ちぎって食べながら学べる「かにぱん」の魅力を伝える「かにぱんお姉さん」の望月沙枝子さん=6日午後、浜松市中区の三立製菓 浜松市中区の菓子メーカー三立製菓のロングセラー商品「かにぱん」が食べながら学べる知育パンとして注目を集めている。カニをかたどったパンを割れ目に沿ってちぎると、動物や昆虫などさまざまな形になったり、ちぎったパンを組み合わせて自由に形を作ったりできる点が創造力の養成に効果があると期待されているからだ。同社は親子向けのちぎり方教室を開催するなど新たな試みも始め、普及を図っている。 「源氏パイ」など県民になじみ深い商品を手掛ける同社がかにぱんを発売したのは1974年。パンの割れ目は本来、焼きむらを防ぐための工夫だったが、2000年ごろに消費者の間で割れ目に沿ってちぎり、形を作る食べ方が広まったため、同社もパッケージにちぎり方を掲載するなどPRを始めた。 提案する公式の形はチョウチ