NASAのフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、太陽の裏側で発生したフレアに伴うガンマ線を3回にわたって記録した。(解説は英語です) NASAの宇宙望遠鏡どうしの連携により、地球からは見えない太陽の裏側で発生したフレアに伴うガンマ線が、太陽のこちら側で初めて観測された。太陽フレアに伴って放出された物質が地球に飛来すると、壮麗なオーロラが見られる一方、人工衛星を損傷したり、電力網に大きな被害を与えたりすることもある。今回の観測結果は、太陽から大量の物質が噴出する現象の解明に役立つことが期待される。(参考記事:「最大級の太陽フレア、地球への影響は?」) 2008年に打ち上げられたフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、その名のとおりガンマ線を観測するための天文衛星だ。ガンマ線は光の中で最もエネルギーが高く、ブラックホールや死にゆく星の爆発など激しい天文現象に伴って放出される。(参考記事:「アンドロメダ銀河が