モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト「モアイ」は終了しました。 「コミックDAYS」「モーニング公式サイト」「アフタヌーン公式サイト」をご利用ください。
何もない土曜日。我が家で最初に「行ってきます」を言ったのは、84歳の母だった。朝8時、迎えに来たデイサービスの車に車椅子のまま乗り込んでいった。そしてさっき、「お年玉でオモチャを買いたい」という息子と「友達の誕生日プレゼントを買いたい」という娘を連れて、妻が出ていった。そして、私は一人リビングに残された。 早速、昨日泣きながら読んだ本書『エンド・オブ・ライフ』の素晴らしさを多くの人に伝えようと、パソコンを立ち上げた。当然だが、原稿というのはいずれ書き終える時がくる。そういうものだ。今回は、その最後の一文をどんな気持ちで書き終えるだろう。笑顔と拍手で終えられるだろうか。それは、今をどう生きるか(どう書くか)、にかかっている。 そう考えると、今この瞬間の中にも、生と死があることに気づく。この本は終末医療を扱ったノンフィクションだが、私が本書を全ての人にお薦めしたい理由はそこにある。ここに書かれ
今、戦略的に「自閉」すること──水平的な横の関係を確保した上でちょっとだけ垂直的に立つ|精神科医・松本卓也インタビュー ともすれば、過剰に「開かれ」すぎてしまったがゆえのディスコミュニケーションが目立つ現在、あらためて「自閉」という状態の持つ可能性を探る。精神科医・松本卓也氏インタビュー。 一般に主体のあり方をめぐっては、外に向かって「開かれ」ている方がより望ましく、逆に自らのうちに「閉じて」しまうことは望ましくないという、なんとなくの印象がある。言い換えれば、よりコミュニカティブであることが素晴らしく、そうでないことは悪いことであるという、うっすらと、しかし広く蔓延した信念のようなものが存在する。 近年、精神分析においても注目を集めている「自閉症」や「アスペルガー」が治療すべき病、定型的な主体モデルから逸脱した異常性として捉えられている背景には、おそらく、そうした常に「開かれ」ていること
いいドラマをつくる上で大切なのは、「誠意」なんだと思う。 扱う題材に対して。自分たちの表現に対して。観てくれる人たちに対して。どこまで「誠意」を持って向き合えるか。土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(NHK総合)はつくり手たちの「誠意」が画面からにじみ出る佳作だ。 1995年1月17日、あの日生まれた心の傷 1995年1月17日、阪神・淡路大震災。戦後初の大都市直下型地震。多くの命が失われ、たくさんの人が傷を負った。震災は、あの日、神戸の街で地震を経験した当事者の人たちにも、テレビ画面でその信じられない光景をただ呆然と見ることしかできなかった非当事者の人たちにも、それぞれ形は違うかもしれないけれど、目に見えない傷痕を残した。 当時は、まだPTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉も今ほど一般的ではなかったと記憶している。建物が崩れ、家が燃え、ライフラインが途絶えたあの街では、命が無事で
日常の中で、誰かに「お前にはこれくらいしかできない」などと可能性を制限されてしまったことや、自分自身で「どうせこれくらいしかできない」と過小評価してしまった経験はないだろうか? 2月7日から公開されている日本・アメリカ合作の映画「37セカンズ」では“障害者の性”というテーマを扱っており、“障害者の可能性が制限されてしまっている”状況がリアルに描かれる。その上で語られる本作のメッセージは、驚くほど普遍的なものになっている。 (C)37Seconds filmpartners 「37セカンズ」予告編 車椅子生活のゴーストライターの女性が“性”に触れる まずは、あらすじを簡単に紹介する。 脳性まひの女性のユマは、過保護な母親のもとで車椅子生活を送りながら、マンガ家のゴーストライターを続けていた。彼女は公園に捨てられていたアダルトコミック誌を見かけたことをきっかけに、自立のため出版社へ持ち込みをす
今年のアカデミー賞6部門にノミネートされ話題をさらっている、映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)。中でも作品賞のノミネートはアジア映画初の快挙で、賞のゆくえに注目があつまっている。今回、ポン監督の来日に合わせて、10年以上親交がある是枝裕和監督との対談が実現。是枝監督の『万引き家族』とポン監督の『パラサイト』は、カンヌ映画祭でパルムドールを連続受賞したり、どちらも貧困層の家族をモチーフにしていたりと、なにかと共通点も多い。1時間に及んだ対談の内容を、全文掲載する。 是枝裕和監督)以前お会いしたのはトロント国際映画祭でしたね。 ポン・ジュノ監督)偶然お会いできて、是枝監督とうれしい気持ちでハグを交わしたのを思い出します。『パラサイト』は今年(2019年12月時点)、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭と、『万引き家族』が歩んだコースを同じように歩んでいるなぁと思います。是
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
「ミソジニー」という言葉をSNSなどで目にする機会が増えた。が、厳密にはどういう意味の言葉なのだろうか。江原由美子氏が『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』(慶應義塾大学出版会)をもとに解説する。 ミソジニーがわからなかった 「ミソジニー」という言葉がある。「女性嫌悪」「女性蔑視」などと訳されたりする。女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視のことだという。男性が女性に対して持つだけでなく、女性が同性に対して持つこともあると言われる。 よくフェミニズムで使われるという解説もあるが、私は、フェミニストであると自認しているにもかかわらず、これまでこの言葉を使ってはこなかった。 なぜ使わなかったかというと、素直に分からなかったからだ。この言葉を使うことで何か明らかにできると感じたことは一度もなかった。その言葉に、何かを明らかにしてくれる分析力を感じるよりもむしろ、来歴も機能もおそらく異なるはずの様々な現
『きのう何食べた?』の女性人気 昨年、テレビ東京系でドラマ化された『きのう何食べた?』の原作は、青年マンガ誌『週刊モーニング』(講談社)で、2007年から現在まで続く人気連載である。主に男性読者を対象とした雑誌での連載だが、女性のファンも多い。この作品の何が、女性たちを引きつけるのだろうか? 原作者は、BL(ボーイズ・ラブ)を描く作品をいくつも発表してきたよしながふみ。本作も、ゲイを主人公に据えている。まず、大まかなストーリーを整理してみよう。 主人公の筧史朗は、弁護士。同居する恋人、矢吹賢二は、美容師だ。最初、43歳と41歳だった2人は、巻を追うごとに順調に年を重ね、50代に入って食が細くなる。どこにでもいそうな中年夫婦2人暮らしの日常を、男性同士のカップルとして描く。作品に所帯くささが漂うのは、話の中心にあるのが日々の食事だからだろう。史朗と賢二の食卓が最もひんぱんに描かれるが、周りの
水上に建てられた架空の高校を舞台に、アニメ制作に情熱を注ぐ3人の女子高生たちを描いた漫画『映像研には手を出すな!』(以下『映像研』)。 架空のメカや空想世界の設定画が次々と公開されていく一方で、作り手のこだわりや葛藤も生々しく描写されており、その読み味は唯一無二。全クリエイター必読の異色作である。1月からは湯浅政明監督によるTVアニメが放送中だ。 原作者の大童澄瞳(おおわら・すみと)は、なんと本作がデビュー作。発達障害であることを公表しており、小学生の頃から生きづらさを感じていたという。不登校や引きこもりの経験を経て、社会を生き抜くための手段として、絵を描き始めたそうだ。 そんな大童がアニメーターを志し、漫画家となり、『映像研』を生み出すまでのストーリー。こちらもかなりの異色作です。取材・文/岡本大介 ▲「アニメは設定が命」の浅草みどり(左)、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバ
『異種族レビュアーズ』原作者インタビューでクリムの名前の由来や幻の没ネタが判明 文 カワチ 公開日時 2020年02月08日(土) 20:00 最終更新 2020年02月09日(日) 21:34 1月11日から放送中のTVアニメ『異種族レビュアーズ』。多種多様な種族が暮らす世界を舞台に異種族娘たちが営むスケベなお店に通って、そのサービスのすべてを余すことなくクロスレビューしていくというもので、その攻め過ぎな内容から大きな話題となっています。 ここではニコニコ漫画の“ドラドラしゃーぷ#”で連載中の原作漫画の原作・原案を手掛ける天原先生と、作画のmasha先生へのインタビューの前編をお届け。 TVアニメ化が決まった際の率直な感想は? ――まずは、TVアニメ化が決まった際の率直な感想を教えてください。 天原:世間のみなさまと同じように最初は「正気ですか?」と思いました。アニメではレビュー場面をど
テレビ版鬼滅の刃(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotableこの記事の写真をすべて見る 「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 週刊少年ジャンプ連載の大人気漫画「鬼滅の刃」の勢いが止まらない。 【写真】『鬼滅の刃』のオープニング曲「紅蓮華」を歌うLiSA ある出版関係者はこう話す。 「今ではジャンプの看板の一つになったといっていいと思います」 原作は2016年より連載されているが、昨年4月からテレビアニメが放送されるとその人気は爆発的に加速、コミックスの累計売上推定部数も、アニメ放送前の約6.5倍にふくれあがったという。アニメ主題歌を歌うLiSAは「紅白歌合戦」に初出場し、劇場版の公開も予定されている。 作品は、大正時代を舞台に“人喰い鬼”に家族を殺され、残った家族であるが鬼にされてしまった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すた
マンガやアニメでよく見かける描写にツッコミを入れた作品が、Twitterで話題になっています。確かに「いや、もうちょっとあるだろ!」って言いたくなる時、あるわ~。 どれも一度は見たことがある描写ばかり 1つ目の描写が「雑な忠告」。詳しい理由があれば警戒するのですが、どの忠告も一言二言なため、イマイチ良くわかりません。コメントのように「忠告する気があるなら聞き入れられるように話してくれ~」と嘆きたくなります。 忠告するならもっと詳しく言って欲しい……! 2つ目が「なぜか主人公だけ見逃す敵」。さっきまで他のキャラクターを殺していたのに、なぜか主人公だけ手を出さないというのは、確かによく見かけます。 急に寛容になってくれる敵キャラクターとかいるいる ジャーナリストや情報屋のキャラクターにありがちなのが「真相に気付いた直後に殺される」という展開。いかにもヤバそうに「今から会えるか!?」と相手をせき
「みんなもやっているから大丈夫」という風潮 今、「婚活産業(ビジネス)」は急速に成長しています。とはいえ、既存の結婚相談所関連事業の売り上げが、突然伸びたというわけではありません。成長の原動力となっているのは、いわゆる「マッチング(恋愛婚活)アプリ」の急速な普及です。 婚活関連の業界最大手のIBJの決算説明資料(2018年12月期)によれば、同アプリの潜在市場規模は1兆円にのぼると試算しています。2015年の国勢調査の結果を見ると、結婚適齢期(20~50代)の未婚男女の数は約1984万5000人と莫大な数になっていますので、この潜在市場規模を超える可能性もあります。 日本では過去にも、インターネットの普及に伴い、男女の出会いを斡旋あっせんする「出会い系」のアプリやサイトが流行しました。しかし、これらを利用する際、「身バレ(自身の身分や素性がバレること)」の危険性が高いことから、顔写真や実名
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く