がきっかけでか、市は洞峰公園の自然の一部の希少価値等を専門家に調べて貰う手筈をとったようだ。そしてそれは当たり、貴重な自然が残されているという状態なようだ。…ということはいつの日になるか不明だが可能性としてはグランピング施設を作りたいという県の着工が開始されてしまうと東京神宮外苑近くのイチョウ並木
イヌを飼っている高齢者は、飼っていない人と比べて認知症を発症するリスクが40%低くなっていたとする研究結果を東京都健康長寿医療センターなどのグループが発表しました。 東京都健康長寿医療センターなどのグループは、都内で2016年からおよそ4年間にわたって行われた65歳以上の男女1万1000人余りの疫学調査のデータを基に認知症の発症とペットの飼育が関連するかどうかを調べました。 その結果、イヌを飼っている人は飼っていない人と比べて認知症を発症するリスクが40%低くなっていたということです。 一方で、ネコを飼っている人と飼っていない人では認知症の発症リスクに差はみられませんでした。 また、運動の習慣や社会的なつながりがある人も認知症のリスクが低くなっていましたが、これらに加えてイヌを飼っている人ではさらにリスクが低くなっていたということです。 グループによりますと、イヌの世話をすることで頻繁に散
作者: リー・アラン・ダガトキン,リュドミラ・トルート 出版社: 青土社 発売日: 2023/11/27 キツネの家畜化実験、ナショナルジオグラフィックなどで紹介されたりしているので、その驚くべき成果の概要をご存じの方も多いだろう。かくいう私も人並みならぬ興味を持ってこの壮大な研究を見つめてきたのだが、その裏で、研究成果にも劣らぬ人間ドラマがあったとはまったく知らなかった。主人公はふたり。ひとりはキツネの家畜化実験を考案し、1952年に始動し1985年に亡くなるまで従事し続けた遺伝学者ドミトリー・ベリャーエフ。もうひとりは、1958年から実際の飼育実験にたずさわった女性研究者リュドミラ・トルート―本書の共著者でもある―だ。 うまくいく確証などまったくなかった、というよりは、無謀ともいえる研究だった。一般的に、動物の家畜化は長い年月をかけて少しずつ進むものだと考えられている。また、家畜化され
近年は動物の意識や認知に関する研究が進み、イヌやイルカなどが高い知能を持っていることが判明していますが、人間にとって非常に身近な存在であるウシやブタ、ヒツジなどの家畜にも意識があり、高い認知能力を持っていることはあまり知られていません。そんな「家畜の心」に関する研究の最前線であるドイツの家畜生物学研究所(FBN)について、学術誌のScienceが報じています。 ‘Not dumb creatures.’ Livestock surprise scientists with their complex, emotional minds | Science | AAAS https://www.science.org/content/article/not-dumb-creatures-livestock-surprise-scientists-their-complex-emotional-
<猫は社会性がなく冷淡なイメージだが、本当は飼い主のことをどう思っているのか?犬との比較研究や実験による新たな発見から、猫の真実と上手な付き合い方が見えてきた> 動物行動学者のペーテル・ポングラッツは4匹の猫──クッキー、スシ、クランブルズにスティンキー──と暮らしているだけあって、猫のミステリアスな心を解き明かすための研究テーマには事欠かない。 ペットとして世界で人気第2位の猫は、人間に対してどんな感情を抱いているのか。飼い主のことをどう思っているのか。 とはいえ謎の解明を手伝ってくれる忍耐強く意欲的な大学院生は、そういない。 人間にいい子だと褒められ、ご褒美の骨をもらうためなら何だってする犬という研究対象がいるとなれば、なおさらだ。 ハンガリーのウトブス・ロラーンド大学で教鞭を執るポングラッツが研究の難しさを思い知ったのは、2005年のことだった。 猫を研究室に連れてきてもらったところ
アメリカのカリフォルニア大学デービス校の科学者が率いる研究チームが、水中スピーカーを使ってトウェインと名付けられたザトウクジラとの「会話」に成功したと報告しました。この研究には、地球外生命体の発見を目指すSETI研究所の科学者も参加しており、ザトウクジラとのコミュニケーションが地球外生命体とのコンタクトにも役立つ可能性があるとのことです。 Interactive bioacoustic playback as a tool for detecting and exploring nonhuman intelligence: “conversing” with an Alaskan humpback whale [PeerJ] https://peerj.com/articles/16349/ Whale-SETI: Groundbreaking Encounter with Humpbac
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犬を飼っている高齢者は飼っていない人と比べて認知症の発症リスクが4割低かった、とする研究結果を東京都健康長寿医療センター(鳥羽研二理事長)の研究グループがまとめた。65歳以上の1万人以上を調査した結果で、ペット飼育と認知症との関連を明らかにしたのは国内で初めてという。猫では大きな差はなく、犬との散歩による運動や地域の人との交流が関係あるとみられている。 この調査は、同センター「社会参加と地域保健研究チーム」の協力研究員で国立環境研究所の谷口優主任研究員らが、大田区に在住する65歳以上の男女1万1194人を対象に2016年から20年までのデータを分析した。平均年齢は74.2歳で、女性がやや多く51.5%。調査時点で犬を飼っている人は959人で調査対象の8.6%、猫を飼っている人は704人で6.3%だった。 追跡期間中の4年間で認知症を発症した人は、認知症の有無を調べることができた人の5%だっ
ドイツ、ベルリンの「ゲテモノ食博物館」(Disgusting Food Museum)に展示されているインドネシアのパームシベット・コーヒー。(PHOTOGRAPH BY ANDREAS PEIN, LAIF/REDUX) ゾウの糞から取り出した豆でいれたコーヒーは、どんな味がするのだろう。コーヒー2杯分の豆が入った小袋のお値段は、約150ドル(約2万2000円)。世界で最も高価なコーヒー豆の一つに数えられ、高級ホテルで提供されたり、わずかだがオンラインでも販売されている。 この高価なコーヒー豆を作るために飼育されているアジアゾウは、餌としてコーヒーの実や果物を与えられる。食べたものは胃の中で発酵して果肉が分解される。そのおかげで豆の苦みが取り除かれるのだと、豆を販売するブレイク・ディンキン氏は言う。氏は2012年に「ブラック・アイボリー・コーヒー」社を創業したカナダ人で、タイ北部のスリン
メタゾアの心身問題――動物の生活と心の誕生 みすず書房Amazonこの『メタゾアの心身問題』は、タコやイカがどのような「意識」を持っているのかについて様々な観察・研究をもとに紹介した、『タコの心身問題』の続篇にあたる。 『タコの心身問題』は本邦での刊行が2018年で、その後何度も「人以外の生物の心、意識」や「タコの知性について」語る時にこのブログや他所の原稿で何度も取り上げてきたノンフィクションだったが、本作(メタゾア〜)もそれに勝るほどの知的興奮を与えてくれる傑作だ! 本作でもタコの話題が前作より最新の情報とともに語られているので、ある意味では続篇にしてアップデート版といえる内容に仕上がっている。 タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源 作者:ピーター・ゴドフリー=スミスみすず書房Amazonタコに続いての「メタゾア」なので、当然本作ではメタゾアの心と意識について触れていくわけだが
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すぽぽ@私は帰ってきた @Iwatekko6969 2年ぶりに稼働します。事実上のマタギアカウント。どうでもいい野の知恵、山の知恵を呟くことを目的とするアカウントです。マタギの他には、地元の岩手のトリビアをよく呟きます。 野遊び/金カム/パワースポット/渓流釣り/野遊び/農業/鍛冶/宗教/我愛台湾/野遊び/民俗学/妖怪etc.....。 岩手県奥州西市在住。 すぽぽ@私は帰ってきた @Iwatekko6969 ウチはリンゴ農家なんですが、今年もまたフクロウの巣箱を設置することを忘れた。 リンゴ農家にとって大敵なのは、木の表皮を齧って枯らせてしまうウサギやハタネズミの存在なのですが、フクロウがいればそれをどちらも捕食してくれる。フクロウはリンゴ農家にとって最高の益獣なのです。→ 2023-12-24 20:44:45 すぽぽ@私は帰ってきた @Iwatekko6969 フクロウにとっても、リ
京都市右京区の住宅街にある花園教会水族館で今年6月、屋外の水槽で展示していた約50匹の魚が相次いで死んだ。原因は吸い殻のポイ捨て。運営する牧師は心を痛め、水槽の撤去を決めたところ、事態を知った人が次々と手を差し伸べた。クラウドファンディング(CF)を経て今月、新たな水槽が披露。地域の子供たちと生き物をつないできた水族館は、多くの人たちの思いを受けて希望を紡いだ。 同館は寄付金で運営される入場無料の水族館。貧困家庭の支援などに取り組む牧師の篠澤俊一郎さん(43)が、生き物と接する機会のない子供たちの存在を知り、約10年前に教会施設の一角に立ち上げた。ピラルク、ゾウガメ、アリゲーターガー。保護された外来種を中心に190種類以上がいる国内屈指の淡水魚水族館だという。もっとも「子供にとっては水族館の扉を開けることすら勇気がいる」(篠澤さん)。そうした子供との最初の接点になればと考え、屋外にも水槽を
コンゴ民主共和国の森でくつろぐ野生の若いメスのボノボ。土を食べたせいで唇がオレンジ色に染まっている。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN ZIEGLER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 日本の京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリに移されたボノボが、四半世紀以上前に別れた妹と甥を覚えていたという研究結果が、2023年12月18日付けで学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。論文によると、この事例は、ヒト以外の生物がもつ社会的記憶としては、これまでで最長記録だという。以前の最長記録を保持していたのはハンドウイルカであり、彼らは20年ぶりに聞いたかつての群れの仲間の声を認識できることが確かめられている。(参考記事:「イルカの記憶力、20年前の仲間を認識」) 熊本サンクチュアリに暮らすボノボのルイーズは、米サンディエゴ動物園で生まれ、妹
女性がぽろぽろと涙を流すと、大抵の男性はどぎまぎしたり慌てたりしてしまうので、「涙は女の武器」と言われることがあります。新しい研究により、女性の涙には男性の攻撃的な行動を抑制する作用があることが確かめられました。 A chemical signal in human female tears lowers aggression in males | PLOS Biology https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3002442 Women's Tears Chemical Diminish Male Aggression - Neuroscience News https://neurosciencenews.com/womens-tears-male-aggression-23591/
リンク 京都大学 シカの森林被害は土壌微生物にも波及する―大規模生態系操作実験と環境DNA分析の融合― 現在、日本の森林では、多くの地域において、ニホンジカ(以下、シカ)の食害による植生の荒廃が深刻化しています。シカの食害が森林に与える影響を理解するためには、土壌を含む生態系全体への波及効果の分析が必要となります。植物が減ると土壌の性質や土壌微生物に影響を与え、その影響が植物自体に跳ね返ってくるため、土壌微生物の多様性が低下し、さらなる生態系の変化の引き金となる可能性があるからです。しかし、シカによる食害が、土壌微生物の多様性や種組成にどのような影響を与えるかは明らかになっていませんでした。 11 users 26 2006年から、京都大学の芦生研究林で16ヘクタールもの区域を防鹿柵で囲ってシカを排除する実験を開始したそう。 その後、シカによる食害の有無が土壌微生物にどのような影響を与える
※ 本文および「詳しい研究内容について」(PDF)を一部修正しました。(2024年1月9日) 現在、日本の森林では、多くの地域において、ニホンジカ(以下、シカ)の食害による植生の荒廃が深刻化しています。シカの食害が森林に与える影響を理解するためには、土壌を含む生態系全体への波及効果の分析が必要となります。植物が減ると土壌の性質や土壌微生物に影響を与え、その影響が植物自体に跳ね返ってくるため、土壌微生物の多様性が低下し、さらなる生態系の変化の引き金となる可能性があるからです。しかし、シカによる食害が、土壌微生物の多様性や種組成にどのような影響を与えるかは明らかになっていませんでした。 門脇浩明 白眉センター/農学研究科特定准教授、本庄三恵 生態学研究センター准教授、中村直人 農学研究科博士課程学生らの研究グループは、芦生(あしう)生物相保全プロジェクト(ABCプロジェクト)メンバーら(高柳敦
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