ソビエト政権下の冷戦時代。要らなくなったレントゲン写真に自作のカッティングマシーンで音楽を記録し、当時聴くことを強く禁止されていたエルヴィス・プレスリーやThe Beatlesなどの音楽を隠れて楽しんでいた時代があった。肋骨や頭蓋骨、手の骨などが映ったピクチャー盤のようなレコードは、「ボーンレコード」と呼ばれ、国家の弾圧に抵抗するソビエトのアンダーグラウンドカルチャーを象徴するものとして知られている。 そんなボーンレコードを紹介する企画展『BONE MUSIC展』の開催にあわせて、DJとして活動し、同展にコメントを寄せているLicaxxxにインタビューを行った。奇しくも先日のDOMMUNEで大反響を呼んだ『DJ Plays “電気グルーヴ” ONLY!!』にも出演した彼女が、時代を隔ててもなお共通する「音楽を聴く自由」についての思いを語る。 音楽との出会いは、「アナログ」の方が思い入れ深く