「棋士になってから1年かからずに脱出できたのは、自分の想定より速かったと思います。四段昇段の時には2年以内に抜けるのが目標でした」と、古賀は言う。 古賀の四段昇段は2020年10月。第67回三段リーグで2度目の次点(3位)を取ったことで、フリークラスへ編入の権利を得て、これを行使したことによるものだ。 名人戦・順位戦に参加しない「フリークラス」 そもそも、フリークラスとは何か。一言でいえば「名人戦・順位戦に参加しない棋士」である。順位戦では頂点の名人からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組までの厳然とした階級に分かれている。各クラスそれぞれが1年を通したリーグ戦を戦い、成績上位者が上のクラスへ昇級、成績下位者は下のクラスへ降級となる。 では、最下級のC級2組でも悪い成績を取ってしまったらどうなるか。C級2組では成績下位者の10名ほどに「降級点」がつけられるが、これを3回取るとC級2
![「2年以内に抜けるのが目標でした」フリークラス脱出を果たした古賀悠聖四段を直撃取材 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f9b03512fda51ca9b94bc481c633a86acf0482bd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fe%2F1200wm%2Fimg_2e35f4c232f8136689dfe0afc1c7ef7996570.jpg)