GMO情報: 進まぬ新規形質作物の実用化、原因は消費者意識か審査のハードルか 今年(2011年)4月13日、日本のメーカーが開発した花色改変組換えバラ(青いバラ)の米国での商業利用に向けたパブリックコメント(意見募集)が始まった。花に対しては目立った反対運動もなく、二か月の意見募集を経て順調に進めば今年中に米国での栽培や輸入が認められることになる。遺伝子組換え作物の商業利用がさかんな米国でも、害虫抵抗性や除草剤耐性形質を導入したメジャー作物(トウモロコシ、ダイズ、ワタ)がほとんどであり、栄養成分を改良した野菜や果物などは現在商業利用されていない。昨年11月、カナダのメーカーが切っても褐色にならない組換えリンゴの商業利用を米国に申請したが、消費者や食品業界が受け入れるかどうかが大きな課題だ。申請メーカーは 「サラダやスナックとしての需要が期待できる。しかし、食品と環境の安全性審査に数年はかか