高木典雄博士(たかきのりお、故人:名古屋大学名誉教授)は1951年夏に北アルプスの高山で奇妙な形の植物を見つけました。どんな植物に近縁かがわからず、世界中の学会で話題となり、外見がコケに似ていたところから、ナンジャモンジャゴケと呼ばれていました。高木博士にちなんで、Takakia lepidozioidesと命名され、コケ植物タイ類(ゼニゴケなどの仲間)として発表されましたが、その後の研究から、コケ植物タイ類ではなく、コケ植物セン類の中でもっとも古くに分かれた系統であることがわかりました。 基礎生物学研究所の長谷部光泰教授が加わった、中国首都師範大学のYikun He教授、ドイツフライブルグ大学Ralf Reski教授を中心とする国際共同研究チームは、1億6500万年前の地層からナンジャモンジャゴケとよく似た化石を発見し、ナンジャモンジャゴケは1億6500万年以上もの間、形をほとんど変化さ
![プレスリリース - ナンジャモンジャゴケのゲノム解読からわかった「生きた化石」の進化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2b22470c45324213fbd479820bca505dbf07675c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nibb.ac.jp%2Fpressroom%2Fnews%2Fuploads%2F20230822%2Fogp.jpg)