セルフ式うどん店「丸亀製麺」を展開するトリドール(神戸市)は16日、店舗で廃棄された麺を養豚農家へ飼料として無償提供する取り組みを始めた、と発表した。廃棄麺の処理費用を削減するとともに、麺の再利用で環境にも配慮する。 丸亀製麺は客への提供時間を短縮するため、一定量の麺をあらかじめゆで置きしている。品質保持のため、ゆでてから20分経過した麺は廃棄。自治体や業者に処理を委託している。 トリドールによると、7月下旬から宮崎県都城市の店舗の廃棄麺を鹿児島県曽於市の養豚農家に提供。車で約15分の距離にある曽於市の農家が、平日は1日30キログラム、土日は50キログラム程度の廃棄麺を受け取り、約40頭の豚に飼料として与えている。豚の肉質の変化などを確認後、9月以降に全国の畜産農家へ提供先を広げることを検討している。