発電機の稼働で生まれる電気のほか、排熱も利用する「コージェネレーション(熱電併給)システム」が、エネルギーの利用効率が高い省エネ技術として広まりつつある。加えて、排気に含まれる二酸化炭素(CO2)をも有効に使う「トリジェネレーションシステム」と呼ばれる仕組みも注目され始めた。トリジェネレーションには、CO2を作物の生育増進に利用する「農業トリジェネレーション」と、アルカリ廃液の中和に利用するな
発電機の稼働で生まれる電気のほか、排熱も利用する「コージェネレーション(熱電併給)システム」が、エネルギーの利用効率が高い省エネ技術として広まりつつある。加えて、排気に含まれる二酸化炭素(CO2)をも有効に使う「トリジェネレーションシステム」と呼ばれる仕組みも注目され始めた。トリジェネレーションには、CO2を作物の生育増進に利用する「農業トリジェネレーション」と、アルカリ廃液の中和に利用するな
ポイント ・ 表土の削り取りや反転耕では除染が困難な農地のうち、水田において「水による土壌撹拌・除去技術」により除染したときの放射性セシウム濃度等の低減効果について、(独)農業環境技術研究所などが実証試験を行いました。 ・ この実証試験では、 (1) 土壌中の放射性セシウム濃度はこの方法による除染前の38%に低減しました。 (2) 生産された玄米中の放射性セシウム濃度も、この方法による除染を行っていない水田で生産された玄米の42%に低減しました。 概要 1. 独立行政法人農業環境技術研究所(農環研)は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター、福島県農業総合センター、太平洋セメント株式会社と共同で、表土の削り取りや反転耕では除染が困難な農地のうち水田について 「水による土壌撹拌 (かくはん)・除去技術」 の放射性セシウム汚染水田の除染に対する効果を明らかにしました。
独立行政法人「農業環境技術研究所」(茨城県つくば市)は19日、東京電力福島第1原発事故後に耕された水田向けの新たな除染方法を開発し、実証試験で土中の放射性セシウムの濃度を約6割減らすことができたと発表した。 同研究所によると、原発事故後に耕した水田は、セシウムが検出される範囲が約10センチの深さまで広がり、表層を2センチ程度削る従来の方法では除染が難しかった。早ければ年内の実用化を目指している。 実証試験は昨年6月から福島県伊達市で実施。除染の方法は、セシウムが吸着した粘土を取り除きやすくするための薬剤を水田に入れ、混ぜ合わせて排水し、水から分離した粘土を廃棄する。水は農業用水として再利用できる。 試験の結果、除染前のセシウム濃度は土壌1キログラム当たり3060ベクレルだったが、除染後は1170ベクレルと62%減った。
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 先週15日に更新した記事『無責任な「6次産業化」が、心配』が、思いがけなくたくさんの方に読まれている。 農業現場で指導している各県の普及指導員の方々からも、反応があった。おおむね、「その通りで、自分たちも大きな危機感を抱いているのだけれど、構造的な問題があって、個人ではにっちもさっちも行かないのですよ」ということだ。 東北の県で普及指導員のご経験があるという方から、こんなメールをいただいた。辛い立場にある様子が、よくわかる内容だ。 今回松永さんが取り上げられた食品衛生法に関わる部分については,単に縦割り行政という問題だけでは済
ご覧いただいているページに掲載されている情報は、過去のものであり、最新のものとは異なる場合があります。 掲載年についてはインタビュー 一覧、特集 一覧にてご確認いただけます。 Q. 準天頂衛星初号機「みちびき」を使ってどのような研究を行っていますか? ロボット化した農機(提供:北海道大学) GPS受信の障害となる環境での試験風景(提供:北海道大学) 「みちびき」の測位信号を利用して、農業機械をロボット化する研究を行っています。農機が自分の位置を正確に知ることで、自動走行できるだけでなく、自分がすべき作業を認識して遂行することも可能になります。例えば、あらかじめ走らせたいコースをトラクターの制御コンピュータに記憶させておけば、コースから外れたら自動修正しますし、場所ごとに適切な量の肥料や農薬を散布することもできます。ロボット化した農機を精度良く動かすためには、安定性の高い測位システムが非常に
食卓にのぼる食材の調達で、中国一極集中を回避して、アジアやアフリカに調達先を確保するチャイナ・プラス・ワンの動きが進んでいる。輸入量の約8割を中国に依存するトウガラシでは、香辛料輸入商社の小林桂(神戸市中央区)が今春、モロッコから初めて輸入する。キノコ生産大手の雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は昨年12月、輸入量の約9割強を中国に頼るモヤシ原料の緑豆をバングラデシュから輸入。中国が一大産地だった漢方薬の主原料、甘草(カンゾー)をめぐっては、医薬品原料製造の宏輝(東京都千代田区)が中央アジアの生産地で相次いで工場を稼働させるなど、脱中国依存が進んでいる。(フジサンケイビジネスアイ)価格高騰など回避 輸入量6万トンのうち9割強を中国産に頼る緑豆は、人件費の高騰や同国での消費拡大で、購入価格は1トン当たり14万円強と5年前の約2倍に跳ね上がった。 モヤシは安売りの目玉商品だけに、店頭価格への転嫁が
▼原稿が溜まっているのですが,ちょっとだけ現実逃避(笑)いまイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の図書館に遊びにきています.遊びに…遊びに,かな(ぉぃ でも全米No.1の図書館学部とはどんなものでしょうか楽しみ. ▼先日,こんな論文を書きました. ▼「科学的合理性に著しく反する図書を図書館はどう取り扱っているのか:聞き取り調査を手がかりに」 http://lis.mslis.jp/article/LIS068085 ▼抜刷をお世話になったみなさんに送る直前までいったんだけど,カバーレター全部に同一の誤字が入っているのを発見して一気にやる気がなくなり,発送せずにアメリカ来ちゃった.あかんなあコレw 帰国したら抜刷撒きます@各位.とくにインフォーマントには撒きますが,それ以外のかたで欲しい人はメールかTwitterのDください,ただ残部がやべえ. ▼というのも,投稿先はオープンアクセスを許して
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放射性セシウム濃度の高い米が発生する要因と その対策について ~要因解析調査と試験栽培等の結果の取りまとめ~ ( 概 要 ) 1.24年産米の放射性物質検査の結果 2.作付制限・自粛区域での試験栽培の結果 3.玄米中の放射性セシウム濃度に影響する要因 4.24年産で基準を超過した米が生産された要因の解析 5.総 括 平成25年1月 福 島 県 農林水産省 1.24年産の米の放射性物質検査の結果 ○ 24年産の福島県の米の全袋(玄米30 kg/袋)検査の結果、約1,000万袋検査を 行った中で、基準値(100 Bq/kg)を超過した放射性セシウムを含む玄米は71袋 (超過率 0.0007 %)に止まった(平成24年12月末現在)。 ○ 昨年基準値超過が見られた地域周辺の緊急調査実施地域内だけで比較すると、 100 Bq/kgを超える放射性セシウムを含む玄米の割合は、昨年は1 %以上あったの
福島県などがまとめた『放射性センウム濃度の高い米が発生する要因と対策について~要因解析調査と試験栽培等の結果の取りまとめ~(概要)』をマスメディアが、広く知らせること、理解されることに、積極的に取り組んでいるかというと、残念なことに、そういう姿勢を感じる報道がみられない。 新聞・テレビのマスメディアは、この2年間の県内の稲作、原発災害に立ち向かった生産者、研究者のトータルの成果を、詳しく、わかりやすく、繰り返し報道しなければならない理由がある。3・11後の1年間、23年産米をめぐる混迷した報道のあらましを振りかえればわかる。 原発事故直後、原乳や野菜の出荷停止が相次ぐなか、福島県は3月25日(2011年)に、全県一律に農産物の作付けを制限した。「対策検対のため」とするだけで解除の基準や「検討」の見通しなどの説明はなかった。生産者は作付けヘの不安を抱えながら、作業を控えてじっと待った。 福島
体のあらゆる組織や臓器になるとされるiPS細胞を使って、認知症の原因ともなっているアルツハイマー病の発症のメカニズムの一部を解明することに京都大学などの研究グループが成功しました。 病気の予防や新たな治療法の開発につながる可能性があると注目されています。 この研究を行ったのは京都大学iPS細胞研究所の井上治久准教授などの研究グループです。 研究グループでは、アルツハイマー病の患者4人からiPS細胞を作り出し、脳の神経の細胞に変化させて詳しく調べました。 その結果、病気の原因とされる「アミロイドベータ」という特殊なたんぱく質が神経細胞の内部に蓄積しているのを初めて確認したほか、このたんぱく質がほかのたんぱく質ができるのを阻害するなどして神経細胞を死滅させることが分かったということです。 アルツハイマー病は「アミロイドベータ」が、神経を傷つけることが原因とされていますが、神経細胞の内部で「アミ
福岡県宗像市の沖合で、表と裏が同じ色をした珍しいヒラメが水揚げされ、地元で話題になっています。 この珍しいヒラメは福岡県宗像市の沖合で地元の漁師が網にかけ、玄海灘で捕れた魚介類を売っている地元の道の駅に運び込みました。通常のヒラメは両目がついている表が濃い褐色で裏は白い色をしていますが、このヒラメは裏も表と同じ褐色で、一見するとどちらが表か裏か見分けがつきません。 体長はおよそ56センチ、重さは1.8キロある中型のオスで、地元の水産高校によりますと、放流される稚魚の中には表と裏が同じ色をしたものがまれにいるということですが、この大きさで両面同じ色のヒラメは非常に珍しいということです。 しかし、なぜ、このヒラメの色が変化せず成長したかは分からないと話しています。 「道の駅むなかた」の伊藤美幸さんは、「私も長く水産現場で働いてきましたが、こんな珍しいヒラメを見るのは初めてで驚いています。道の駅
2013年02月01日掲載 【ドーパミンが覚醒を誘導する回路を同定 ~睡眠と記憶の回路の分離~】 睡眠と記憶には、密接な関係があります。覚醒時に学習したことは、その後の睡眠で記憶されるので、学習後に眠らないと、記憶の定着が悪くなります。ドーパミンという神経伝達物質は、睡眠と記憶の両方の制御に使われます。ショウジョウバエでは、特定のドーパミン神経を刺激することで、学習・記憶が成立することがわかっていました。今回、私たちは、覚醒を誘導するドーパミン神経回路を特定した結果、学習・記憶の回路と別であることがわかりました。 ショウジョウバエの睡眠研究 睡眠の研究は哺乳類で行われてきましたが、21世紀に入ってからは、昆虫であるショウジョウバエが睡眠の研究の最前線に躍り出ました。昆虫の睡眠と、私たち哺乳類の睡眠は、さまざまな点で似ています。まず、私たちと同じように、ハエも日中活動して、夜間に眠ります(概
2013年02月01日掲載 【ゴールで生活するアブラムシの快適な住まいづくり】 「自分の住まいを快適で機能性のあるものに」。こう考えるのは、人間も昆虫も同じです。ある種の昆虫類は、ゴール(または虫こぶ)とよばれる、植物組織を異常に増殖または変形させた、巧妙な形をした巣をつくります。ゴールは、そのゴール形成者にとっての巣であるばかりではなく、豊富な栄養供給源でもあります。今回の研究では、ゴールのそれらの役割に加えて、昆虫が出す排泄物を除去する仕組み、つまりトイレ機能を備えたゴールが存在することを、アブラムシにおいて発見しました。 アブラムシは餌として植物篩管液を吸い、排泄物として甘露を出します。甘露は糖分を豊富に含む液体で、アリとの共生関係において重要な役割を果たすことで知られていますが、ゴールという閉鎖空間で生活するアブラムシにとっては厄介な存在といえます。アブラムシが自ら排出した甘露の蓄
日本政策学校代表理事の金野索一です。 「日本の選択:13の論点」と銘打ち、日本において国民的議論となっている政策テーマを抽出し、そのテーマごとに、ステレオタイプの既成常識にこだらず、客観的なデータ・事実に基づきロジカルな持論を唱えている専門家と対談していきます。 政策本位の議論を提起するために、1つのテーマごとに日本全体の議論が俯瞰できるよう、対談者の論以外に主要政党や主な有識者の論もマトリックス表に明示します。さらに、読者向けの政策質問シートを用意し読者自身が持論を整理・明確化し、日本の選択を進められるものとしています。 今回は農業政策をテーマに農業技術通信社専務の浅川芳裕氏と対談を行いました。浅川氏はまず「人類に占める食料生産をする人口の割合が減少して、人類は豊かになってきた」と語ります。対談の中で、食糧自給率について「昔から金額ベースの食糧自給率は存在し、ずっと8割、7割で推移してい
成熟するデジタルカメラ市場において、本格的な写真を撮りたい女性一眼レフユーザーの増加や、「ミラーレス」と呼ばれる軽量・コンパクトなカメラの登場によって、レンズ交換式のデジタルカメラが出荷台数を大きく伸ばす一方で、低価格なコンパクトデジタルカメラの衰退は目を覆うばかり。需要の一巡はもとより、高性能カメラを搭載したケータイ、スマートフォンの台頭を考えれば、専用機としての使い勝手の良さはあるものの、コンパクトデジタルカメラの将来はお世辞にも明るいとは言えない。 それなら、いっそ思いっきり自由な発想でデジカメを作ったらどうだろう?――そんな答えを出したのが、キヤノン イメージコミュニケーション事業本部ICP第三開発センターの佐藤麻美さんだ。今年1月の米国の家電見本市「CES」で公開され、来場者の間で話題となった「PowerShot N」の開発チームのキーパーソンである。「シャッターボタンがない」「
心を痛めている。 ……という書き出しを読んだ瞬間に 「なんだこの偽善者は」 と身構えるタイプの読者がいる。 ながらく原稿を書く仕事をしてきて、最近、つくづく感じるのは、若い読者のなかに、情緒的な言い回しを嫌う人々が増えていることだ。 彼らが嫌う物言いは、「心を痛める」だけではない。 「寄り添う」「向き合う」「気遣う」「ふれあい」「おもいやり」「きずな」といったあたりの、手ぬるい印象のやまとことばは、おおむね評判が良くない。かえって反発を招く。 彼らの気持ちは、私にも、半分ぐらいまでは理解できる。 この国のマスメディアでは、論争的な問題を語るに当たって、あえて情緒的な言葉を使うことで対立点を曖昧にするみたいなレトリックを駆使する人々が高い地位を占めることになっている。彼らは、論点を心情の次元に分解することで、あらゆる問題を日曜版に移動させようとしている。 若い読者は、そういう姿勢の背後にある
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