日本を代表する写真家、細江英公さん(83)が、三島由紀夫(1925~70年)を被写体にした写真集『薔薇刑』(昭和38年)。著名作家の肉体をモデルに耽美的な世界を構築した作品は、日本のみならず欧米でも評判となり、写真家の名を一躍有名にした。以後、実験的な作品で写真表現の可能性を広げてきた細江さんに、20代で手掛けた記念碑的な作品について振り返ってもらった。(聞き手 渋沢和彦) 興味があるものを写真の中にと考え、バラを持って伺った『薔薇刑』誕生のきっかけは、三島さんの評論集に使うための写真撮影だった。依頼してきた編集者によると、舞踏家の土方巽(たつみ)らを撮ったぼくの写真を三島さんが見ていて、前々から興味をもっていたというのです。 36年9月、助手をしていた森山大道とともに東京都内の自宅に伺うと、上半身裸の三島さんが日光浴をしていた。ノーベル賞候補のスーパースターだった三島さんは初対面のぼくを
『あまちゃん』以来、NHKの朝ドラを見る習慣がついてしまった。『ごちそうさん』『花子とアン』からは、明治~大正~昭和の舞台が多く、そこではセットと衣装、そして髪型の再現について眼が釘付けになることが多い。NHKだから時代考証のフィルターを経ていて、完璧に近いと思われるセットと衣装、小道具には感心させられるが、問題はヘアメイクだ。 現在放映中の『とと姉ちゃん』は昭和30年代という自分がギリギリ記憶を持っている時代にかかっているため、余計気になる。昭和期の登場人物の髪型については、ズバリ再現ができているとは言い難い。まず毛質が再現できない。昔の女性は今よりもずっと髪がゴワゴワしているので、毛質感の再現が不可能なのだ。次に昔の髪型は大半が、今見るとカッコ悪い。無理矢理再現をしても、多くの視聴者にとっては、とっつきにくくヤボったくなってしまう。そこで制作陣は工夫を凝らして、今見ても魅力的に見えるよ
本日9月11日は10月に来日公演を行うリチャード・アシュクロフトの誕生日。ザ・ヴァーヴで90年代に数々の名曲を遺してきた彼だが、そんな彼の誕生日を記念して、今回はUKのNMEが選ぶ1990年代の名曲1~100位をお送りします。ニヒルなグランジの底なし沼を覗き込むか、目が眩むようなブリットポップで現実逃避するか、もしくはライオット・ガールのパワーを充電するのか。いずれにせよ、数々の名曲をお楽しみください。 クーリオはアメリカで料理番組に「主演」して暇をつぶしたりしていたが、1995年、ほんの少しの間だけ、彼はクールの象徴だった。ヒップホップの過激な言葉遣いを控えた“Gangsta’s Paradise”は、ゴスペルの影響を受けて宗教色を帯びたラップとなっている。この曲でクーリオは大柄なL.V.をフィーチャーしつつ、スティーヴィー・ワンダーの楽曲“Pastime Paradise”をサンプリン
カメラマン、漫画家、アニメーター、ゲームデザイナーなど、クリエイター的な職種の多くには、「下積み」の時期が存在する。下積み期間は、「実践的な知識を身に付けるのに大切な経験だ」という意見がある一方で、その労働環境の劣悪さから、その職種を目指す若者を減らしている元凶とする声もある。そんな中、SNSの登場により、下積みなしに、活躍するクリエイターも登場し始めている。賛否両論が混在する「下積み」は、果たして本当に必要なのか?本稿ではこのテーマを考えてみたい。 去年世間を賑わした「寿司職人の下積み不要論」去年11月くらいに、ホリエモンこと堀江貴文氏のTwitterの発言が波紋を呼んだ。 「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司職人の下積み修行について、「今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」と、一刀両断したからだ。これをきっかけに、「寿司職人に下積みは必要か?」というテーマ
文/Pan Asia News大塚智彦 今年6月30日に就任したフィリピンのドゥテルテ新大統領に対する評価が両極端の真っ二つに割れている。 フィリピン国内での評価は世論調査の数字にも表れているように非常によく、「英雄」とも表現されている。その一方で国際的には相当な悪評で、国際機関や人権団体、キリスト教組織そして米国政府にまでいちゃもんをつけられ、「独裁者」とまで指摘されている状況だ。 こうした中、9月6日からラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でドゥテルテ大統領は本格的な外交デビューを果たす予定だ。 ASEAN各国、日中韓、ラオスを歴訪予定のオバマ米大統領はじめ、各国首脳を相手に「英雄」振りをみせつけるのか、あるいは「独裁者」面を発揮するのか、南シナ海を巡る中国対ASEANの攻防と並んでドゥテルテ大統領の言動がマスコミの大きな関心事となっている。 「麻薬犯罪者を殺害せよ
貧乏生活 番外編 読む 第六話 貧乏生活 読む 第五話 運動会 読む 第四話 ライバル 読む 第三話 新たな江の島の観光名所 読む 第二話 勤労学生 読む 第一話 小学生の定食屋 読む ストーリー 時は1980年代、神奈川県・江の島に、ある食堂があった。 ボロっちいテーブルやイス、お世辞にもおいしいとはいえない料理、そしてたったひとりの店員……そこは9歳の女の子がひとりで営む食堂だった。 江の島を舞台に、ひとりの小学生の女の子と、そこに住む人々がおりなす、 ユーモラスで、時々せつなくて……でも、やさしさと人情味いっぱいの日常に、 心がじんわりあったかくなる! アニメ化で絶好調の『ひとり暮らしの小学生』シリーズ最新刊が発売! 『ひとり暮らしの小学生 江の島のあしあと 松下幸市朗短編集』刊行を記念して、『ひとり暮らしの小学生』シリーズ冒頭65ページを無料公開!! 『ひとり暮らしの小学生』シリー
行ってきたのでレポ。取り急ぎ嫉妬部分とG-レコ劇場版続報部分のみ、 最近ムラムラっていう嫉妬心を持っているだけでなく、これも射程距離に置いておかなくちゃいけないんじゃないのかな、と思っている作品は「シン・ゴジラ」と「君の名は。」(会場爆笑)。本当にクソーッ、と、本当にクソー、クソーッと思っていますが、できることならばあの近くに行ってでビジネスしたい(会場爆笑)。いや本気ですよ。だってそういう風に思わなかったら食っていけないじゃないですか。要するにガンダムっていう昔の名前で出ていますで食えると思います? もうそんな時代じゃない、っていうのは、特に「君の名は。」はとどめ。証明されています。じゃあ絶対的に「シン・ゴジラ」とか「君の名は。」とか、諸々幾つかのアニメがありますが(サイリウム?を振る動きしつつ=「劇場版ラブライブ!」?)(会場笑)、そういうのの後追いで企画した時にどうするか、って言った
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く