IoTによる製造業のビジネス革新の動きとして「サービス化」への関心が高まっている。その1つの基盤として、IoTによって得られたセンシングデータを流通させる「データマーケット」が注目されている。このデータ流通市場構築にオムロンが乗り出すことを表明。なぜ、オムロンはデータ取引市場に参入するのだろうか。 インダストリー4.0やインダストリアルインターネットコンソーシアムなど、全世界でIoT(モノのインターネット)による製造業のビジネス革新の動きが加速している。マスカスタマイゼーションを実現するスマートファクトリー実現の動きなどの一方で、IoTがもたらす革新は得られるデータを生かした「製造業のサービス化」によるビジネスモデル変革だとされている。 ただ「製造業のサービス化」といっても、多くの企業にとっては新たなビジネスモデルを見つけ出すのが難しく、悩みを抱えている。こうした中でIoTにより得られる、