日本で消費される食用大豆のほとんどは輸入品。中でも「アメリカ大豆」が占める割合は大きい。アメリカの大豆農家では、約90年前からサステナブルな大豆生産に取り組んでいる。その歴史から現在の取り組みをひも解く。 豆腐に納豆、味噌に醤油など、日本の伝統食に加え、大豆ミートや大豆ヨーグルトなど、大豆製品の多様化が止まらない。今も昔も日本人の食卓に欠かせない大豆だが、日本の大豆自給率は低く、食用大豆のほとんどを輸入に頼っているのが現状。そして、輸入大豆の約8割を占めているのが「アメリカ大豆」だ。 日本に輸出される「アメリカ大豆」は、日本の大豆製品向けに改良・開発されたもの。30年以上前から、日本の商社・食品会社とアメリカの大豆農家や輸出業者が手を組み、納豆には納豆向けの品種、豆腐には豆腐向けの品種と、それぞれの食品に適した品種を作ってきた。その結果が現在のシェアにつながっている。