ルーツは漠然とした“西洋への憧れ” 菊田氏によると、ロリータファッションのルーツは、1970年代の原宿に遡る。1970年代初頭の東京は、パリやロンドンといった西洋の街並みの影響を色濃く受け、渋谷や原宿でも、西洋的な都市空間を目指した街づくりがされていた。そうして街全体に漂っていた“西洋への憧れ”が、ロリータファッションの誕生に大きく寄与したと考えられているのだという。たとえば、当時刊行された雑誌「アンアン(anan)」では、白人系のモデルが、現在のロリータファッションに通じるロマンティックなルックを纏って表紙を飾る姿が確認できる。 1970年当時のアンアンの表紙。誌面には、ロリータファッションに通ずるロマンティックなルックが多く登場した。今もなおロリータから絶大な支持を集める「ミルク(MILK)」の本店の紹介も。 Imaged by FASHIONSNAP 1980年代に入ると、漠然とした