最近、人口減少を取り扱った本がよく話題になる。 それだけ多くの人がこの問題に危機感を覚え、関心をもっているということだろう。 そのなかでもひときわ注目を集めているのが、『未来の年表』という一冊だ。 どこの書店でも扱っているから、見かけたことがある人も多いかもしれない。 なぜこの本が、多くの人に読まれているのか。 それは、いつも話題になる人口減少に対する対策ではなく、人口減少への対処について真剣に検討しているからだと思う。 対処が必要なのに対策ばかり議論され、「いやそういうことじゃなくて」と言いたくなる場面は、結構多い。 人口減少はもう確定してるのに、「子どもを増やさねば」一辺倒 日本の人口高齢化が異様なスピードで進んでいるのは、周知の事実だ。 だからこそ、「なんとしてでも女性に子どもを産んでもらわねば!」という話になる。 でもそれは、人口がこれ以上減らないようにするにはどうすればいいかとい