平成30年9月15日女優の樹木希林さんが、都内の自宅で家族に見守られながら息を引き取りました。まさに、理想的な「看取り」を実現されました。 「看取り」は、普段の会話ではめったに出てきませんが、ご家族の状態が思わしくなく、終末医療の段階が近くなると耳にすることが多くなります。 この「看取り」についてどうしたらいいかわからない方が多いと思います。自宅で最期を希望される方はたくさんいらしゃいます。しかし、核家族化が進んだ現在では、不可能ではありませんが、多くの制約があります。では、どうしたらよいのでしょうか? 私は、2000年4月以来、500人を超える方の看取りを実践し、現在でも毎年50〜60名の看取りを行っています。この記事では、専門医長谷川嘉哉の経験に基づき、またこれからの国の制度を踏まえた現代版「看取り方」を紹介します。 1.看取りとは 看取りとは、終末期の病人のそばにいて世話をし、最期を
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