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  • 「街同士が交尾するんですよ!」フジテレビSFドラマ『CITY LIVES』では“街”の発情期をどのように表現したのか【短期連載・てれびのスキマ「『フェイク』のつくりかた」】

    「街同士が交尾するんですよ!」フジテレビSFドラマ『CITY LIVES』では“街”の発情期をどのように表現したのか【短期連載・てれびのスキマ「『フェイク』のつくりかた」】 ネット上では空前のフェイクドキュメンタリーブームが巻き起こる中で、テレビもフェイクドキュメンタリーを扱った番組が数多く制作・放送されている。なかでもファンを唸らせたのは、2023年1月に放送されたSFドラマ『CITY LIVES』(フジテレビ)である。 『CITY LIVES』は「街は大きな生き物である」というSF的な設定のドラマ。あくまでフィクションのドラマとして視聴することになるが、最新の映像技術であるVFXがふんだんに使用されることで、ドキュメンタリーと見紛うようなリアリティの強度で街の生態を映し出した。 映像を手掛けたのは針谷大吾氏と小林洋介氏。聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書がある

    「街同士が交尾するんですよ!」フジテレビSFドラマ『CITY LIVES』では“街”の発情期をどのように表現したのか【短期連載・てれびのスキマ「『フェイク』のつくりかた」】
  • 《ススキノ頭部切断事件》娘が被害者に撮られていた「辱め画像」と父親が供述していた「クマに食べさせようとしていた」完全犯罪計画

    今年7月、北海道の歓楽街・ススキノのラブホテルで頭部を切断された男性の遺体が発見された事件──。日を震撼させた事件の被害者は恵庭市に住む会社員の男性で、頭部が現場から持ち去られるという猟奇的な行為は、連日、ワイドショーでも大きく取り上げられた。 事件から3週間後に死体損壊容疑で逮捕(のちに殺人容疑で再逮捕)されたのは、札幌市厚別区に住む無職の田村瑠奈容疑者(29)、彼女の両親である精神科医の修容疑者(59)とパート従業員の浩子容疑者(60)の3人だった。地元紙記者が語る。 「事件当日の夜、被害者はディスコイベントに参加したあとに瑠奈容疑者と合流して、2人でラブホテルに入室しました。数時間後に瑠奈容疑者は『先にでます』とフロントに電話を入れ、翌日午前2時頃に1人で部屋を出る姿がホテルの防犯カメラに映っていました。 その後の捜査で、被害者はアイマスクのようなもので目隠しされ、後ろ手でレプリカ

    《ススキノ頭部切断事件》娘が被害者に撮られていた「辱め画像」と父親が供述していた「クマに食べさせようとしていた」完全犯罪計画
  • 吉田松陰の松下村塾 仲間が集まり盛り上がるだけの場説も

    明治維新が素晴らしいものであるとの“常識”に疑義を呈したのは『明治維新という過ち』の著者で作家の原田伊織氏だ。氏は明治維新がその後の軍部の台頭を招き、また「官軍史観」が現代社会を歪めていると指摘する。 * * * 明治維新は、その後の日の不幸な歴史に直結する。「維新の精神的支柱」とされる吉田松陰ほどウソにまみれた人物はいない。その実態は乱暴者の多い長州人の中でもとりわけ過激な若者の一人に過ぎなかった。 長州の下級藩士出身の松陰が「維新の志士」を育てたとされる松下村塾は、叔父の玉木文之進が主宰していたものであり、松陰は一時的に塾を借りただけだ。しかも何かを講義したのではなく、仲間内で集まって盛り上がるだけの場だった。 松陰がひたすら唱えたのは「暗殺」と「天誅」である。彼は老中間部詮勝や大老井伊直弼の暗殺を主張し、武力による幕府転覆を訴えて、藩に対して大砲など武器の支給を願い出たほどである。

    吉田松陰の松下村塾 仲間が集まり盛り上がるだけの場説も
    akihiko810
    akihiko810 2023/10/31
    吉田松陰の漫画「松かげに憩う」(雨瀬シオリ)はめっぽう面白いのでぜひ
  • 【藤井聡太「八冠制覇」へ】写真特集・将棋カメラマンがとらえた「スター棋士の系譜」将棋連盟会長として改革に挑んだ米長邦雄・永世棋聖の「意地」

    10月11日に迫った将棋の王座戦第4局。藤井聡太・七冠が永瀬拓矢・王座に勝利すれば、羽生善治・九段(日将棋連盟会長)が1996年に七冠(最新のタイトル「叡王」は2017年から)を達成して以来の「全冠制覇」達成となる。 「将棋界の歴史」が変わる瞬間が目前に迫るなか、半世紀にわたってプロ棋士たちの活躍と日常を写真に収めてきたベテラン写真家・弦巻勝氏の著作『将棋カメラマン 大山康晴から藤井聡太まで「名棋士の素顔」』(小学館新書)が発刊された。キャリア50年の将棋カメラマンだけが知る「個性的な名棋士たち」の仰天秘話を貴重な写真とともに振り返る同書から、かつて多くの批判を浴びながらも将棋連盟会長として棋界改革を断行した米長邦雄・永世棋聖の知られざる横顔を紹介する。 * * * 「頭が悪いので東大に進学」 米長さんはああ見えて、無類の勉強家だった。現役時代には、人生の極意に関するなどさまざまな著書

    【藤井聡太「八冠制覇」へ】写真特集・将棋カメラマンがとらえた「スター棋士の系譜」将棋連盟会長として改革に挑んだ米長邦雄・永世棋聖の「意地」
  • 「ダサいこと禁止」「配信の回転数を意識」…『ランジャタイのがんばれ地上波!』演出が明かす編集哲学「私はエゴサーチの鬼ですね」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

    「ダサいこと禁止」「配信の回転数を意識」…『ランジャタイのがんばれ地上波!』演出が明かす編集哲学「私はエゴサーチの鬼ですね」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】 破天荒な芸風としてのパブリックイメージを持つお笑いコンビ・ランジャタイの冠バラエティ『ランジャタイのがんばれ地上波!』では、伊藤幸司、国崎和也がその破天荒さをも破壊するような柔軟な立ち回りで番組を盛り上げている。 『ランジャタイのがんばれ地上波!』企画・演出の秋山直氏は、国崎を「たぶん全部できるから、全部やらない」人と評し、伊藤を「内に秘めたものがスゴい」人(前編参照)と語る。『がんばれ地上波』は「地下ライブ」の空気を色濃く感じる稀有な番組だが、実は秋山は『マツコ&有吉 かりそめ天国』ではチーフディレクターも担当している。 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制

    「ダサいこと禁止」「配信の回転数を意識」…『ランジャタイのがんばれ地上波!』演出が明かす編集哲学「私はエゴサーチの鬼ですね」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
  • 【TAROMAN】仕掛け人が明かす「NHKなのにフェイクドキュメンタリーが放送できた理由」【短期連載・てれびのスキマ「『フェイク』のつくりかた」】

    太郎の言葉と作品を伝える特撮番組『TAROMAN』が視聴者を惹きつけた要素のひとつは、綿密に設定されたフェイクドキュメンタリー的要素だ。かつて1970年代に放送された特撮番組という架空の設定となっており、今回放送の『TAROMAN』はその再放送であるという体裁が取られた。 初回放送ではフィクションであることを明かすネタばらしがなかったことや、編後にサカナクション・山口一郎が『TAROMAN』マニアとして愛を語るインタビューパートが挿入された構成の妙もあって、当に1970年代に実在していたと勘違いをする視聴者も続出した。『TAROMAN』を手掛けた映像作家・藤井亮氏は、意外にもNHKはフェイクドキュメンタリー的な演出に協力的だったと明かす。 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。現在、ネットで話題の「フェイクドキュメンタリー」に意欲的に取

    【TAROMAN】仕掛け人が明かす「NHKなのにフェイクドキュメンタリーが放送できた理由」【短期連載・てれびのスキマ「『フェイク』のつくりかた」】
  • “山里” 森本慎太郎が“若林”高橋海人の完成度に驚き、心が折れる 『だが、情熱はある』プロデューサーが“再現度の高さ”たる所以を語る【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

    “山里” 森慎太郎が“若林”高橋海人の完成度に驚き、心が折れる 『だが、情熱はある』プロデューサーが“再現度の高さ”たる所以を語る【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】 オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いたドラマ『だが、情熱はある』が放送回を重ねるごとに“再現度の高さ”に注目が集まっている。若林役を演じるKing&Princeの高橋海人と山里役を演じるSixTONESの森慎太郎の演技の完成度は、視聴者からは「人にそっくり」と評価されている。また、各シーンで描かれるエピソードのディテールも細かく、ドラマの題材となっている若林人も「誰だよ、情報流してんのは?」とラジオで漏らすほど。 『だが、情熱はある』を手掛けるのは、『野ブタ。をプロデュース』、『銭ゲバ』など数多くの名ドラマを生み出してきたプロデューサーの河野英裕氏。しかし、彼に再現度が高い理由を訊

    “山里” 森本慎太郎が“若林”高橋海人の完成度に驚き、心が折れる 『だが、情熱はある』プロデューサーが“再現度の高さ”たる所以を語る【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
  • 『いいとも』から受け継いだ伝統 『ぽかぽか』総合演出が明かす“明石家さんまさんから学んだブレない精神”【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

    「みんなの楽しいが集まる場所!」を合言葉に、今年1月にスタートした生放送の帯バラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ)が放送開始から5か月近く経つ。MCのお笑いコンビ・ハライチとフリーアナウンサー・神田愛花の掛け合いにも磨きがかかり『笑っていいとも!』を彷彿とさせる活気だ。 番組の演出を務める鈴木善貴氏は、『トリビアの泉』『お台場明石城』『アウト×デラックス』を担当し、『いいとも』では、2013年から番組終了の2014年まで水曜日のディレクターも務めた。鈴木氏に、『ぽかぽか』番組立ち上げの経緯と「予定不調和」の作り方を訊く。 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第5回。【前後編の前編】 * * * 「ぽかぽか」立ち上げを告げられたのは放送開始4か月前 「バラエティ班が作る生放送ですから、予定不調

    『いいとも』から受け継いだ伝統 『ぽかぽか』総合演出が明かす“明石家さんまさんから学んだブレない精神”【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
  • 『ザ・ノンフィクション』でバズった芸歴31年のクズ芸人「ガッポリ建設」小堀敏夫「番組出演で借金は帳消しに」の現在

    「あなたを殺して私も死ぬ!」──お笑い芸人・小堀敏夫(ガッポリ建設)、55歳。2020年4月、ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)に出演し、ちょっとした時の人となった。いわゆる「バズる」というやつだ。しかし、その内容は決して誇らしいものではなかった。8か月近くにわたって小堀さんに密着した同番組は『52歳でクビになりました。クズ芸人の生きる道』とのサブタイトルをつけた。 ネット上は、度肝を抜く小堀さんのクズっぷりに沸いた。いわく、「こんなクズ見たことない」「物だ!」と。その一方、故郷・群馬で暮らす小堀さんの母は、放送を見て泣いたという。そして、放送後に冒頭の言葉を電話口の息子に投げつけたのだった。 オンエアから3年が経ち、コロナ禍で世の中は大きく変わった。NEWSポストセブンは、その後の小堀さんを追って、埼玉県内のアパートへ向かった。家賃3万2千円の部屋でクズ芸人・

    『ザ・ノンフィクション』でバズった芸歴31年のクズ芸人「ガッポリ建設」小堀敏夫「番組出演で借金は帳消しに」の現在
  • 『日向坂で会いましょう』はなぜ “バラエティ力”養成機関になったのか? ディレクターが演出舞台裏を明かす【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

    『日向坂で会いましょう』はなぜ “バラエティ力”養成機関になったのか? ディレクターが演出舞台裏を明かす【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】 齊藤京子や佐々木久美、丹生明里を筆頭に、アイドルグループ「日向坂46」のメンバーがバラエティ番組に出演し、活躍の幅を広げている。彼女たちの“バラエティ力”を養成しているのは冠バラエティ番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)だろう。 お笑いコンビ・オードリーがMCを務める当番組の内容は、ひな壇の日向坂46のメンバーが大喜利からエピソードトーク、時にはリアクション芸などに果敢にも挑戦するというもの。アイドルファン以外の視聴者の反響も大きく、時に「アイドルバラエティの域を超えた面白さ」と評される。番組の演出を務めるのは、お笑い畑一筋のテレビマン人生を歩んできた関谷司氏だ。『「ぷっ」すま』『内村プロデュース』(ともにテレビ朝日)でADを経験して

    『日向坂で会いましょう』はなぜ “バラエティ力”養成機関になったのか? ディレクターが演出舞台裏を明かす【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
  • 手塚治虫文化賞短編賞受賞! オカヤイヅミさんロングインタビュー

    昨年3月に発売されたコミックス『白木蓮はきれいに散らない』と『いいとしを』で、オカヤイヅミさんが第26回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。前者では「しんどい現実」を生きる女性3人の人生行路を、後者では父と2人暮らしを始めた息子の日常とコロナ禍の東京を描き、数々のメディアで取り上げられた両作。受賞を記念し、2作品の立ち上げの経緯や「孤独」や「死」について思うことなどをたっぷりと語った刊行時のロングインタビューを再配信します。 孤独死は、人が言うほど悪いものじゃない ――10周年おめでとうございます。 オカヤ:ありがとうございます。何かを乗り越えてきたとかはなく、ぬるっときちゃった感じですけど(笑) ――同時発売になった2作、面白かったです。装画もみずみずしくて。 オカヤ:よかったです。第一印象は大事ですもんね。 ――今日は企画立ち上げの経緯やキャリアについてもお伺いできればと思っています。「女

    手塚治虫文化賞短編賞受賞! オカヤイヅミさんロングインタビュー
  • オカヤイヅミさん、『白木蓮はきれいに散らない』を成長譚にしなかった理由

    デビュー10周年を迎えた年、コミックス『白木蓮はきれいに散らない』と『いいとしを』が同時発売になったオカヤイヅミさん。これまでどのように作品を作ってきたのか。オカヤさんが自らの人生行路とマンガを描くときに大切にしていることを語った 自分はこう思うという視点を保ち続けていたい ――後半では、プライベートついてもお伺いしていきたいと思います。まずは、デビューのきっかけなどを。 オカヤ:最初は同人誌が作りたかったんです。というか、描いたものを印刷して綴じてみたかったんです(笑)。そこで、コミティアっていう創作同人誌を売り買いする場があって、売るときにはみんな机に布を敷くらしいぞとかをインターネットで調べて。出店してみたら、そこでを買った編集者のかたに「ウチで何か描きませんか?」と声をかけてもらって、「こんなのでいいのなら」みたいな感じです。それから10年。 ――10年前と今とで変わったことは

    オカヤイヅミさん、『白木蓮はきれいに散らない』を成長譚にしなかった理由
  • 外務省にハガキが3000通 『オールナイトニッポン』伝説「ビアフラへ米を送れ」事件の顛末

    ニッポン放送の看板番組『オールナイトニッポン』が放送開始から55周年を迎えた。初期の人気パーソナリティ、そしてニッポン放送社長も務めた亀渕昭信氏(81)は、『オールナイトニッポン』について何を語るのか? 新刊『秘伝オールナイトニッポン 奇跡のオンエアはなぜ生まれたか』を上梓する亀渕氏が、長寿番組の裏話を語り尽くす。ここでは自身のパーソナリティ時代について。【全3回の第1回】 「ビアフラへ米を送れ!」 ──まず、オールナイトニッポン(以下、オールナイト)誕生のきっかけは何だったんですか? そもそも深夜放送というのは、タクシーの運転手さんや夜中に働いてる人向けでした。だけどオールナイトが開始される1967年はベビーブーマーが受験期を迎える頃。夜中に勉強している若者が潜在的なリスナーになるんじゃないか、という読みがニッポン放送にあったんです。 当時、すでに文化放送の土居まさるさんがパーソナリティ

    外務省にハガキが3000通 『オールナイトニッポン』伝説「ビアフラへ米を送れ」事件の顛末
  • ベストセラー作家・橘玲「年収1千万円、大学准教授でも結婚できない」出会いに不自由しないSNS時代の「不都合な真実」

    を取り巻く分断の正体や、自由で平等な社会がかえって不自由さを生む皮肉さを脳科学や進化論、遺伝学をもって読み解くベストセラー作家の橘玲さん。新刊『シンプルで合理的な人生設計』も話題の彼が、最近関心を持っているのがホストクラブにハマり、その沼から抜けられない女性客たちの存在。通称「ホス狂い」と呼ばれる彼女たちを追い続けるノンフィクションライターの宇都宮直子さんと緊急対談を行った。 アプローチの違いこそあれ、互いに日社会の「不都合な真実」に迫るふたりが、頻発する事件の読み解き方からシニア婚活の最新事情まで、日を取り巻くシビアすぎる現実について語り合った。その第3回をお送りする(全3回)。 * * * 宇都宮:いま話題の「推し活」ですが、ここ数年で急に市民権を得たように感じます。少なくとも私が学生だった25年ほど前を振り返っても、バンドの「追っかけ」を名乗る女の子はいたけれど、いまのように

    ベストセラー作家・橘玲「年収1千万円、大学准教授でも結婚できない」出会いに不自由しないSNS時代の「不都合な真実」
  • 《空耳アワー30年》安齋肇「タモリさんみたいな大人になりたい」ソラミミストが語った「コンプラの時代」「遅刻癖の真相」「粋な最終回」

    「すいません、出てくる方向間違っちゃって。しかも渋谷がすっごい混んでて、歩きづらくてね。申し訳なかったです」──そう言って15分遅れて取材の場に現れた安齋肇氏を見て、当に遅刻するんだ、と思った。 テレビ朝日系で1982年から放送されてきた人気番組『タモリ倶楽部』が、3月31日深夜の放送をもって40年余の歴史に幕を下ろした。2月に番組終了が発表されるや、ネット上には驚きと悲嘆の声があふれ、最終回当日も「いまだに信じられない」といった声が多く上がるなど、多くの人に愛された番組だった。 『タモリ倶楽部』を語る上で外せないのが、1992年に始まった人気コーナー「空耳アワー」だ。かつては毎週放送されていたとはいえ番組の1コーナーに過ぎず、最近では年数回の放送になっていた企画であるにもかかわらず、芸能人にも“空耳ファン”を公言する人がいるほど多くのファンを集めた。番組終了を惜しむ声と同じくらい「空耳

    《空耳アワー30年》安齋肇「タモリさんみたいな大人になりたい」ソラミミストが語った「コンプラの時代」「遅刻癖の真相」「粋な最終回」
  • 『Youは何しに日本へ?』出演の裏社会研究家イタリア人女性に密着 とりこになった一夏の経験

    テレビ番組『Youは何しに日へ?』は日を訪れた外国人に来日の目的を聞き、密着するテレビ東京の人気番組だ。1月30日放送回で登場したイタリア人女性をご存じだろうか。流暢な日語で「日のヤクザ(番組では「裏社会」)の研究をしにきた」と語り、大学院に進んで博士課程まで修了したという彼女に司会のバナナマンも興味津々だった。惜しくも番組は密着できなかったが、日夜ヤクザ取材に明け暮れるフリーライターの鈴木智彦氏が彼女を“逆取材”してみた。【全3回の第1回】 * * * マルティーナ・バラデル氏を紹介されたのは2018年2月だった。暴力団研究をしているイタリア人女性で、当時はロンドン大学の法学部犯罪学科の博士課程で学んでいる大学院生だった。彼女は日の組織犯罪、つまり暴力団を3年間に渡って研究し、前年の11月から東京の立正大学に留学していた。半年の留学を終えて帰国する前に、会って欲しいとメールをも

    『Youは何しに日本へ?』出演の裏社会研究家イタリア人女性に密着 とりこになった一夏の経験
  • 「日本の政治家をまねて裏社会を研究してます」 『Youは何しに日本へ?』出演のイタリア人女性のフィールドワークの手法

    テレビ東京の人気番組『Youは何しに日へ?』に「裏社会の研究をしにきた」と語り、司会のバナナマンや視聴者を驚愕させたイタリア人のマルティーナ・バラデル氏。ホーム・ステイ中、ビーチでヤクザの集団と会う一夏の経験から日の裏社会に関心を持ったという彼女に、フリーライターの鈴木智彦氏が話を聞いた。【全3回の第2回。第1回から読む】 * * * イタリアに帰国してヴェネツィア大学を卒業すると、イギリスにあるリーズ大学の大学院に進み、日政治を専攻した。同時に一夏の経験で興味を持ったヤクザの研究を開始した。日の組織犯罪の現状をヨーロッパの犯罪学者たちにも知らせるため、その後はマンチェスター大学院に進学して犯罪学を専攻したという。卒業後は組織犯罪の研究で有名な先生を追いかけ、ロンドン大学院に再度入学し、さらに日の犯罪について研究した。 その後、英国のJapan Foundation Endow

    「日本の政治家をまねて裏社会を研究してます」 『Youは何しに日本へ?』出演のイタリア人女性のフィールドワークの手法
  • 「ルフィ」連続強盗団 そのルーツは山口組傘下の“極北極悪”グループだった

    ついにフィリピンから日に強制送還された連続強盗団グループの主犯格とされる容疑者たち。彼らのルーツとなるのは、あまりに狂暴なる暴力組織だった。フリーライターの鈴木智彦氏がレポートする。 * * * 広域強盗団を指揮する暴力団関係者がルフィを名乗り、そのうちの1人が北海道にある六代目山口組中核組織・弘道会傘下の福島連合の関係者だったと聞き、過去の取材を思い出した。2016年に北海道でインタビューしたナマコ密漁団リーダーが「福島連合の密漁団のウエットスーツにルフィのイラストが入っていた」と話していたからだ。 ルフィは『少年ジャンプ』に連載中の大人気マンガ『ONE PIECE』の主人公「モンキー・D・ルフィ」を指す。仲間と海賊王を目指す冒険活劇で、暴力団員にもファンが多い。とある指定暴力団トップもこのマンガを読むため、毎週『少年ジャンプ』を買っているという。 密漁団が海賊を気どったなら、なかなか

    「ルフィ」連続強盗団 そのルーツは山口組傘下の“極北極悪”グループだった
  • 80代おばあちゃんワンオペうどん店酷評YouTuberのラジオ打ち切り、FMヨコハマが明かした納得の降板理由

    人気YouTuberグループ「夕闇に誘いし漆黒の天使達」が番組DJを務めるラジオ番組『めっちゃラジオ』が打ち切りになった。FMヨコハマが2月8日、〈番組DJ「夕闇に誘いし漆黒の天使達」の出演動画に関して報道された事案の重大性に鑑み、2月4日の放送をもって終了とさせていただきました〉と公式サイトで発表した。 「夕闇に誘いし漆黒の天使達」は、UUUM所属のコミック系ラウドバンド兼YouTuberで、チャンネル登録者数は60万人を超える。「信念の無い笑いを中心とした活動」をコンセプトに、体を張ったネタ動画などを投稿してきた。現在、問題視されているのは、「【大激怒】レビュー0のお店に初めてのレビューを書こうとしたら最悪だった」と題した動画だ(すでに非公開)。 この動画でメンバーたちは、「ネット上でレビューがついていない店に行き、初めてのレビューを書いてあげよう」という趣旨のもと、神奈川県相模原市の

    80代おばあちゃんワンオペうどん店酷評YouTuberのラジオ打ち切り、FMヨコハマが明かした納得の降板理由
  • 【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う

    かつての輝きはもう失われたのか─2018年に27年ぶりの「無冠」となった天才棋士・羽生善治。その彼が今、前人未到のタイトル通算100期をかけて現役最強の棋士・藤井聡太と対峙している。52歳になった羽生はいかにして復活を遂げたのか。将棋観戦記者の大川慎太郎氏がリポートする(文中一部敬称略)。【前後編の前編。後編を読む】 すれ違っていた2人の天才 淡い灰色の和服をまとった羽生善治が、将棋盤の前に悠然と着座している。見慣れた光景のはずなのに新鮮に映った。 対座するのは、無敵の勝ちっぷりを誇る藤井聡太。神妙な表情の藤井に対して、羽生が目を細めたように見えた。以前から羽生は対局中に微笑を浮かべることがある。強敵を相手に難解な局面を考えるのが楽しくてたまらないのだ。52歳でも「中年」という言葉からかけ離れた男は、藤井との勝負を心待ちにする将棋少年のようにも映った。 2023年1月8日。第72期王将戦七

    【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う