農研機構 東洋精機株式会社 ポイント 農研機構は、東洋精機株式会社、埼玉県産業技術総合センターと共同で越冬ハクサイ用の頭部結束機を開発しました。腰や膝を曲げて行われている頭部結束作業を軽労化する機械で、運転者一人で楽に能率的に作業を行うことができます。開発機は今秋に市販化予定です。 概要 越冬ハクサイ1)の頭部結束作業は、霜害や凍害から結球部を守るため、人手で複数枚の外葉を持ち上げて結球部を包み、わらやポリプロピレン製ひも(PPひも)などで頭頂部をまとめて結束する作業で、ハクサイを長期間にわたって出荷するために、産地では昔から広く行われています。しかし、この作業は秋冬ハクサイ2)の収穫時期と重なる上に、多くの労力を必要とします。更に、長時間狭い所で腰や膝を曲げた辛い姿勢で行う作業のため、作業者の高齢化が進む中で近年は雇用労力を確保しづらい状況となっており、作業の軽労化が求められています。